私立恵比寿中学が6月22日(土)、神奈川・横浜赤レンガパーク特設会場で初の主催フェス「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫 ~」を開催。約1万人の来場者が総勢11組のライブパフォーマンスを楽しんだ。
このフェスはエビ中の“開校”(結成)10周年を記念して行われたもの。岡崎体育、ゲスの極み乙女。、SUSHIBOYS、ニューロティカ、HERE、フジファブリック、POLYSICS、魔法少女になり隊、吉澤嘉代子とこれまでエビ中に楽曲提供したことのあるアーティストがゲストとして招かれたほか、エビ中の“姉貴分的存在”であるももいろクローバーZ、エビ中の“妹分的存在”桜エビ〜ずも10周年の祝福に駆けつけた。
「私たち私立恵比寿中学は、ミュージックマンシップに則り、素敵なゲストの皆さんに10周年をお祝いしていただくことを誓います!」というエビ中・真山りかの宣誓でフェスは開幕。
オープニングアクトの桜エビ〜ずは6曲を連続で歌い、本編トップバッターのHEREは「日本でもっともハイテンションなロックバンド」と自ら称する熱気あふれるステージで冒頭から全力で盛り上げた。
今年結成35周年を迎えるニューロティカはこの日の出演者の中で最年長。エビ中への提供曲「元気しかない!」はエビ中メンバーと港カヲル(グループ魂)をゲストに迎えて再現された。
魔法少女になり隊も、エビ中のライブ人気曲となっている「ちちんぷい」のセルフカバーでエビ中の6人と共演した。
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埼玉・越生町の地価を上昇させるために活動しているヒップホップユニット・SUSHIBOYSは、ユーモアあふれる自由なステージパフォーマンスで観客を楽しませた。
POLYSICSは、ソリッドなバンドサウンドでフェスの熱気を高め、定番ナンバーに加えて当日配信がスタートしたばかりの新曲「Kami-Saba」も披露した。
ももクロの入場曲「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れると会場のボルテージは一段と高まり、1曲目の「The Diamond Four」から盛り上がりは最高潮。
1年早く10周年を迎えたももクロは、去年祝ってくれたエビ中にお祝い返しをするように熱いライブを展開し、「あんた飛ばしすぎ!!」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「労働讃歌」と楽曲が進むに連れ場内の一体感はさらに強まっていく。
ももクロは“妹分的存在”のエビ中を呼び込むと、エビ中が今年3月に発表した最新アルバム「MUSiC」で実現した初のコラボ曲「COLOR」を10人で初披露した。
吉澤嘉代子は沸騰する会場のムードをバラード曲「残ってる」で一変させ、エビ中への提供曲「曇天」をセルフカバー。さらにエビ中の小林歌穂を招き入れて、小林が主演を務めたドラマ「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」の主題歌として提供した「日記」を弾き語りでデュエットした。
岡崎体育はギミック満載のステージでオーディエンスを惹き付けていく。先日、デビュー時からの目標だった埼玉・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを実現させた彼は、「さいたまスーパーアリーナの熱量そのまま持ってきました!」と意気込み、エビ中の中山莉子が“心の声”で痛烈に批判する「Voice of Heart 2」、エビ中6人の“あるある”を紙芝居で表現したエビ中のカバー「あるあるフラダンス」などこの日限りのスペシャルな楽曲も披露した。
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ゲスの極み乙女。はエビ中主演のドラマ「神ちゅーんず ~鳴らせ!DTM女子~」に主題歌「トレンディガール」と劇中曲「あなたのダンスで騒がしい」を川谷絵音(Vo, G)が書き下ろしたことが縁でフェスに参加。ヒット曲「ロマンスがありあまる」をはじめとする6曲を歌い、最後の曲「キラーボール」では川谷が「エビ中10周年おめでとう!」とお祝いの言葉を叫んだ。
フジファブリックはエビ中に提供した「お願いジーザス」のセルフカバーを初披露。彼らは志村正彦、エビ中は松野莉奈という大事なメンバーとの永遠の別れを経験しており、山内総一郎(Vo,G)は「大切なメンバーの悲しいことがあったりしながら、今こんなデカいフェスをやってるエビ中を尊敬します」と敬意を表し、エビ中もライブでカバーしたことがある「若者のすべて」を最後に届けた。
トリのエビ中は初披露の新曲「青い青い星の名前」からスタートした。この曲は6月5日に発売されたニューシングル「トレンディガール」のカップリングナンバー。この日は同じくニューシングルから「あなたのダンスで騒がしい」「結ばれた想い」も披露された。
中盤には「幸せの貼り紙はいつも背中に」「なないろ」「フレ!フレ!サイリウム」とメンバーにとって思い入れの強い楽曲が続けて歌われ、夜が近付く赤レンガ倉庫はエモーショナルな雰囲気に。
最後はSUSHIBOYSとのコラボ曲「熟女になっても」、岡崎体育の提供曲「Family Complex」、2013年のメジャーデビュー曲「仮契約のシンデレラ」で締めくくられた。
安本彩花は「正直、私たちアイドル主催で音楽フェスをやらせていただくということで、お客さんが来てくれるのか不安だったんですけど、みんながサイリウムを持ってくれているのを見て、すごく安心しました。私たちのことを大好きでいてくれるファミリーの皆さんがこんなにもたくさんいて、本当にありがたいなって思います」とエビ中ファミリーへの感謝を述べ、真山りかは「エビ中はいろんなアーティストさんからいただいた楽曲によって作られているんだなって。これからもそんなエビ中を愛してくれたらうれしいです」と呼びかけた。
ライブ本編が終わったあと、エビ中はさらにもう1曲、アンコールで「永遠に中学生」を披露。メンバー6人が肩を組み、会場のエビ中ファミリーも肩を組んで合唱した。
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