10月23日、『テレビ朝日ドリームフェスティバル 2016』が国立代々木競技場第一体育館で行われ、星野源が出演した。2日目となるドリフェスのトップバッターのV6ステージの次に姿を現した星野源は、なんとスーツ姿で自転車に乗っての登場。
部屋をイメージしたセンターステージへ颯爽と自転車で進み、自転車を降りドアを開けて入室。椅子に座ってコーヒーで一服した後に「どーも、星野源です。本日は仕事帰りのサラリーマンという体(てい)でお送りしたいと思います。」と話すと温かな拍手が起きる。
ギターを取り出しその感触を確かめるように弾いてみせる。「皆座って大丈夫だよ。俺もずっと座っているから。先程V6さんが素晴らしいステージを見せてくれました。本当に素晴らしかったですね。ここで休んでください。」と、ここから弾き語りステージを展開していく。
画像 2/3©テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2016
星野源ステージは『くせのうた』からスタート。1万1000人が集まった会場に星野源が1人、ギター1本でしっとりとその歌声を響かせる。一音一音、優しく心に染み込んでいくメロディ。演奏が終わると大きな拍手が響き渡る。
「良いっすねー。」と思わずつぶやく星野。「こういうの楽しいです。凄い大きな場所で座りながら家っぽい感じでやるって。曲を作り始めた頃に部屋で1人ぼっちで作ってた感じ。」と会場の空気感を心地良く感じているようであった。
軽快なテンポで『化物』『地獄でなぜ悪い』と続けて披露。自然と響き渡るクラップ音。「代々木ー!」「ドリフェスー!」と星野が問いかければ大きな声援が返ってくる。会場が温かな空気で満たされていく。
「今日、久しぶりにV6の三宅君とお会いする事が出来て凄く嬉しかった。1年くらい前に喫茶店で「星野源さんですか?ファンです!」って声をかけられて、見たら「三宅君だ!嘘でしょ!?」って思って、ドッキリかなと思いました。」と話すと会場が笑いに包まれる。
話しながら静かにギターを弾いていると「良いなぁ、落ち着くなぁ。」と改めて話し、相当この空間が気に入っている様子の星野。そんな和やかな空間に響き渡った『くだらないの中に』。この曲終わりにも、やはり「楽しいなぁ。」と、つぶやく星野。
「本当にすみません、テレ朝さんの主催のフェスなんですけど・・・」と前置きした後「ただいま『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマに出演しています!是非見てくださいね!」と宣伝し、「その主題歌を今日は初めて弾き語りでやってみようと思います。」と嬉しい報告。
弾き語りの『恋』が初披露された。本来の曲の持ち味を残しながらもいつもとは違ったバラード調で心に響く歌声でオーディエンスを魅了した。
ラストナンバーは星野源の大ヒットソング『SUN』。大きな手拍子とオーディエンスの大合唱で会場が一体となった。終始温かな空気に包まれた星野源ステージは大盛況の中、終了。
最後は再び自転車に乗り走り出す星野。センターステージからの帰り道は緩やかな上り坂となっていたため苦戦していたが気合いの一漕ぎで駆け上がり、自転車に乗ったままステージを後にした。
(取材/文:山岸一之)
10月23日 テレビ朝日ドリームフェスティバル
星野源 セットリスト
M1.くせのうた
M2.化物
M3.地獄でなぜ悪い
M4.くだらないの中に
M5.恋
M6.SUN