先週3月4日(金)に公開を迎え、週末動員ランキングで見事初登場実写映画No.1を獲得、公開3日間で興収3億円超えの大ヒットスタートを切った映画『余命10年』。この度、監督を務めた藤井道人と、音楽(劇伴と主題歌)を担当したRADWIMPS・野田洋次郎(Vo,Gt,Pf)による特別対談映像が解禁となった。
日本を代表する俳優陣の熱演と、日本アカデミー賞受賞監督による演出もさることながら、本作は「映画の中での音楽が人の感情を深く表現したり、言葉と同じくらい語ることができるんだ。音楽の力って凄い。言葉は耳だけど音楽は全身に響く。だから心をごっそり持っていかれたんだ」、「数年間の移り変わる季節の描写が音楽とともに美しすぎて、儚すぎて、好きだった」といったSNS上のコメントにもあるように、RADWIMPSが生み出した音楽も大きな魅力のひとつとなっている。
解禁となった映像では、藤井監督と野田がお互いをリスペクトし、妥協のない楽曲制作の裏側を振り返っており、クランクイン前から主題歌を含む数曲を用意してもらっていたという藤井監督は「みんなあの曲を頼りに『余命10年』を撮り進めていった」と語るようにRADWIMPSの音楽は、キャスト・スタッフ陣にとって心の拠り所のような存在だったことが分かる。また、藤井監督は「音楽はもう一つの主人公だと思っています。野田さんがすごく作品に寄り添って、茉莉ちゃんに、和人に寄り添って曲を練りこんで作り上げてくれたから、音楽が本当に見事に調和してくれたんだと思います」とも語っている。
映画に寄り添い、支えとなるような音楽を生み出した野田は「『余命もの』と言われるようなものを作るのは、それだけで覚悟がいると思いますし、観る側にもバイアスやフィルターがかかって観られるものであると思うんです。だけど、それを遥かに飛び越えるくらい、まっすぐさというか、情熱というか、真摯さみたいなものが映像を観た時に、画面から飛び出してくるように感じました。全ての人たちが、そこに嘘なく生きているという姿が画面から滲み出てくる。それだけでものすごく価値があるなと思いました。ずっと残っていくような作品だなと感じましたし、このような作品に、初めて実写映画に音楽をつけられて本当に幸せでした。一生大事にしたいと思える映画です。」と作品に込めた想いと感謝を語っている。
そして、主題歌である「うるうびと」についても「和人が持っている悔しさであったり、茉莉がどれだけ生きたかったのか、この世界をどれだけ愛していたのかというのを、映画を観た人たちが音楽を聴いた時に蘇ってくれたらいいなと。ただそこで終わっても欲しくなくて、やっぱり生き続ける僕らが聴き続けてこの世界の色合い、景色が違うものに見えて欲しい。その景色のどこにでも茉莉が生きているような感覚になれたら良いなという想いが強くて、歌詞がどんどん出てきましたね。」と振り返り、「閏年という言葉のイメージはあったんです。閏年は、四年に一度しかない稀有な一日。和人にとって茉莉がどれだけ稀有で、一つの人生でたった一人に巡り合える奇跡なのだということをタイトルでも言いたかったので、「うるうびと」という言葉が浮かんだ時にすごくしっくりきました。」とタイトルに込められた意味を明かした。
映画全編がRADWIMPSの音楽で紡がれた、この春一番の感動作・映画『余命10年』。今回解禁となった【監督:藤井道人×音楽:野田洋次郎(RADWIMPS)】特別対談映像を見ることで、より深く『余命10年』の世界観を堪堪能してほしい。