2020年1月16日(土)午後2時(イタリア現地時間)、フェンディ ミラノオフィス(所在地:Via A. Solari 35, Milan)にてシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)による2021-22年秋冬メンズコレクションが発表されました。本コレクションでは光、カラー、オプ・アートが織りなすゲームのイリュージョンの中で、オプティミズムの精神に満ちた冒険が繰り広げられます。イタリアのアーティスト、ニコ・ヴァシェラーリ(Nico Vascellari)が指揮した映画のようなシークエンスは、ノット・ウェイヴィング(Not Waving)のダンストラック「ワット・イズ・ノーマル・トゥデイ・フィーチャリング・シルヴィア(What is Normal Today ft. Silvia)」に合わせてシーンを作ります。360度鏡張りのトンネルに登場するモデル達はひとりの姿が無限に増殖し、そしてミュージックビデオのようにライトが脈動する天井からは戸口が吊り下げられ迷路を作り、色鮮やかなネオンカラーに発色します。
クラシックなメンズウェアにフェンディらしい遊び心やひねりを効かせた作品が、ひとつずつ暗闇からフルテクニカラーの空間へと登場します。表現されるのは、色彩と光への賞賛と、シュールな時代における連帯と絆という普遍的なメッセージ。宝石のようなエメラルド、バーミリオン、サフラン、オレンジ、フューシャ、コバルト、ペリウィンクルに対してブラック、キャメルチャコールとカラーブロックを形作り、裏地、インレイ、スラッシュシームが、対照的なテキスチャーとカラーでコントラストを強めます。
コレクション全体を通して、リバーシブルワークウェアやゆったりしたアウターウェアにおいて、多機能性とフォルムが巧みに両立しています。カシミアフランネル、サテン、ストライプのファーや、シャーリングのベルト付きオーバーコートとトレンチコートはペニョワールのくつろぎ感覚に満ち、パイピングを施したパジャマのヘムラインは、インドアとアウトドアのコンセプトを融合しています。ショールカラーのラウンジコートからプルオーバー、シャツジャケット、バミューダパンツに至るまで、あらゆるシルクジャガードをダイアゴナルキルトがふくらませて、コクーンのような心地よさを贅沢に表現し、インサイドアウト仕立てによってパッド入りのFFロゴの裏地が表に施されています。「ニューノーマル」を風変わりかつ魅力的に解釈し、伝統的なリブ編みやケーブル編みのロングジョン、カーディガンスカーフ、ミトンカフ、ラップ「スリーブ」ネックセーターとして生まれ変わらせました。
ロンドンのアンダーグラウンドシーンのアイコンとして多彩な分野で活躍するアーティスト兼パフォーマー、ノエル・フィールディング(Noel Fielding)が、本コレクションのために一連のサイケデリックなアートワークを提供し、「FENDI」のロゴを抽象化し、色とりどりの意識の流れを表現した落書き風アートを通じて、今シーズンのコズミックスピリットを強調しています。夢のような物語から顔や生き物が現れ、アール・ブリュット(Art Brut)的な狂気の瞬間で、コレクションのシンプルなシルエットを引き立たせます。フィールディングの常軌を逸したポップな感性は、英国人アーティストのジョン・ブース(John Booth)ヘイ・レイリー(@HeyReilly)、スー・ティリー(Sue Tilley)など、これまでシルヴィア・フェンディがコラボレーションを行ってきた遊び心溢れるアーティストセレクションの最新形となります。
フェンディ2021-22年秋冬メンズアクセサリーコレクションは、今シーズンの鮮やかな色使いを存分に楽しんでいます。レザー、マットサテンなどに全面的に処理を施してディップ効果を出した「バゲット(Baguette)」や、フラットショッパーバッグが登場する他バックパックや、クロスボディポーチには、FFロゴが刻印されたストライプモノグラムレザーを使われています。ファンシーレザーでは、「バゲット」が大きめのサッチェルやストラップカードホルダーとして登場する他、ノエル・フィールディングのグラフィックアートが、「ピーカブー(Peekaboo)」やFFバックルトートを飾ります。格調高いクラシックなアイテムとしてシャーリングのFFロゴスリッパとスリッポン、そしてバックル付きサボが登場し、ジップアップ式のキルト「スパッツ」アンクルブーツや、「フェンディ フォース ライト(FENDI Force Light)」ラグソールコンバットブーツと同様に、コレクションのインドアとアウトドアを融合させる着想に沿っています。
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