7月24日、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48の10期生が配信限定の「青春ガールズ」公演を開催した。お披露目から7ヶ月、遂に10期生が初公演に臨んだ。出演メンバーは感染症拡大防止の観点から参加人数を6名とし、ソーシャルディスタンスを守りながら青木莉樺、五十嵐早香、石塚美月、澤田奏音、西井美桜、林美澪が出演した。先月14日のチームS「重 ね た 足 跡」公演から劇場公演が再開したSKE48。今回も公演冒頭の全体曲を公式YouTubeチャンネルで生配信された。
SKE48劇場 研究生「青春ガールズ」公演 (C)2020 Zest,Inc. 画像 2/10 SKE48劇場 研究生「青春ガールズ」公演 (C)2020 Zest,Inc. 画像 3/10澤田奏音 (C)2020 Zest,Inc. 画像 4/10
青木莉樺の影アナから促されるコールアンドレスポンスに、公演への期待度が高まるツイッターのタイムライン。普段よりも緊張感に満ちた『overture』が明け、暗転の中から元気に飛び出した10期生が劇場のステージに立った。
アップテンポなリズムに身を任せ、制服の上着を振り回しながら公演の表題曲『青春ガールズ』をダンサブルに披露。続いてペアで聴かせる『ビーチサンダル』へ。刻まれるステップとはじける笑顔が青春の1ページへと誘うようなパフォーマンスをカメラの向こう側へ届ける。『君が星になるまで』では指先までピンと張ったサビのダンスを見せつけMCヘ。
MCではそれぞれのメンバーカラーと自己紹介も込めながら意気込みを語る。
西井の進行で行われた記念すべきトークテーマは「自粛期間中は何をしていたか?」。石塚は料理(主に夕食)、西井はお菓子作りを動画配信で行なったことを明かし、澤田は「SHOWROOM」用にミラーボールを自作した事を発表し2人を驚かせた。また、劇場に飾られる壁写真の撮影があった事について触れた西井は、「風を吹かせるのが夢だったけど叶わなかった。10期では美月と美澪ちゃんだけなので羨ましい」と裏話を告白。どうしても風が吹いた壁写真への憧れが強い西井は、ステージ上の送風機の風を利用して髪をなびかせる気分を味わった。
ここでMCメンバーをバトンタッチ。
「初公演で緊張してます。画面の向こうのみなさんに元気を届けらるように頑張ります!」と元気に意気込みを伝えた林。フィリピンからの帰国子女・五十嵐の独特なトークも相槌を打ちながらどんどん掘り下げていく。10期最年長の青木はそんな林の姿に「誰よりも年上に見える時がある」とコメントし、他のメンバーも自分たちのトークゾーンで次々と同意していく。余談だが、初の記者会見で記者からの質問に頬を赤らめながら質問に答えていた林だったが、ハイテンションで積極的にトークに参加する姿に著しい成長を感じた場面だ。
五十嵐早香 (C)2020 Zest,Inc. 画像 5/10 西井美桜 (C)2020 Zest,Inc. 画像 6/10
MCが明け、トロピカルな衣装で迎えた『ふしだらな夏』へとセットリストは進んだ。表現力の求められる楽曲だが、全体のパフォーマンスの中にも年齢差を生かした緩急あるダンスで魅せる。続いてスローテンポの『Don't disturb!』を歌唱し、メンバーは純白の衣装に早着替えし『Virgin love』へ。妖艶な雰囲気を漂わせながらも、林の躍動的なダンスと青木のしなやかな動きが絶妙な対比を生み出した。そのままソロパートが見せ場の『日付変更線』を感情を声に乗せ熱唱した。
公演での好きな楽曲、お互いの良いところを古今東西ゲームで紹介し合うMCを終え、艶やかな浴衣に着替えたメンバーたちは『僕の打ち上げ花火』をしっとりと披露。団扇を手に持ち、爽やかに歌い上げる姿は今の季節にピッタリだ。
青木莉樺 (C)2020 Zest,Inc. 画像 7/10石塚美月 (C)2020 Zest,Inc. 画像 8/10 SKE48劇場 研究生「青春ガールズ」公演 (C)2020 Zest,Inc. 画像 9/10
最後に青木は「10期生にとっては初めての劇場公演。今日まで支えて下さったメンバーや、スタッフの方々。そしてファンのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。一日でも早くこの劇場でみなさまと会えますように。最後の曲を歌いたいと思います」と願いを込め、ラストナンバー『遠くにいても』を披露した。
全ての演目を終え石塚は、「私たち10期生はこの6人以外に、公演に出ていない5人も含めた11人でこの公演に取り組んでいきます。応援よろしくお願いします」と公演を見届けたファンへ向けてメッセージを込めた。
本編後のアフタートークでは、別の仕事終わりに劇場に観に来ていたSKE48キャプテンの斉藤真木子と、チームKⅡで、5期生として加入当初最年少だった江籠裕奈が急遽ステージ上に登場。公演中先輩たちの姿を見ながら青木は「頑張らないとな」と思っていたと話し、五十嵐は「全力は尽くしたんですが、やっぱり結構改善点があったので、次から心がけたい」、林は「緊張してちょっと振りを間違えてしまったけど、全力でできたのでよかったなと思いました」と話した。澤田と石塚も「緊張したけど、楽しく全力でできたのでよかった」と笑顔で答え、西井は「(体感的に)1分20秒くらいで終わりました。気づいたら終わってて悲しいなってなりました」と感想を口にした。
SKE48劇場 研究生「青春ガールズ」公演 (C)2020 Zest,Inc. 画像 10/10
斉藤は、MCで質問を受け付けると言ったのに全く読まなかったと自分が投稿した「尊敬する先輩メンバーは?」という質問でお約束の答えを誘導し、視聴者の笑いを誘うと、江籠は五十嵐がMCで発した謎の「かつ丼!」にツッコミを入れたり、先輩らしく出演メンバーとのトークを盛り上げた。西井から「この中で推しメンは?」と聞かれ、斉藤は「パフォーマンスが自分の加入当時と似ていると言われた」と西井を、江籠は「すごく白い!」と石塚を挙げ、二人とも自身と似たメンバーが気になった様子だった。
「お客さんの前でパフォーマンスできる日を楽しみに、SKE48の一員として一緒に頑張りましょう」と二人の先輩からエールを送られ、青木は「最高のステージを観ていただけるように、これからもたくさん頑張っていきますのでよろしくお願いします。ありがとうございました!」と締めくくった。
【10期生 青木莉樺 公演後コメント】
10期生にとって初めての劇場公演に立たせていただきました。
6人という少人数で、配信公演ということもあったのですが、私たちがステージに立つまでに指導してくださった方々や、支えてくれたメンバー、そしてなによりもいつも応援してくださっているファンの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
このような状況下で配信公演をさせていただけることがとても幸せですし、画面を通してでも私たちを見て少しでも笑顔になってくださっていたら嬉しいです。
練習を通して、10期生同士、今までお互いの知らなかったところをより知ることができたり、SKE48のことをもっとたくさん知ることができて、課題もたくさん見つかりました。これからも10期生全員で一歩ずつ前に進み、最高のステージを皆様に見ていただけるように日々努力していきますので応援よろしくお願いいたします。
【10期生 西井美桜 公演後コメント】
初めての劇場公演を終えて、まず一番に思ったことは楽しかった!です!
レッスンを一緒に頑張ってきたメンバーと、初めてのステージに立てたことをとても嬉しく思います。
反省するところもたくさんあるので、これから10期生みんなで力を合わせて成長していきたいです。
これからも応援よろしくお願いします。
【SKE48キャプテン 斉藤真木子・コメント】
劇場公演初日というのは1度しかないことなので、記念すべき日を見届けられてよかったです。私はオーディションから10期生のメンバーを見てきたので、初ステージに立つメンバーを親心のような目で見させていただきました。環境的にも今は6人でしか公演できなかったり、お客さんが目の前にいなかったりと、本来の劇場公演とは違う形で、もしかしたら苦しい環境だったかもしれないですが、お客さんがいてもいなくてもできなければプロではないと思うので、劇場公演に立ったからにはこれから一緒にSKE48の一員として、一生懸命夢に向かって頑張っていけたらいいなと思います。先輩らしい一面を見せられるように、早く劇場公演に一緒に出られるように頑張っていきたいと思いますので、これからも10期生の応援をよろしくお願いいたします。
【SKE48 研究生「青春ガールズ」公演・セットリスト】
M00.overture
M01.青春ガールズ
M02.ビーチサンダル
M03.君が星になるまで
M04.ふしだらな夏
M05.Don't disturb!
M06.Virgin love
M07.日付変更線
M08.僕の打ち上げ花火
M09.遠くにいても
【配信サービス】
◎DMM.com「SKE48 LIVE!! ON DEMAND」
http://www.dmm.com/lod/ske48/ske48officia-002
◎VR SQUARE
https://livr.jp/
◎SKE48 公式YouTubeチャンネル(公演冒頭、全体曲3曲のみ)
https://www.youtube.com/user/SKE48