9月16日、『氣志團万博 2018 〜房総爆音爆勝宣言〜』2日目に、ももいろクローバーZが登場。
『overtune』でメンバーが登場するとたくさん集まったモノノフは、非ノフ(モノノフ以外の観客の呼称)に迫力を見せつけようと通常より人一倍大きなコールがこだまする。
『ももクロ万博』スタートの恒例の儀式、『君が代』国家斉唱が厳粛に行われ、
高城れに「来たぜ、ももクロ万博!」、佐々木彩夏「声出して行けんのか!」、玉井詩織
「盛り上がっていけんのか!」、そして百田夏菜子「そんなもんじゃねーだろ、もっと声出せー」と煽りが連発して、会場中がヒートアップしていく。
氣志團万博2018 ももいろクローバーZ photo by 上山陽介 画像 2/6
ノンストップで『吼えろ』『マホロバケーション』『ココ☆ナツ』とフェスを盛り上げるべくアップチューンが続く。
地揺れが起きそうなほどの歓声が千葉・房総の空に響き渡る。
『ココ☆ナツ』ではモノノフがが所々で非ノフに迷惑をかけないようサークルする姿が見られて心温まる場面もあった。
その後、自己紹介が終わり、2012年の万博初参戦からこれまでのことを振り返る。
「まだまだ足りてないんじゃないの?飛ばしすぎ」というフリがあり、先週発表されたばかりの新曲『あんた飛ばしすぎ!!』が披露された。
待望のミュージックビデオをステージ上の大スクリーンで初解禁し、会場中がステージと映像に釘付けとなる。
氣志團万博2018 ももいろクローバーZ photo by 上山陽介 画像 3/6
そしてこの作品では氣志團・早乙女光がミュージックビデオの共演を果たしていて、モノノフ(ももクロのファンの呼称)の間では、きっと氣志團万博のステージで何かしらの騒動が起こるのでは?と事前のSNSで賑わっていた。
その予想通り氣志團・早乙女光が2番から登場。まさに新曲『あんた飛ばしすぎ!!』は気志團万博のために出来たかと思える超絶!痛感ヤンキーロックンロールに仕上がっている。
早乙女光は大量のフリスビーを観客に投げてステージを盛り上げる。
また初披露にも関わらずコールが完璧に揃っているモノノフの一体感に改めて凄さを感じさせる。
ヒートアップした会場にLIVEの定番盛り上げソング『ツヨクツヨク』『行くぜっ!怪盗少女』と畳みかける。
曲が進むにつれてコールの掛け声が大きくなっていく。
氣志團万博2018 ももいろクローバーZ photo by 上山陽介 画像 4/6
そして『行くぜっ!怪盗少女』の大サビに差し掛かったところで音が突然止まる。
ももクロ劇場・第二章の幕が上がる合図の知らせ。
今年はリーダー百田夏菜子のチャレンジではなく、宇宙刑事シャリバン登場の茶番劇をぶち込んできた。
(※宇宙刑事シャリバン=1983年に放映された戦隊ヒーロー。宇宙警察・伊賀電(演:渡洋史)は地球警備を担当。宇宙犯罪組織マドーと攻防していく)
敵役の宇宙犯罪組織マドーがステージを乗っ取るために登場。玉井詩織、高城れに、佐々木彩夏が動きを封じられてしまう。
助けを呼ぶ声に宇宙刑事シャリバンを演じる渡洋史が登場。百田夏菜子と一緒にレーザーブレードの刀でばったばったとやっつけていく。
痛快かつ、ガムシャラなステージは見ていて気持ちが良い。
まさにヒーローショーはももクロの原点であり、氣志團・綾小路 翔が常々言っている「気志團万博はなんでもあり」という精神が強く出ていた最高の演出 であった。
氣志團万博2018 ももいろクローバーZ photo by 上山陽介 画像 5/6
ライブの最後に百田夏菜子は「渡さんがいなかったらライブが終われなかった。氣志團万博の怪盗少女はいつも危ないんだよね」と語ると、
渡は「これからはももいろクローバーZに加わりたいと思います」と真剣な顔で受け答えしていた。
(取材/文:金子正男)
氣志團万博2018
9月15日 ももいろクローバーZ セットリスト:
M1 吼えろ
M2 マホロバケーション
M3 ココ☆ナツ
M4 あんた飛ばしすぎ!!
M5 ツヨクツヨク
M6 行くぜっ!怪盗少女