2024.01.06 公開
岡山天音、仲野太賀、松本穂香、板橋駿谷、『笑いのカイブツ』公開記念初日舞台挨拶オフィシャルレポート

(C)2023「笑いのカイブツ」製作委員会  画像 1/6

2024年1月5日テアトル新宿にて『笑いのカイブツ』公開記念初日舞台挨拶が開催され、岡山天音仲野太賀松本穂香板橋駿谷滝本憲吾(監督)が登壇した。

岡山天音、仲野太賀、松本穂香、板橋駿谷、『笑いのカイブツ』公開記念初日舞台挨拶オフィシャルレポート(C)2023「笑いのカイブツ」製作委員会  画像 2/6

公開日初日の上映後、盛り上がりを見せる満席の客席に拍手喝采で迎えられて、主演の岡山天音仲野太賀松本穂香板橋駿谷、監督の滝本憲吾が登場。

主演の岡山をはじめ役者陣は、新年の挨拶とともに「新年からこの映画を選んでいただけてうれしい。」「新年初映画の方も多いのでは」と口々に述べ、板橋は「この映画を1本目に選んでくださった方はセンスがいい!」と力強く述べ会場を盛り上げた。
実際に「本作が新年1本目の映画の方は?」という司会の呼びかけに対し、大勢の観客が挙手。
これに板橋は「センスがいい!!」と改めて大喜び。


満席の会場を見回して岡山は「初日というのは今まで何度も経験がありますが、今回は味わったことがない感覚。心待ちにしていたので、とても幸せです。」と嬉しそうな表情を浮かべた。自身が演じた人間関係不得意なツチヤタカユキという役柄については「現在生きている実在の方を演じることはなかなか無いので、実際の佇まいをお手本にするべきか、これまでの役作りを用いるべきか、映画という形を考えてアプローチは悩みましたが、あくまで小説のツチヤを演じるよう意識しました」と振り返った。


また、岡山の怪演が話題を呼んでいる本作の中でも印象的な、ツチヤが頭を打ち付けるシーンについて聞かれると、「僕は憑依型なので、覚えていません、すみません!」と茶目っ気たっぷりに答え、客席が笑いに包まれていた。

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お笑い芸人ベーコンズの西寺を演じ、本作で本格的な漫才に挑んだ仲野は、漫才指導をしてくれた令和ロマンのM-1グランプリ優勝について聞かれると「びっくりしました。なんて幸先が良いんだと。今日は絶対に言うと決めていました。僕らは令和ロマンに漫才指導をしてもらったと」と熱弁。
西寺の相方・水木を演じた板橋も「チャンピオンに教えてもらったんだから!すごいことですよ」と同意。


続けて仲野は「令和ロマンさんに指導をお願いした制作陣もこれまたセンスがいい。」と板橋の言葉を用い2人で掛け合いを続け、劇中での漫才さながら息の合う様子を見せていた。
また、ツチヤタカユキが制作したネタの台本は綿密に笑いどころが計算されていたと明かし、練習については、M-1チャンピオン令和ロマンと相方をシャッフルして練習重ねたことを誇らしげに語っていた。一発で撮り終えたという漫才シーンについて「本当に緊張した、初めてエキストラさんに自分たちの漫才を見てもらった、ウケたときは本当に気持ちがよかった!」と仲野が興奮気味に語ると、板橋も「本当に2人しか助け合える人がいない空間で緊張していた」と盛り上がった。

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監督は「あのシーンは笑いも足していないし本当の一発撮りだった。なぜそうしたかというと空気感や緊張感を作ったほうが漫才の魅力を表現できると思って、二人にお願いして1発で撮りました。2人の練習の賜物です」と絶賛した。
松本は印象に残っている居酒屋でのシーンについて「岡山さんがすごかった。あの場で何度聞いても菅田さんが演じたピンクの言葉が胸に染みるし、本当にすごいシーンだった。自分は現場にいるはずなのに、現場にいても映画を観ているようで、完成した時にすごいシーンになると確信していた」と言葉に力を込めた。
監督も同意し、「岡山天音という役者の魅力がダイレクトに伝わり思わず泣いてしまった」と明かした。


岡山と仲野で印象に残るシーンについて仲野は「スタッフがみんな天音の演技に惚れていた。演技が良すぎてカットがかけられない、と言っているカメラマンさんを見て、天音すげぇなって感動していた」と岡山の魅力を語った。
一方岡山は、「その演技は太賀くんがいてくれたから」と語り、2人の信頼感が感じられた。

一般のお客様から挙がった質問コーナーも設けられ、岡山へは「ツチヤを演じている中で、一番苦戦したシーンはどこですか?」という質問が上がり、「全部といえば全部苦しかった。ツチヤには他人事ではないなにかを感じていた。
しいて言えば5秒に1本ネタを書くシーンはタイマーをもって書く、という行為が難しかった。」と回答した。
また、「アドリブで使われたシーンがあれば知りたいです」という質問に対し監督は「菅田さん演じるピンクがアドリブでふらっと出てくるシーンがあって、突然のことだったのでびっくりした。エキストラのみなさんに助けてもらった」と裏話を明かすと岡山は「菅田くんのアドリブをモニターで見ていた監督の高笑いが、演じている僕たちまで聞こえてきた」と語り会場が爆笑に包まれた。

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「撮影中、お互いの演技を見ている際に、『この人は役者のカイブツだ!』と感じた瞬間はありましたか?」という質問に仲野は「天音とのシーンは常にそう思っていました。僕の印象に残っているシーンでいうと、ツチヤが飲み物を買いに行ってコケるシーンを後ろから見ていた時、セリフもないのに背中だけでツチヤを体現していて愛おしさを感じた。あのシーンはよかった。」と回想し、松本も「天音さんを近くでずっとみていて、天音さんでありながらツチヤとして役と闘っているところが印象的でした。天音さんしかできないな、集中力も尋常じゃないと思いました。」と回答。全員一致で岡山が役者のカイブツだと答える結果となった。


最後に監督は「僕は映画が好きで好きでここにいます。皆様のおかげです。」と熱くお礼を述べ、岡山も「僕が関わる前から動いているプロジェクトだと思うし、全員に感謝しています。ツチヤを僕に任せてくれたことを本当に誇りに思います。笑いのカイブツという作品を皆さんにお届けできたことが本当にうれしい。皆さまそれぞれの受け止め方でこの映画を心にとどめてほしい。大変なことが起こっている世の中ですが皆さんが一刻も早く心からエンタテインメントが楽しめる世になることを願っています」と結び、大きな拍手のなか舞台挨拶は終了した。

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