2023.10.14 公開
【イベントレポート】SKY-HIとØMIが語る「プロデュース論」とは。日本のエンターテイメントの現状と課題、そしてこれからの展望を語る!〈J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2023〉

J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2023 Photo by アンザイミキ  画像 1/9

10月13日、14日、15日、東京・虎ノ門ヒルズにて「テクノロジーと音楽で日本をイノベーション!」 をテーマにJ-WAVEが推進している大型フェスティバルである「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2023INNOFES)が開催されている。

13日、本イベントのトークセッションにSKY-HIとØMI(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が登壇!

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同学年二人の共通項は、自身のアーティストとしての活動を続けながら、近年プロデューサーとしての活躍の場も広げていること。
本セッションは、そんなプレーヤーでもありプロデューサーでもある二人のプロデュース論に迫る。
エンタメの未来に関心のある方はもちろん、働き盛り世代のビジネスパーソンにとっても必聴のトークセッションだ。

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そもそもなぜ二人は、「アーティスト」だけではなく「プロデューサー」としてのキャリアを歩み始めたのか。
SKY-HIは2017年頃からプロデューサーとしてのキャリアを築くために本格的に勉強を始めたという。
きっかけは、AAAのアーティストとしての活動を続ける中で、
ふとした瞬間に「自分が自分でいられる時間を作らないと、心が死ぬな」と感じる瞬間があったからだと語る。

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一方でØMIも、同じく2017年頃から自分の人生について考え始めた。
30代という人生の大きな山場を迎えるなかで、自分の本当にしたいことは何なのかを考え、
従来とは違ったスタイルで、グローバルスタンダードで活躍できるグループを排出したいという想いが芽生えたそうだ。

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話題は「プレイヤーとして考えていたエンターテイメントの課題」に移る。

SKY-HIは、今の日本が抱えている問題として「大企業病」を挙げた。
一度強烈な成功体験を得たら、それに似たような戦略をとってしまう企業は多い。
強烈な成功を何度も再現しようと、次も似たような戦略をとってしまい、全く違うような戦略を取るのは難しい。
そのようにして、企業は徐々に保守的になってしまい、挑戦的な戦略を取りづらくなってしまう。
そんな「大企業病」が、エンターテイメントの世界にも蔓延ってしまっていると語った。

しかし、だからこそこの現状を変えたいとSKY-HIは熱く語る。

「大企業病が、エンターテイメントの世界で起こったらダメだなと思って。
なんとか違う風を吹かせたい。凝り固まったフォーマットに、強烈なアクセントを入れたい」

そんなグローバルに活躍するアーティストを輩出したいという一心で
BE:FIRSTをプロデュースしたと語った。

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近年、日本で開催されている韓国のイベントがすごく増えている。
これは、貿易で言えば輸入があるのに輸出がないのは非常に危ない状態だ。
そんな状況を変えて、グローバルに活躍するアーティストを国内から輸出したい。
その想いは、SKY-HIもØMIも同じだ。

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ØMIは「日本はとてつもなくライブができる会場がある。
ここまで環境が整っているのは、世界中を見ても日本だけ。」と
日本のエンタメ業界を取り巻く環境は恵まれていることに言及しつつも、
そこから世界に通用するアーティストが生まれないことに危機感を感じていた。

 

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その打開策として、SKY-HIは「新しい経団連みたいなものが、
エンターテイメントの世界にもあってもいいのでは。」と提案する。

例えば韓国では、アーティストや事務所ごとの個別の施策ではなく、
国をあげてエンターテイメントに注力し、20年30年と施策を打ち続けて今のK-POPの盛り上がりがあることに着目した。
「日本も同じように、国が一体となってエンターテイメントを輸出するべきだと思う」と胸の内を語った。

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トークセッションの最後にØMIは
「ここで話してきたことが課題だと思う。そしてこの課題が、日本のエンタメ界の課題でもあると思う。
この課題を克服していくことを、これからの目標として頑張っていきたい」と熱く語った。

SKY-HIは、「課題というのはチャンスとニアリーイコールだと思う。
この課題が解決されたときに、日本に大きなリターンが返ってくると思う。
この愛すべき課題を解決していきたい。」と語り、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

プロデューサーとして、グローバルに活躍をしているSKY-HIとØMIの「プロデュース論」。
これからの二人の動向に、もう目が離せない。

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