松井玲奈が主演を務める『幕が下りたら会いましょう』の前田聖来監督が、映画を語る配信番組「活弁シネマ倶楽部」に登場。彼女の才能にいち早く注目していた映画評論家の森直人が番組MCを担当し、企画の成り立ちや、本作の裏話についてのトークを繰り広げている。
本作は、映画×音楽の祭典・MOOSIC LAB2018において好評を博した 『いつか輝いていた彼女は』の前田聖来監督による初の長編作品。不器用な一人の女性の姿を描いた人間ドラマだ。主演は、これが初の単独主演作となった松井玲奈。冴えない日々を送る劇作家が、多くの人々との交流を経て変化していくさまを丁寧に演じ上げている。主人公の妹役に筧美和子が配されているほか、しゅはまはるみ、日高七海、江野沢愛美、木口健太、袴田吉彦らが出演。若手からベテランまでのプレイヤー陣が、新鋭監督の作品を支えている。また、『ウルフなシッシー』や『アストラル・アブノーマル鈴木さん』の大野大輔が共同脚本を担当し、『岬の兄弟』や『本気のしるし 劇場版』の春木康輔が撮影監督を務めている。
まず森が本作に関して、「94分の映画ですが、要素が多いのにびっくりしました。すごくいろんなものを詰め込んでいますよね」と述べると、「脚本執筆の段階で、『何かを削れ。何かを削れ』と言われ続けて。格闘しつつ、最終的には私の意思に沿うかたちになりました」と答えている前田監督。初の長編作品ということもあってか、やはり表現したいこと、訴えたいことが多かったようだ。この数々の要素については、森がトーク内で随時言及している。
本作で単独初主演を務めた松井玲奈に関しては、前田監督たっての希望だったようだ。松井といえば、映画にのみならず、テレビドラマに舞台にと、非常にアクティブな俳優活動を展開しているところ。「女優として大活躍しているのは見ていましたが、映画での主演はまだだと知りました。そこも含めて、今回の企画立案の時点でお名前を挙げさせていただきました」と監督は述べている。また本作は、最初の企画段階から、脚本執筆までの時点で多くの紆余曲折があったのだという。ここには初めての共同脚本に挑んだことも影響していると監督は明かしている。「長編作品を撮ることを期待していた」という森なだけあって、指摘の一つひとつが鋭く、充実した内容の収録回となっている。
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■『幕が下りたら会いましょう』■
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