4月28日、HKT48の指原莉乃の卒業コンサート『〜さよなら、指原莉乃〜』が神奈川・横浜スタジアムにて開催された。昨年12月に開催されたHKT48のコンサートで卒業を発表した指原。福岡・博多のHKT48劇場での最終公演を経て、遂にアイドルとして最後のステージに立った。
スクリーンには、指原莉乃から内田裕也ヘ向けての想いの言葉が流れていた。その映像に続いて披露されたのが、故・内田裕也とデュエットした『シェキナベイベー』。指原莉乃は、内田裕也の歌声に合わせデュエット。舞台上には、内田裕也のコスプレをしたダウンタウンの松本人志も登場。冴えた演出に、指原莉乃も笑いが止まらなかった。後半、松本人志は内田裕也に変わってデュエット。そのはちゃめちゃなステージングと、最後に花火を打ち上げるど派手な演出も流石じゃない。
ここでステージでは指原のソロナンバー『私だってアイドル!』が披露される。思いきり弾けたキュンキュンなアイドルソングを、笑顔を振りまきチャーミングに歌唱。可愛さを思いきり詰め込んだ胸キュンなアイドルソングも、改めて指原に似合う表情だと実感。舞台上の彼女の姿を見ている間中、ずっとドキドキする気持ちが心を支配していた。観客たちの「超絶可愛い!莉乃ちゃん!!」のコールにも、本気度がたっぷり詰め込まれていた。
続く『Get you!』を通し、指原はロックなモードで挑発。その中にも可愛らしさが滲み出ていたように、改めて彼女の本質にあるのは正統派アイドルとしての精神であることを感じていた。
「今日も、来てくれたみんなにあげたい」「メロンジュース!」のやりとりを合図に飛び出したのが、『メロンジュース』。HKT48のメンバーたちが花道の3方向へ分かれ、観客たちを熱く煽る姿も印象的だ。何より、会場中がメロン色のサイリウムに包まれた光景は圧巻だ。激しさと勢いを持った楽曲に刺激を受け、会場中の人たちも大フィーバー。
その熱気をさらに膨らませるように、『12秒』を届けてくれた。胸をキュンキュンときめかす歌に触発され気持ちも弾めば、彼女たちと一緒にこのままずっとはしゃいでいたい気分だ。熱した気持ちへ、もっともっと弾けようと誘いをかけるように、HKT48は『最高かよ』を歌いかけた。会場中から飛び交う熱いコール。まさに、爆発した気持ちは「最高だよ」な気分だ。指原莉乃はトロッコに乗って客席を移動。身近な距離で、ファンたちに「最高」のときめきを与えてくれた。メンバーらも、観客たちも、誰もが無邪気な少年少女に戻って大はしゃぎ。この一体化こそ最高だよ!!
ここで飛び出したのが、指原のソロデビュー曲『それでも好きだよ』 。愛しい人たちへたっぷりの愛情を込めながら、指原は「それでも好きだよ」「大きな声で言って」と歌いかけた。指原に、HKT48のメンバーたちに「好きだよ」と言われたら、胸をバクバクさせなから騒がずにいれない。ステージからは、互いの気持ちを祝福するように無数の花火も上がっていた。
「みんなが卒業に対してすごく悲しい悲しいというから、わたしからお見せしたいものがあります」。映し出された映像では、指原莉乃がHKT48の新劇場公演「いま、月は満ちる」用の楽曲を書き下ろし、プロデュースすることを発表。
「卒業してからも、私の大好きなHKT48を続けて欲しいと思ったので、わたしが曲を書きます。ただ、まだ1曲しか出来てないから、これから頑張って書く」と宣言。
指原がHKT48メンバーへプレゼントした最後にして最大のプレゼントとなった。
「本当はここにいて欲しかった3人への気持ちも込めて歌いたいと思います」。本編最後にHKT48が披露したのが、『今 君を想う』。夢を追う様々な理想からHKT48の活動を休止している3人のメンバーたちへの想いも胸に、今いるHKT48のメンバー全員で『今、君を想う』を歌いあげた。想いを込めたその歌が、心を一つにした合唱が、触れた人たちの心にも優しく響いていた。