12月21日(月)、NMB48劇場にて吉田朱里の卒業公演が開催された。
当初は11月30日に開催予定だったが、自身の体調不良により延期となり、YouTubeチャネルなどで「アイドル留年中」と語りながら、活動を続けていた吉田。3週間後に仕切り直しとなった当公演は、吉田以外の出演メンバーも内容もシークレットで実施された。
劇場の幕が上がると、吉田は東由樹・石田優美・加藤夕夏・小嶋花梨・塩月希依音・安田桃寧と『LOVE修行』、『Seventeen』、『恋なんかNo thank you!』を披露。吉田は自身がプロデュースした7期研究生の「Will be idol」公演を“セルフカバー”して、出演してほしいメンバーに自ら電話で交渉したという裏話も明かした後、「ちゃんと踊るのは卒コン以来(約2ヶ月ぶり)。っていうか、卒業公演延期って何?最後まで振り回してすいません!」と、ユーモアも交えながら謝罪した。
ユニットコーナーでは、安田と塩月が『となりのバナナ』、東・石田・加藤・小嶋が『エンドロール』、そして吉田がソロで『夢でKiss me!』をパフォーマンス。間奏のセリフで「ダ〜メ!卒業してからキスして♡」と、10年間培ったアイドル力を発揮すると、観客はもちろん、安田も「キスしたくなっちゃいますよね〜」とメロメロに。
再び7人で『Choose me!』、『制服が邪魔をする』、『最後のカタルシス』を制服衣装で披露し、ラストはデビューシングル『絶滅黒髪少女』で 本編を締めくくった。
白間美瑠(左)と吉田朱里(右) (C)NMB48 画像 3/3
アンコールで『らしくない』、『僕が負けた夏』、『待ってました、新学期』、『高嶺の林檎』の4曲をメドレーで届けると、Wアンコールでは、スクリーンに吉田のオーディションからの10年間の軌跡が写真で映し出された後、同期メンバーとして苦楽を共にしてきた白間美瑠と『卒業旅行』を時に目を合わせて歌い、最後は2人で手を繋ぎ、笑顔を見せた。
卒業セレモニーでは、公演メンバー6人と白間に加え、梅山恋和・川上千尋・渋谷凪咲・上西怜・村瀬紗英・山本彩加もステージに登場。吉田が所属するチームNの他のメンバーもオンライン中継で繋がり、卒業を祝福した。
そして、吉田が「書いてほしいって頼んだ」という同期メンバーで、親友でもある門脇佳奈子からの手紙を渋谷が代読。「10年もアイドルを続けられるのは本当にすごい!もっとすごいのは自己プロデュース力。後輩のためにグループのために思いやる心。今のNMB48がこんなに素敵なグループなのは、朱里ちゃんがそうやってみんなを引っ張ってくれたから」と賛辞を送ると、吉田は感涙。「佳奈子がそばにいてくれたから、いろんなことを決断できた。本当にありがとう!」と、感謝の気持ちを伝えた。
そして川上から最後の挨拶を促された吉田は「10年前ここで初めて公演をした時の景色を今でも覚えています。この劇場でファンの皆さんに会うとすごく安心したし、ステージに立ってアイドルをしている時間が一番好きでした。皆さんとの絆があったから、自分がアイドルであることに自信を持てました」と、想いを馳せ、「この1年、もっと公演をしたかった。それだけが心残りだけど、メンバーにはここをずっと守ってほしい」と願いを託した。更に「本当に寂しいです。やっと(卒業を)実感してきた感じがします。NMB48が大好きで、一番の宝物でした。次はコスメプロデュースに全力を注いで、アカリン大成功したなって思ってもらえるように、ここを飛び立ちたいと思います。10年間本当にありがとうございました!」と、新た な夢に向かって羽ばたく決意を語った。
最後は14人で、10月24日に大阪城ホールで行われた卒業コンサートでも披露した『夢に色がない理由』を歌い上げ、10年以上のアイドル活動に、最高の笑顔で終止符を打った。