2023.11.18 公開
庵野秀明、ウルトラセブン愛を語るトークイベント登壇!円谷プロダクション創立60周年記念「円谷映画祭 2023」

庵野秀明(※提供写真)  画像 1/1

円谷プロダクションは、創立60周年を記念して、円谷プロの代表的な作品をセレクトして上映する「円谷映画祭 2023」を11月17日(金)~11月30日(木)に〈Part1〉、12月1日(金)~12月14日(木)に〈Part2〉をそれぞれ≪2週間限定≫で開催する。
この映画祭初日11月17日(金)に、セレクションを担当した庵野秀明によるトークイベントを実施した。

<トークイベントレポート>
4エピソードの上映終了後、拍手喝さいが起きるほど高揚感に包まれた場内に登場した庵野氏は、登場するとスクリーンを見て、「4:3なのが残念なんですが(笑)」と会場を笑わせ、「ちょっと横が足りないんですが、でもこのスクリーンで見られるのはいいですよね。」と早速の庵野節のコメントで会場を湧かせた。


1960年生まれのウルトラマン世代の庵野氏は、ウルトラセブンとの出会いについて、「リアルタイムで見ていましたね。
『ウルトラQ』から見てはいて当時はモノクロだったので、ウルトラセブンが赤いという情報は雑誌でしか知らなかったんです。雑誌の表紙で見たのが初めてでした。」と振り返る。

放送当時は、小学2年生・7歳の頃だったというが、ウルトラセブンの印象については
「なんか黒っぽい人だなという印象でした。ブラウン管で、モノクロで見ていたのでいい画面では決してなかったんですよね。
だから黒っぽい人が動いているなっていう印象でした。」と、放送当時だからこその想い出を語ってくれた。

『ウルトラセブン』は、社会的なメッセージを含んだエピソードも多く、
大人も楽しめる特撮作品という評されることも多いが、
「当時小学生でしたので、難しいなと思って見ていました。
ただ前にやっていた『ウルトラマン』とは違うものは作ろうとしているんだなっていうのは、ひしひしと伝わってきました。
登場したときは等身大で、相手が大きくなって、大きくなる。セブンって人間と同じ大きさが普通なんだというのは衝撃でした。」
と数々の作品を手掛けてきた庵野氏らしさが垣間見えるエピソードを教えてくれた。


その後上映した各エピソードの話に移ると、
「大画面で見て面白そうなものを選びました。特撮が大画面向きなものですね。」とセレクション基準を教えてくれた他、
「チブル星人」「ペガッサ星人」「ゴドラ星人」と自身のウルトラセブン愛溢れるエピソードでトークが止まらない。

「子供のときに見ていたらわからないけど、19、20の大学生以上の大人になって気づく良さがありましたね。
子供の時は早くウルトラセブンを出ろって思うエピソードも、大人になって見ると素晴らしい!となる話が多いですね。
子供にとっては、特撮シーンがどれだけ長く映るかが最重要課題だったので、そこを長く見られるときは嬉しかったですね。」
ととことんご自身の愛を語りつくしてくれた。

最後にファンに向けて、「ウルトラマンシリーズは面白いです。
どの作品も円谷のサブスク(「TSUBURAYAIMAGINATION」)で見られるので、
お時間ありましたら是非見てみてください。」とウルトラセブンだけでなくウルトラマンシリーズのアピールをして、イベントを締めくくった。

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