アイドルグループ、アップアップガールズ(仮)(以降アプガ)が、4月14日(日)に東京・表参道GROUNDで、アップアップガールズ(fanicon)(読み、ファニコン)会員無料ワンマンライブを開催した。
faniconは、アーティストやタレントなどの活動を、ファンとともに盛り上げていく会員制ファンコミュニティアプリ。アプガは1月にfaniconでファンコミュニティ、アップアップガールズ(fanicon)をオープン。25枚目のシングル「アゲノミクス!!/キミロス/阿破乱舞」の発売を記念して、『推しのハートを連打して25thシングルをブレイクさせろ!(仮)キャンペーン』を行なった。そこで、ハートを2500万個集め150万円の販売促進費を獲得。本ライブは、アプガを広めるためにアプガメンバーとアプガ(fanicon)会員が一緒になってセットリストや衣装を考案したもの。さらに、会員が新規のファンを連れて来たらその方も無料更に1000円(Amazonカード)キャッシュバックという、実に太っ腹な2時間フルライブが繰り広げられた。
多くのアプガファンと、アプガのワンマンを初めて見る観客が詰めかける中、メンバー5人がステージに登場。新井愛瞳の「faniconライブにお集まりのみなさんこんにちは! 今日は楽しんでいきましょー!」の声とともに、いきなりのキラーチューン「アッパーカット!」でライブはスタート。普段ライブの後半に披露されることが多いアプガの代表曲からステージが始まるのは、新規の観客がアプガのライブに入りやすいようにと考えられたものだ。
MCコーナーでは、関根梓が「もっともっとアプガを知ってもらうためにみなさんと力を合わせて企画を達成して、今日こうして無料ライブを開催することができました。今日のセトリも、たくさん手助けしてくれたアプガファミリーと、どうしたら初めてアプガを見てくださる方に楽しんでもらえるかを考えて一緒に作っていきました」とライブの趣旨を語っていく。「衣装もリクエストをいただいて、2016年のものを引っ張り出して久しぶりに着ております」と、アプガが日本武道館ワンマンライブで着た衣装であることを告げられた。さらに関根は「今日はアプガファミリーのみなさんが私たち一緒に、ご新規さんを引っ張っていきましょう。ご新規のみなさんも、身構えずに友だちから始めるような気持ちでライブを楽しんでもらえればと思います」と、メンバーとファンが新規の観客をウエルカムな姿勢でむかえることをしっかりとアピールした。
ライブは、アプガのデビュー曲「Going my↑」、タオルを回して盛り上がる「アップアップタイフーン」、軽快なスカのビートの「FOREVER YOUNG」などがノンストップで披露される。会場がヒートアップする中、ダンスをわかりやすくレクチャーしてから「パーリーピーポーエイリアン」をクレイジーにパフォーマンス。ハードな「UPPER ROCK」や、最近のアプガの必殺曲とも言っていい「愛愛ファイヤー!!」で、会場のテンションはますます高まっていく。
いよいよライブ後半戦に突入すると、「チョッパー☆チョッパー」「ジャンパー!」「アッパーレー」など、アプガの必殺バーストチューンが連発。とどめと言わんばかりに最新シングルの「アゲノミクス!!」が披露されると、会場はバカ騒ぎ状態となった。
怒涛の攻めっぷりに、アプガも観客も全員汗だく。MCコーナーで佐保明梨が、ライブの感想を語っていく。「私たちはライブが大好きで、いつでもどこでもライブするぞって気持ちで毎日生きているんです。今日初めて見てくれた方も、一緒に手を振ったり声出してくれてほんとにうれしかったです。今日初めて来て、楽しかったとか、また行きたいなとか、なんだったんだこの2時間は!?って人もいるかもしれないけど、心に残るものがあったらいつでもアプガのライブに来てください。ライブに来たくなったときに来れる場所を、私たちは守り続けていくので、みなさんいつでもお待ちしてます」と声にした。続けて佐保は、いつも応援してくれているファンへの感謝を述べていく。「いつも応援してくれるアプガファミリーのみなさん、今日はお友だちも連れてきてくれたり、盛り上がり方とかで初めての人を引っ張ってくださってありがとうございました。みんなとこうやってセトリを考えたりして作るライブも初めてだったので、すごい楽しかったです」と声にする。さらに彼女は「実は今日すごい緊張もしたんですよ。初めて見る人もいるからかっこいいところを見せたいなとか、ご新規さんにがっかりされるライブをしたらダメだと思って。珍しくネイルもしたし、寝る前にパックもしたんですよ」と、いつも以上の気遣いをしてライブに挑んだことを告白。「そうやって、初めての人に楽しんでもらいたいって気持ちで緊張もあったけど、でもステージに出たら、そういうのも関係なく会場全員のみんなで楽しい空間作れたんじゃないかなと思います!」と語り、会場から大きな拍手が送られた。
そして最後に、「みなさんに愛と感謝の気持ちを込めて歌います」と声を上げると、がんばり続ける思いが込められた「私達」を披露。全観客の大合唱が巻き起こり、大興奮の状態でライブは終了。
鳴り止まないアンコールに応えて、アプガが再びステージに登場。古川小夏が「今日は、こういう企画ってほんとにいいなと思いました。faniconの新プロジェクトの第1弾が、今回の無料ライブだったじゃないですか。第2弾もまたライブしたくないですか? 第2回やってもいいかな?」と観客に聞くと、会場からは「いいともー!!」の声が上がる。「ではここで、第2回正式にライブを開催することを決定したいと思います!」と、faniconライブの次回開催決定を告げた。
そして、歌詞に巡り会った奇跡と刻まれている「サイリウム」を歌唱し、アプガと観客がひとつになってライブは締めくくられた。
アプガのファン、アプガを初めて見る観客、全ての人をライブで完全に惹きつけたアプガ。まさに、ライブモンスターの面目躍如である。長く応援してくれているファンとともに自分たちの武器を再確認し、新たにファンになってくれる人を魅了したまさに次につながるワンマンライブだったと言っていい。5月3日に結成8周年をむかえるアプガは、結成記念日当日に新宿BLAZEで『アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2019 5 to the 5th Power~8th Anniversary~』のツアー初日公演となるライブも控えている。まだまだがむしゃらに走り続けるアプガのこれからに注目しよう。