2019年4月8日にデビュー3周年を迎えた欅坂46の「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」が東京・日本武道館で開催された。5月9日から3日間に渡り、述べ30,000人を動員したこのライブの最終日をライブレポートする。
ライブの始まりを今かと待ちわびるファンの熱気が伝わる武道館。すでに会場には欅坂46のグループカラーである緑のサイリウムが灯っていた。
欅坂46 画像 2/27
二期生の井上梨名と 松田里奈による初々しい影アナの後、メンバーがステージに登場し、『危なっかしい計画』からライブはスタート。
「武道館ラストいくぞ!」と副キャプテン守谷茜の叫びに感化され、ファンたちは片手に持ったサイリウムを振り上げ、欅坂46が創造する世界へ飛び込んだ。
緑に染まる武道館。会場から響いてくる「欅坂46」のコールに応えるように、『Overture』が流れ出し、会場にはオーイングとMIXがこだました。
ステージでは『避雷針』『大人は信じてくれない』と欅坂46らしさに溢れた“魅せる”ステージングを展開。光と映像によって生み出されたその空間はまさに“音楽劇”。ファンの存在も、光るサイリウムもメンバーはすべてを自らの演出に変えてしまう。
『エキセントリック』ではビートの効いたエレクトロチューンを畳みかけて観客のテンションを引き上げたあと、『I’m out』、『Nobody』と続き、『二人セゾン』では軽やかなステップを踏みメンバーの表情に笑顔が浮かんだ。
MCではキャプテンの菅井友香が「日本武道館に全員で初めて立ってます。これも応援してくれる皆様のおかげです。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。小池美波は「この景色が観れるのは3年間みなさんに支えられたからこそです」と続けた。
この3年間の活動について渡辺理佐は「一番は決められないです。いろいろあった濃い3年間であっという間で楽しかったです」と振り返った。
さらに二期生の山崎天は「今ままで見てきた欅坂46に入れて、一緒のステージに立てて、さらに『ANNIVERSARY LIVE』に参加できて嬉しいです。今日はやりたかったカッコいい曲ができて良かったです。最終日なので最後まで突っ走っていきたいです!」と意気込みを述べた。
ライブ後半戦へ突入前にメンバーがバレエのようにしなやかに舞う影絵で、幻想的な演出が施され、衣装をチェンジして登場。
『キミガイナイ』では、星空のような光景が作り上げられ、続く『もう森へ帰ろうか?』でも、会場は幻想的な雰囲気のまま楽曲の世界観が演出されていた。
そして『君をもう探さない』と続き、全員がセンター曲と呼ばれる『東京タワーはどこから見える?』ではダイナミックなソロダンスパフォーマンスで魅せる。
勢いそのまま、大人への強い反抗心を感じさせる楽曲『Student Dance』を披露。そしてDANCE TRACKでは、2期生が渾身のパフォーマンスを繰り広げ、続く1期生も全身全霊のパフォーマンスで魅了する。ここで畳み掛けるように『語るなら未来を…』をクールに披露し、会場のボルテージは最高潮に!
後半戦も一気に駆け抜け、続く『風に吹かれても』ではセンター平手友梨奈がイントロで葉っぱを吹き、爽快感たっぷりに届け、本編のラストとなる『アンビバレント』で会場の隅々まで興奮の渦に巻きこみ、オーディエンスも大合唱。
興奮冷めやらぬファンは間髪入れずにアンコールを求め、「欅坂46!」のコールが会場に鳴り響き、ステージのスクリーンに赤い花の上に横たわる平手友梨奈が映し出され、アンコール曲『黒い羊』を披露する。平手の鬼気迫る表情に思わず息を呑む。言葉にできない衝撃、ファンの心は確実に揺さぶられた。
全18曲、ユニット曲やソロ曲を入れず、渾身のパフォーマンスを繰り広げ、観客を一人残らず魅了した。
【欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE・セットリスト 5月11日(土)@日本武道館】
M01.危なっかしい計画
M02.Overture
M03.避雷針
M04.大人は信じてくれない
Mo5.月曜日の朝、スカートを切られた
M06.エキセントリック
M07.I’m out
M08.Nobody
M09.二人セゾン
M10.キミガイナイ
M11.もう森へ帰ろうか?
M12.君をもう探さない
M13.東京タワーはどこから見える?
M14.Student Dance
M15.語るなら未来を…
M16.風に吹かれても
M17.アンビバレント
EN.黒い羊