2020.03.06 公開
【コラム】SKE48 須田亜香里、“爆死”報道から1年半。改めて感じた1st写真集の魅力

須田亜香里 ※編集部撮影  画像 1/5

3月4日、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48須田亜香里が自身のツイッターを更新した。

投稿された内容には須田が2018年に発売した1st写真集『須田亜香里写真集 可愛くなる方法』(学研プラス)について、「人に渡す用で欲しくて仕事終わりに本屋ハシゴしたのだけど、どこにも売ってない〜 数万部売れ残っているくせにもうどこにも売ってない」とのコメントが寄せられた。

【“爆死”報道、別の形で話題に】

この年開催の「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』で第2位に選ばれ、満を持しての写真集に多くの期待が寄せられていた。しかし、いざ発売されると5万部のうちの1万部ほどしか売れずに、いわゆる”爆死”報道がなされて別の形で話題となった。

【コラム】SKE48 須田亜香里、“爆死”報道から1年半。改めて感じた1st写真集の魅力※画像は須田亜香里 Twitterより  画像 2/5 【コラム】SKE48 須田亜香里、“爆死”報道から1年半。改めて感じた1st写真集の魅力※画像は須田亜香里 Twitterより  画像 3/5

発売から1年半。すでに一部の書店では見かけなくなってしまった本作について「逆に持ってる人レアですね。そういうことにしとこ」と綴った須田。写真集だけでなく自己啓発本「コンプレックス力~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~」(産経新聞出版)も見かけないことについて、「愛情込めて生み出させていただいたからこそ悔しい」と感情を滲ませた。バラエティで活躍する一面が多く取り上げられる須田だが、実は中日新聞で毎週日曜日にコラム『てくてく歩いてく』を連載している。コラムニストとしての一面もあるからこそ悔しさは計り知れないだろう。

“爆死”と言われてしまった写真集について、筆者はこの機会に本棚に飾ってあった一冊を手に取り読み返してみた。

【コラム】SKE48 須田亜香里、“爆死”報道から1年半。改めて感じた1st写真集の魅力須田亜香里 ※編集部撮影  画像 4/5

【写真集に散りばめられた“アイドル”須田亜香里

キューバでロケを行った本作は表紙をめくると、街中でバレエを踊る須田のカットから始まる。幼少の頃から始めたというクラシックバレエは、ライブでも『孤独なバレリーナ』のプリマドンナ役で時折目にする機会はあった。作品中には多彩なバレエカットが収められているが、軸のブレない体幹の良さと、引き締まったスタイルは改めて眺めても美しい。
また、カリブ海のビーチで撮影されたグラビアショットはまさに“アイドル”のお手本。常に笑顔溢れる写真の数々はページをめくる度に読者の心を晴れやかにしていく。それは、アイドルとして、一人の女性として何かに取り組む際の真摯な姿勢と周りに対する気配りが内から魅力を発しているのだと、須田を取材していく中でいつも感じている。

【コラム】SKE48 須田亜香里、“爆死”報道から1年半。改めて感じた1st写真集の魅力須田亜香里 ※編集部撮影  画像 5/5



写真集の会見で須田は本作の出来を0点と言った。その理由も「0点の方が伸び代があるので」と話していた。須田らしい考えだなと取材当時の筆者のメモには添えてあった。“爆死”などと言われようが「選抜総選挙」第2位の事実は変わらないし、松井珠理奈が休養していた際は『いきなりパンチライン』のセンターをアンダーでしっかりと務め上げ、現在は最新シングル『ソーユートコあるよね?』のセンターにまでなった。握手会から人気を勝ち取ってきた10年間を思えばこの活躍ぶりは伸び代しかない。


今一度、本棚に眠っている本作を取り出し読んでみてほしい。須田亜香里という一人の“アイドル”の本当の姿に触れられるはずだ。

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