どうも！GEMのリーダーの金澤有希です。GEMの7thシングル「Sugar Baby」が発売記念を祝した連載企画第3弾！今回はGEMに多数楽曲提供していただいておりますCarlos.Kさんを紹介したいと思います！

◆GEMのインディーズ時代から支える作曲家の代表作◆
――― CrystalKay、板野友美、リトグリ、そして西野カナで日本レコード大賞受賞―――

金澤：カルロスさんのインタビューをする前に今まで手掛けてきた主な作品を言いますと・・・。板野友美さんの「Dear J」、Flowerさんの「秋風のアンサー」、AKB48さんの「Green Flash」、CrystalKayさんの「君がいたから」、Little Glee monstarさんの「人生は一度きり」、NMB48さんの「僕以外の誰か」と全部知っている曲ばかり！2015年ではオリコン年間ランキング作曲家部門1位を記録したという。

Carlos.K：いやいや、とんでもないです。

金澤：GEMの曲ですと改めて手掛けたタイトルをお願いします。

Carlos.K：作詞・作曲・編曲が「Speed up」「Star Shine Story」「オネガイMoonlight」。作曲・編曲だけ「Girls Entertainment Overture」、作曲を「EMERGE!!」、そして今回の「Sugar Baby」の作曲・編曲ですね。

金澤：本当にインディーズデビューからGEMが大変お世話になっておりまして。そしてそして昨年末おめでとうございます！西野カナさんの作曲・編曲を手がけた『あなたの好きなところ』が「第58回日本レコード大賞」にて「レコード大賞」を受賞という！

Carlos.K　ありがとうございます。改めて言われると照れちゃうね。


◆幼少時代◆
――― 楽譜が読めないジャズベーシストの母から怒られたくないために耳コピを習得しました―――

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金澤：カルロスさんは、どんなご家族のなか育ったんですか？Carlos.K：うちの母親はサブカルみたいな人で。テレビとか超嫌い、そしておしゃれでファンキー（笑）。それで芸術家で、うちの母親の作品がジプリ博物館にあったりとか。

金澤：へえ～

Carlos.K：家とか手作りで壁なんてデコボコで、きれいな真っ白な平らな壁に憧れてました。今はとても味があると思いますが。あと母親はもともとジャズベーストをしていました。楽譜が読めないで楽器していたので。母親からピアノを教えてもらうとき、楽譜を見て、つっかえたり、変な「ま」があると叱られるんです。「そうじゃないって!」と。だから母親に怒られたくないから、必死に耳コピして弾けるようにしてから、母親の前では譜面を見てちゃんと弾いているフリをしたんです。そういう意味では母親のおかげかもしれませんね。耳コピで曲を作れるようになって今の作曲術に繋がり、聞いたら頭の中で組み立てられるというか。

金澤：お父さんはどんな人だったんですか?

Carlos.K：父親はブラジルの農場で働いていて。日本からブラジルへ移民するのに世帯じゃないといけないので(笑)うちの父親は結婚相手を探しに日本に戻ったんです。そのとき母親と出会って結婚したんです。

金澤：とってもファンキーですね!

Carlos.K：母親は父親と意気投合してブラジルへ行ったんです。そんな父親と母親の間にできた子供なので好き勝手やりました。

◆夢を持てなかった時代、ブラジルに渡り、考えが変わった◆
――― 日本ってブラジルと違って、こんなにチャンスにあふれた環境なのにオレなにやってんだろうって―――

金澤：6 才で日本に移住したんですよね。ブラジルのことはずっと頭にありましたか?

Carlos.K：20 才になるまでブラジルのこと完全に忘れてました。大学後半で就職のことを考えはじめたとき、ふと思ったんです。このまま卒業して就職したらブラジルに行かないだろうなって。ブラジルで生まれてブラジルに育ったのに、あんまブラジルのことを知らないって、いう自分にモヤモヤしまして。それで1年大学を休学して。ブラジルに行きました。行ってみて感じたのが、マテ茶工場でバイトしていたんですけど同僚たちが貧乏なのにバンドで夢見てガツガツ頑張っていて。そういうのに感化され。日本に戻って、こんなにチャンスにあふれた環境なのにオレなにやってんだって思ったんですよね。好きなことしないと意味わかんねえよなって。

金澤：日本に帰ってきたらすぐ成功したのですか?

Carlos.K：いやいや。フリーターやりながら作曲家目指していて、いろいろな人に相談していたんです。そのときのバイトの店長が「好きなことをしてゴハン食べる仕事を目指しているんだから、今も好きなことをしていったほうがいい」って。その時の言葉、重たかったですね。


◆GEMの曲の原点◆
――― 日本ってブラジルと違って、こんなにチャンスにあふれた環境なのにオレなにやってんだろうって―――

金澤：GEMの曲を作るときの特徴はありますか？

Carlos.K：もともとクラシックあがりなんで。自分なりに解釈して再構築すること多いかな。「Speed up」はバッハ調、「Star Shine Story」はカノン調と。

金澤：たしかに！ちなみにカルロスさんは今までどれぐらいの曲を世に出して来たんですか？

Carlos.K：メジャーレーベルだと150曲ぐらいかな。もう途中で数えるのやめちゃったけど。

金澤：GEMを除いて3曲、記憶に残る曲をあげるとしたら何になります？

Carlos.K：えっ!? 3曲・・・難しいなあ。

金澤：そこを何とか。

Carlos.K：うーん。1つ目が板野友美さんの「Dear J」。女性ソロアーティストで久しぶりのCDセールス30万枚達成で。

金澤：わたし！「Dear J」大好きなんですよ！お披露目のステージも見たぐらい。

Carlos.K：2つ目が西野カナさんの「あなたの好きなところ」。まさかのレコード大賞でビックリみたいな。

監督：レコード大賞って曲に賞を与える賞だから、歌手だけではなく、作詞、作曲、編曲家にも渡される賞だからね。カルロスにも盾が送られるよね。ちなみに新人賞はアーティストに与えられるので賞は歌手だけなんだよねえ。

Carlos.K：3つ目はCrystal Kayちゃんの「君がいたから」。 3年ぶりのシングルでLDHに移籍して一発目の曲だったのと。同い年だったということもあって。一緒にスタジオに入って作ったので思い入れが強かったですね。

◆金澤有希からのおねだり◆
――― 金澤有希の宣伝ソングが完成！『か・な・ざ・わ、かな♪かな？』―――

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金澤：カルロスさん、折角の私のコーナーなので。GEMの曲をおねだりしてもいいですか！

Carlos.K：どうぞ。どうぞ。

金澤：クラシック系の曲をGEMでほしいです。「Star Shine Story」もそうなんですが、誰もが知っているフレーズがあると受け入れやすいのかなあと。

Carlos.K：今までのGEMにないものなら？

金澤：もろアイドルな曲！

Carlos.K：宇宙（をイメージした曲）かな？

金澤：（笑）

監督：歌詞のほうはカルロス、どうやって作っているの？

Carlos.K：詞とメロディーは同時に作ってますね。考え込んで詩を作っちゃうと良い詞ができなくって。いつも歌いながら歌詞を作ってます。

金澤：じゃあ私で作ってください。15秒ぐらいの金澤有希を宣伝するバージョンを。

監督：いいね（笑）

Carlos.K：はい！思いつきました。『わたしは、カナザワ、かな♪　かな？かな？かなかなかなかな（アップテンポになり）かなざわ！かなざわ！えいえい！！かなざわ！（お客さんから、かなざわ！）かなざわ！（お客さんから、かんざわ！）。この欲しがり屋さ～ん』曲つきの完成バージョンはGEMのLIVEのとき金澤さんから教えてもらってください。

金澤：今後の抱負をお願いします。

Carlos.K：GEMの仕事は楽しいです。最初から自由にやらせてくれるし、いち作曲家なのに、GEMチームの一員として皆と仲良くさせてもらい。だから今まで以上にGEMのことを理解して、前回ISAKICKさんが言っていたのと同じように、メンバー参加型で曲作りをしたいですね。GEM全員のメンバーの気持ちがギュッと入った1曲を作ってみたいです。あと「Sugar Baby」はノリで聞いてほしいです。もともとの歌詞が「あがり、さがり、あがり、さがり」なので。パーティーに来たとき、どう盛り上がるか？とにかく楽しく！みんなで歌ってほしいし、聞いている人が自然にテンションあがるか？そういうポイントを大切に考えて作った曲ですので。「Sugar Baby」は。


（文・写真：金子正男 ）


＜GEM 1st全国TOUR ～YUMENO TSUBOMI～＞
1月5日（木）東京・新宿BLAZE
2月11日（土）大阪・心斎橋Music Club JANUS
2月12日（日）愛知・名古屋ボトムライン
3月3日（金）北海道・札幌DUCE
3月5日（日）福岡・福岡DRUM Be-1
・チケットは、一般発売中

＜全国対バンTOUR ～YUMEENO KIZUNA～＞
2月5日（日）北海道「フルーティー」＠Sound Lab mole
4月2日（日）愛媛「ひめキュンフルーツ缶」＠松山サロンキティ
4月8日（土）福岡「LinQ」＠ベスト電器福岡本店
4月9日（日）山口「山口活性学園」＠Rising hall
4月16日（日）大阪「大阪☆春夏秋冬」＠ESAKA MUSE
4月29日（土）愛知「さくらシンデレラ」＠SPADE BOX
4月30日（日）静岡「ORANGE PORT」＠沼津ラクーン