昨年9月に卒業を発表後、今年2月に地元埼玉で卒業コンサートを開催したSKE48チームKⅡ所属の松村香織が、遂に名古屋・栄のSKE48劇場での卒業公演に出演、活動最終日を迎えた。
松村香織は2009年11月SKE48第3期生オーディションに合格。SNSでの発信力を武器に、アイドルながら独自の道を切り拓き、唯一無二の存在感を示してきた。
そんな彼女の最終日を見届けようと会場内はもちろん、抽選に外れた“モニター観覧”のファンで場外も熱気で満ちていました。1曲目「マンモス」でチームKⅡメンバー16名が登場、公演の幕が開けました。「最終ベルが鳴る」「ボーイフレンドの作り方」「偉い人にはなりたくない」4曲続けてのパフォーマンスを終え、大場美奈からの「SKE48の劇場でのかおたんコール、ホントにこれがラストということで、皆さん、誇りを持って楽しんでいってください!」という呼びかけに、会場は一気にハイテンションに。
青木詩織、大場美奈、松村香織でコミカルに歌う「19人姉妹の歌」の後半、大場美奈が「ホントに卒業すんの?卒業公演で卒業撤回っていう異例のやつしてもいいんだよ」と松村に伝えると、場内は笑いに包まれた。
続いて「Stand up!」「Coolgirl」「回遊魚のキャパシティ」を披露。トークでは、竹内彩姫が初めてのライブの時に緊張していたところ「大丈夫だよ」と声をかけてもらったり、片岡成美が松村にそのポジションの細かい動きを教えてもらったなど、先輩として後輩に優しく接してきた姿がうかがえるエピソードも。
また、大場美奈はAKB48から転籍してきた時にいろいろな事情を遠慮なく根堀り葉堀り聞かれた(でもそれによりスッキリした)と明かし、松村のことを尊敬していると話す水野愛理がLINEを未読無視していると松村から突っ込みを入れられて笑いが起きる場面も。
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アンコール2曲目の「メロスの道」に続き場内が暗転。松村のこれまでの軌跡を辿る映像がスクリーンに映しだされた。
懐かしいシーンの後、チームS、チームEのメンバーも加わり、後藤楽々をセンターに「不協和音」を迫力ある激しいダンスで披露。この曲は2月の卒業コンサートでも選曲された松村のリクエストによるものでした。「ぐぐたすの空」では鮮やかな民族衣装調の衣装でステージを華やかに彩る。
直後のMCで松村は「何かに選ばれるというのを初めて『ぐぐたす選抜』というのに選んでいただいて、自分のポジション、自分の衣装をもらえた思い出の曲です。卒業公演でもやったんですけど、時間の関係で衣装を着られなかったので」と説明した。
また、松村香織と同期の3期生の須田亜香里が二人でユニットを組み始めた頃から不細工ネタでいじられるようになり、家で落ち込んでいたところ母親から「松村さんと一緒にいるのはやめなさい!」と言われた(笑)というトークで会場は爆笑に包まれた。
「裸足でSummer」「47の素敵な街へ」をパフォーマンス後、荒井優希、青木詩織、大場美奈、内山命、斉藤真木子、北野瑠華がMCを始めると、舞台袖から惣田紗莉渚が登場。惣田は「セレモニー1曲も出てないんですよ。この後も出ないんですけど。チームKⅡのメンバーが出られるようにしていたようなんですけど、私だけ忘れてたみたいで(笑)」と話し、観客の笑いを誘った。
松村香織軌跡を辿る映像の続編の後、松村香織が登場。ソロ曲「ありがとうは言いたくない」を涙ぐみながら熱唱し、劇場内はしんみりとした空気に包まれた。
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別れの時を感じさせる雰囲気の中、松井珠理奈が劇場へ駆けつけステージに登場。松井珠理奈は「いろんな意味でSKE48に新たな道を切り開いてくれたと思うんですよ。かおたん(松村香織)がいっぱい暴れてくれたから、今のSKE48があるし、後輩もいろんな活動がしやすいんだと思います。かおたんには幸せになってほしいから、婚活用のリップ買ってきたから(笑)。幸せになってください。」と話した。
続いて斉藤真木子と大場美奈が手紙を贈呈。斉藤真木子は「かおたんの穴は簡単に埋められるものではないけど、この壁を乗り越えなきゃいけないある種の試練だと思います」とSKE48キャプテンらしく決意を述べ、大場美奈は「私がかおたんの良いなと思うところは、どんな人にも寄り添ってあげられること。かおたんだけは近くに寄り添って話聞いてあげてるよね。だって可哀想じゃん?っていつも話聞いてあげてる。SKE48に移籍したきたとき、かっこ悪いところは絶対見せたくなかった私に、ファンの方に全部を見せていくことを教えてくれたのはかおたんでした」と、松村がいかにSKE48において、みんなに愛され、そして、松村自身がSKE48を愛してきたかが伝わる手紙を涙ながらに読み上げた。
松村は「48グループは今大変な時期だと思うんですけど、SKE48は本当に良いグループだなって思ってます。一時期すごい大っ嫌いで『なんなんだこのグループ!』って思ったこともあったんですけど、そんなこと今は絶対口に出したくないくらい大好きな場所です。でもこれからの自分の人生考えたら、ここに甘えていたらいけないなと思って卒業を決心させていただきました。一歩踏み出すことがこんなに怖いことなんだって感じています。ここで皆さんにたくさんの愛をいただいた分、外の世界で後輩の見本になれるように精一杯活動していきたいと思います」と強い決意を述べ、ラストの曲「支え」で卒業公演は幕を閉じた。
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≪終演後 松村香織コメント≫
辛いことや嫌なこともあったけど、そんな思い出より本当に楽しかったと純粋に思える9年半のアイドル生活でした。
ファンの方は一生の宝物ですし、本当に感謝しています。こんなにたくさんの人に出会えたのはSKE48に入ったおかげです。
今後は、一度自分自身で挑戦してみたいと思って事務所には所属せず、フリーで活動していきます。マネージャーや運営、スタッフさんの気持ちがよくわかるようになるんじゃないかなと思います。もしSKE48と携われるなら、みんなの成長を見ていきたいです。