2020.10.05 公開
【ライブレポート】ももいろクローバーZ、まさに神セトリ。10年前の姿と今がシンクロしたライブ!!<TIFオンライン2020>

ももいろクローバーZ (C)TOKYO IDOL FESTIVALオンライン2020  画像 1/4

10月4日(日)、オンライン形式で開催された「TOKYO IDOL FESTIVALオンライン2020」(TIFオンライン2020)にももいろクローバーZが出演した。

HOT STAGEを舞台に、3日間華やいだ祭りを続けたTIFの大トリを飾ったのがももいろクローバーZ。彼女たちがTIFのライブへ出演するのは、2010年に開催になった第一回目以来10年振り。

華やかで勇壮なSEが流れた時点で、胸の高鳴りを抑えられない。「うりゃおい!うりゃおい!」と本当なら叫びたい。それくらい熱い戦闘モードで、誰もが彼女たちのライブを受け止めようとしていた。

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ライブは、『行くぜっ!怪盗少女』からスタート。いきなり、感情をMAXまでアゲる楽曲の登場だ!!第一回目のTIFのステージが甦る!!思いきり海老反りしたステージングも見せながら、彼女たちは「あなたのそのハート いただきますっっっ!!!」と歌いかける。冒頭から攻めた姿勢を見せるメンバーたち。あの頃も、今も、人のハートをがっつり盗み出す少女たちは、この日も最初から観ている人たちの熱狂するハートをごっそりつかんでいた。無邪気にはしゃぐその姿を観ていると、一緒にフロア中を駆けまわりたい衝動が次々と溢れだす。せめて今は、4人のハートと気持ちだけでもシンクロさせ、熱を感じようか!!

続いて披露したのが『オレンジノート』。10年ぶりに出場という歴史を逆手に取り、彼女たちは当時を懐かしむ…というよりも、ももいろクローバーZらしい攻めた楽しめみ方として、あの頃の気持ちを抱きながらも自分たちがどれだけ成長したのか、その姿を示していた。「たった一度きりの 今日という魔法」の歌詞のように、この日は本当に胸騒がす最高の景色や物語を、ももいろクローバーZはTIFの舞台上に描きだしていた。まだ序盤だ。なのに…やべぇよ!!心が壊れそうなくらい興奮状態で、沸きだす熱が止まらない!!全力で叫びたくて、身体が熱く奮えだす!!これが、進化を止まないももいろクローバーZらしい姿。10年ぶりのTIFへの凱旋は強烈だ!!

華やかでトロピカルな音が会場中を一気に夏色に染め出した。歌ったのが『ココ☆ナツ』。4人は、満面の笑顔で「コココ コーコ コッコッコー」と歌う。画面の向こうから、笑顔ではしゃぐ彼女たち姿へ熱い視線が次々と注がれる。きっと古参ファンたちは懐かしさに涙しながら。最近ファンになった人たちは、愛らしい姿に胸をキュンとさせていたに違いない。ももいろクローバーZは『ココ☆ナツ』を通し、観ている人たちの感情の景色を常夏のパラダイスに塗り替えていった。

「笑顔が止まらない! 踊るココロ止まらない!!」、『走れ』の登場だ!!騒ぐ気持ちは止まらないし、止めたくない!!まさに神セトリだ!!愛らしい彼女たちの姿に熱い視線を注ぎつつ、身体は止まらない衝動に奮えていた。冒頭からここまで、興奮のレベルゲージがズーッとレッドゾーンの状態だ。ハートがパニックを起こしそうな興奮を感じながら、このまま彼女たちと一緒に走り続けたい。


              
「ここまでは10年前と同じセトリ??」と本人たちも首を傾げつつ。当時のライブを再現しようという気持ちで舞台に立っていたことを彼女たちは語っていた。

【ライブレポート】ももいろクローバーZ、まさに神セトリ。10年前の姿と今がシンクロしたライブ!!<TIFオンライン2020>ももいろクローバーZ (C)TOKYO IDOL FESTIVALオンライン2020  画像 3/4

ここからは、最新のももいろクローバーZの姿を示したステージへ。披露したのが、遊び心満載なリリックを軽やかに繰り出す、ラップ調の『The Diamond Four』。言葉の数々を画面の向こうへ軽快に撒き散らしながら、余裕を持ったステージングを展開。体感的なステージングばかりが魅力ではない。観る人たちの身体を心地好く揺らす曲を通し、4人は心も優しく揺らしていった。

次に披露したのが、『灰とダイヤモンド』。百田夏菜子の歌声から幕を開けた曲は、玉井詩織高城れに佐々木彩夏と歌を、想いを繋いでゆく。彼女たちは大人の雰囲気も醸しつつ、今の自分たちの気持ちを『灰とダイヤモンド』に乗せしっとり歌いかける。みずから影を背負った心模様も受け止めながら、これからも輝きを求め続けることを誓っていた。言葉のひと言ひと言を噛みしめるように歌う姿に、耳が聞き惚れる。体感的なライブも心騒がせるが、想いを染み渡らせるように歌う姿も、心を温かく染めてゆく。1曲の中で巧みに声色も変えながら、4人は揺れ動く心模様を楽曲の中に描きだしていった。

10年という歴史の歩みを。いや、ももいろクローバーが生まれ、ここに至るまでの道のりを踏みしめながら、4人はしっとり囁くように『クローバーとダイヤモンド』を歌いだす。彼女たちは、表現者(アーティスト)として成長した姿を歌声やステージングを通して見せてゆく。この場所(ステージ)に立って歌い続ける意志や意味を、ももいろクローバーZは『クローバーとダイヤモンド』に重ね、観ている一人一人の心へ染み渡らせていった。終盤へ向かうにつれ、次第に躍動するダンスビートに乗せ、彼女たちの身体も軽やかに弾みだす。笑顔がどんどん広がりだす。「揺るがない心 行く道は煌々と 桃色に変えて行く」。最後に4人の揺るがない生きざまを伝えながら、ももいろクローバーZは観ている人たちの心へ、忘れたくない景色を残していった。

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