2月19日、夢みるアドレセンス(通称・夢アド)がZepp DiverCity(TOKYO)にて『夢みるアドレセンス アルバム発売延期に3枚返しだ!ツアー2017』のツアーファイナルを開催した。
小林れいの病気療養、山田朱莉の活動自粛により、荻野可鈴、志田友美、京佳の3人で臨む事となった今回のツアー。そんな逆境を乗り越えて迎えたツアーファイナルに多くのユメトモ(夢アドファンの総称)が集まり、開演前から会場は熱気に包まれていた。
その熱気はライブオープニング志田の「ツアーファイナル!行くぞー!」という叫びと共に爆発。大歓声が会場に響き渡る中『ステルス部会25:00』からライブは幕を開け、勢いそのままに『Bye Bye My Days』を繰り出し強烈なスタートダッシュを見せた。
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志田が「夢トモ!膝がぶっ壊れるまで踊り倒す準備は出来てるのか!?」と煽れば、京佳が「今日の夢アドは戦闘モードです!」と気合い十分に叫ぶ。荻野が「今日の夢アドいつもより気合いも増し増し!可愛さも増し増し!魅力も増し増しでお送りします!」と宣言するとライブでの定番曲『くらっちゅサマー』へと繋いでいく。
ここから一気に『恋のエフェクトMAGIC』『ひまわりハート』『リーダーシップ』『サマーヌード・アドレセンス』とアップテンポな楽曲を立て続けに展開し高まった熱と共にその表現力の幅広さを見せたと思えば、圧巻のダンスパートで、その身体能力の高さも披露し会場の盛り上がりは止まらない。
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そして大人なセクシーさを感じさせる衣装にチェンジすると、その姿に思わず声をあげるオーディエンス。『おしえてシュレディンガー』を艶やかなダンスとともに披露した後、荻野が「ここから皆の心をドキドキ、ビバビバさせちゃうよ!」と叫び『Viva!シャングリラ』を投入。
そして『大人やらせてよ』『小さなストーリー』と、その伸びやかな歌声もしっかりと聴かせながらステージを展開していく。
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更に衣装チェンジをして登場するとタオルを振り回し“君の居場所になりたい”という歌詞が印象的な『Love for You』を披露。会場一体のパフォーマンスで夢アド旋風を巻き起こすと志田が「皆さんの声を沢山聴かせてください!」と『Hi!Summer Dreamer』をスタートさせ熱狂の声が会場いっぱいに響き渡る中、「ユメトモ!本当にありがとう!」と感謝の気持ちを爆発させた。
「このツアーに誰も来てくれないんじゃないかって本当に不安でした。」と今回のツアーに対する思いを語る京佳。荻野も「こんな状況だから見捨てられてもおかしくないのに、こんなに沢山のユメトモが来てくれましたありがとう!」と感謝の気持ちを伝え、続けて「夢アドは今、絶対絶命のピンチかもしれません。けど、この飛び込んだレースからリタイアするつもりはありません!」とその思いを伝えると『アイドルレース』が始まる。
ハードなロックサウンドに乗せて、次から次へとハイスピードに繰り出される言葉は夢アドの今の思いを象徴したような1曲であった。
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そんな思いを爆発させるように京佳が「私達にもっともっとパワーをください!私達が倒れないように背中を押してください!これからも、ずっとずっと一緒にパレードしてください!」と絶叫し始まったのは『ファンタスティックパレード』。
ここで京佳が感極り崩れそうになったがギリギリの所でこらえる事ができたのは、荻野と志田の存在、そしてユメトモの皆の声援があったからだろう。凄まじい盛り上がりを感じると共に会場一体の絆を感じた瞬間でもあった。
「ユメトモ!私達と1つになろうぜ!」という荻野の掛け声と共に始まった本編最後の曲『舞ジェネ!』は輝くテープが天から降り注ぐ中、最高潮の盛り上がりを見せ、精一杯の思いと共に駆け抜けた夢みるアドレセンスはステージを後にする。
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しかし当然のように沸き上がるアンコールに再び登場する夢みるアドレセンス。歌われたのは3月22日にリリースするベストアルバム『5』の収録曲でこの日初披露となった『Rainbow Rain』。
「最後は長い間ユメトモと育ててきた大事な曲で締めたいと思います!皆で一緒に歌って踊ってください!ラスト行くぞー!」荻野の声と共に歌わたのは『17:30のアニメ』。会場全員での大合唱が響き渡らせると『皆の歌声、最高!』と荻野が歓喜の声を上げ、ツアーファイナルは終演を迎える・・・と思われたが鳴り止まぬ歓声。Wアンコールに迎えられ夢アドが登場。この日2度目のパフォーマンスとなる『ファンタスティックパレード』でオーディエンスと共に全てのエネルギーを放出させた。
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最後に1人ずつこのツアーを終えての感想を語った。
京佳は「このツアー、私号泣から始まったんですよ!けど見てください!私、今笑っています!ありがとうございます!」と喜びを語ると、志田は「こんなに人が来てくれると思わなくて、後ろまで満タンで皆ありがとう!」と満員の会場へ向け感謝の気持ちを伝える。
そして荻野が「夢みるアドレセンスは永久に不滅です!」と高らかに宣言すると大歓声がその思いに応えた。
「本日はありがとうございました!」とマイクを通さず生声で感謝の気持ちを伝え、最後は「バイゆめ〜!」と定番の挨拶で締めくくりメンバーはステージを後にした。
すると突然スクリーンから映像が流れ出す。突然の事にざわめく会場。そこへ映し出されたのは病気療養中のメンバー・小林れいが1人ダンスレッスンを行う姿であった。そして浮かび上がったメッセージは「ただいま!が言いたくて。」「She'll be back soon...」。
小林れいの復帰を感じさせる映像に歓喜の声と温かい拍手が会場を包み込み、希望の思いと共に『夢みるアドレセンス アルバム発売延期に3枚返しだ!ツアー2017』は幕を閉じた。
逆境ともいえる状況だからこそ生み出せた熱い思いのこもったステージ。ここに辿り着くまでの努力は想像を絶するものであったことは間違い無い。しかし、それを乗り越えたからこそ生まれた絆をしっかりと感じることができた。
今年、いよいよ5周年を迎える彼女たちは、3月22日に集大成となるベストアルバム「5」をリリースし、次なるステージに向けて着実に歩みを進めている。
夢みるアドレセンスのこれからの活動にますます期待が高まる。そんな風に感じさせてくれる熱き思いと絆を感じさせてくれたツアーファイナルであった。
(取材/文/写真:山岸一之)
【2月19日 夢みるアドレセンス アルバム発売延期に3枚返しだ!ツアー2017 セットリスト】
M1.ステルス部会25:00
M2.Bye Bye My Days
M3.くらっちゅサマー
M4.恋のエフェクトMAGIC
M5.ひまわりハート
M6.リーダーシップ
M7.サマーヌード・アドレセンス
M8.おしえてシュレディンガー
M9.Viva!シャングリラ
M10.大人やらせてよ
M11.小さなストーリー
M12.Love for You
M13.Hi!Summer Dreamer
M14.アイドルレース
M15.ファンタスティックパレード
M16.舞ジェネ!
EN1.Rainbow Rain
EN2.17:30のアニメ
WEN1.ファンタスティックパレード