映像配信サービス「dTV」が名古屋・栄を拠点に活躍するアイドルグループ・SKE48の活動10周年を記念した「SKE48×dTV 10周年記念プロジェクト」企画の第３弾として、SKE48の未公開＆初出し映像5作品を5月25日（土）より独占配信している。

第5回目となる今夜は、7期生の小畑優奈のお披露目から卒業までを密着したドキュメント「SKE48 小畑優奈の軌跡」を配信する。

 

小畑優奈  画像 2/5

「いつかは珠理奈さんのような存在になれたらなって思います」
小畑のドキュメンタリーはこの一言から始まった。SKE48の事をよく知らずにオーディションを受け、7期研究生として活動をはじめ、そして次世代のエース、センターへと紡がれていく小畑の物語は、2015年3月14日の初レッスンから始まった。

小畑ら7期研究生がデビューした当時のSKE48は、目標だったナゴヤドームのコンサートを成功させ、次の目標をどこへ定めるか迷走していた時期だった。また、48グループ全体を巻き込んだ「大組閣」によってグループ間の再編が行われ、「SKE48とは何か？」という答えの見えない疑問に誰もが悩んでいた。

そんな中、2014年7月に約2年ぶりのオーディションの開催が発表される。48グループとしては初のファン投票が可能になったこの7期生オーディションは、当時大きな注目を浴びた。そこで選ばれた後藤楽々、野島樺乃、末永桜花に浅井裕華ら15名が、小畑と共に7期研究生としてアイドルの一歩を踏み出した。

初お披露目となった2019年3月31日の『コケティッシュ渋滞中』握手会イベント。初めて披露した『手をつなぎながら』はSKE48の代名詞とも言える楽曲。そのがむしゃらに踊る姿に注目したファンも多いはずだ。小畑は出演後に野島と共に「今までにない体験！あっという間だった」とテンション高く答えた。

ここからは研究生として通常公演のアンダー出演、研究生公演と場数を踏んでいく。

小畑優奈  画像 3/5

デビューから5カ月後の8月29日、30日には、1期生・松井玲奈の卒業公演「松井玲奈・SKE48卒業コンサート in 豊田スタジアム〜2588DYAS〜」が開催された。小畑にとって初めてのコンサート。劇場公演とは全く違う雰囲気や規模に緊張しながらも、セットリストで披露したのは『Glory days』。松井珠理奈の代名詞とも言えるダンスナンバーを、同期の後藤楽々と共にパフォーマンス。
当時、コンサートを実際に目にしていた筆者にとって、「SKE48の未来はこれだ」と明確な答えが導き出された瞬間でもあった。「間違えそうにもなったんですけど、でも楽しいので！その楽しさが伝われば良いなって思います」と、披露後にはいつもの笑顔を見せた。

夏を終え、実りの秋を迎え、SKE48が劇場デビュー7周年を迎える頃。
小畑はSKE48内から選抜された新たなユニット「ラブ・クレッシェンド」のメンバーに選ばれた。松井を筆頭に当時の若手最有力のメンバー7名に、1期生・大矢真那（卒業生）は「未来が溢れているね」と率直な感想を残した。

ここから小畑は「ラブ・クレッシェンド」として、当時、出演機会の少なかったテレビ番組や、『ミュージックステーション』にも出演。さらにチームKⅡへの昇格と、チーム楽曲『キスポジション』でのセンター抜擢と、徐々に活躍の幅を広げていく。

 

小畑優奈  画像 4/5
そして、その時は訪れた。
SKE48 21stシングル『意外にマンゴー』で初選抜&初センターに抜擢された事が発表された。シングル楽曲で単独センターを務めるのは史上3人目。「SKE48のセンター=松井珠理奈」というイメージを覆す『意外』な抜擢に誰もが歓喜し心躍らせた。新たなセンターの誕生は必然性を持って迎えられたのだ。
小畑は「初選抜にすごくびっくりしたんですけど、その後にセンターと言われて、どうしようとも思いながらもすごい嬉しかったです。目標にしてた事なので叶ってよかったなって思います」と率直な感想を残した。

小畑のトレードマークである笑顔が照らす先に、SKE48の結成10周年というアニバーサリーイヤーが迫っていた。小畑はその開幕を告げるとも云うべき楽曲『無意識の色』で2作連続のセンターに選ばれた。さまざまなコンサートで披露される度に、SKE48の10年間の活動を凝縮させ、グループを新たなステージへと昇華させていった。そして迎えた『SKE48劇場デビュー10周年期年特別公演』で、小畑は「私にとってSKE48は新しい自分に出会えた場所です」とカメラに向かって満面の笑みを浮かべた。

小畑優奈  画像 5/5

月日は流れ2019年2月12日。
数日前に開催された松村香織の卒業コンサートで、また一つグループに大きな変化があった頃、小畑は出演した劇場公演で卒業を発表した。まさかの発表に客席からは「ゆななー」のコールが飛び交った。同期の太田彩夏は耳を塞いだ。「アイドルとしての目標は全てやりきり、新しい道に進みたいという気持ちが強くなった」と堂々と話す姿に、強い決意を感じた。チームKⅡリーダーの大場美奈は「ゆななの決断を私たちは応援するべきだし、卒業は悲しいけど、ゆななのやりたい事が見つかったのはすごく嬉しいことです」とメンバーを代表してメッセージを送った。

そして、ドキュメンタリーは3月26日の劇場最終公演へ。
お披露目されてから4年。公演前の最後の円陣で「チームKⅡに入って関わってきて、本当にチームKⅡでよかったなって思います」とメンバーへ向けて言葉を贈った。

小畑が立つステージは最後まで笑顔に彩られていた。
誰もが祝福を持って小畑の卒業を祝い、その背中をそっと送り出した。
終演後のインタビューで小畑はSKE48の思い出、後輩メンバーへ伝えたい事を残した。そこにはSKE48を知らなかったデビュー当時の姿はなく、センターとして成長し、グループ愛に溢れた小畑の姿があった。

ぜひこのコメントは番組を視聴して確かめて欲しいと思う。

【配信概要】
■配信日
2019年6月29日（土）0:00〜　
「SKE48 小畑優奈の軌跡」
2015年にSKE48 第7期生として加入した小畑優奈。加入当初からSKE48の次世代を担う存在として多くの期待をされ、2017年にリリースされたSKE48 21stシングル「意外にマンゴー」では念願の初選抜入り。そして初選抜だけでなく初センターを任せられるなど、低迷するSKE48が浮上するきっかけとなった小畑優奈の加入から卒業までを追った軌跡映像。