名古屋・栄を拠点に活動するSKE48のメンバー 荒井優希が11日、東京女子プロレス後楽園ホール大会に出場。同じ年齢でプロレス歴では2年先輩の鈴芽選手と対戦し、見事勝利をつかんだ。
共に1998年生まれで同じ歳の2人。鈴芽は2019年デビューで、荒井の2年先輩となる。昨年末のインターナショナル・プリンセス王座次期挑戦者決定バトルロイヤルの出場選手を決める投票では、鈴芽が1位、荒井は2位を獲得しており、ファンからの対戦希望の声が多く寄せられていた。
「Positive Chain '22」第三試合 鈴芽vs荒井優希 試合の様子(C)東京女子プロレス 画像 2/21 荒井優希(C)東京女子プロレス 画像 3/21
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序盤、鈴芽はスピード感ある攻撃で、荒井の脚を攻める。なんとかロープに逃げると反撃に転じ、スリーパーホールドを仕掛けるも、鈴芽に同じスリーパーホールド返しされてしまうという展開に。荒井は高身長を生かして立ち上がり、鈴芽を持ち上げるとコーナーにぶつけて振り払う。さらにコーナーにのぼった鈴芽をデッドリードライブで投げ落とすと、サソリ固めでダメージを与えることに成功。鈴芽のドロップキック、クロスボディと、立て続けの攻撃にも耐えた荒井。鈴芽の得意技・リングアベルをかわすとドロップキックでやり返し、エルボーの応酬から鈴芽をフルネルソンバスターで倒すと、最後は得意技Finally(踵落とし)を決め、見事勝利をつかみ取った。
そして、11日のセミファイナルでインターナショナル・プリンセス選手権第7代王者の伊藤麻希選手が初防衛を果たすと、荒井が「伊藤さん、私にそのベルト挑戦させてください!」と会場に登場。荒井は、「デビュー戦のとき、伊藤さんは私に『何年かかってもいいから伊藤麻希を潰しに来い』と言ってくれました。私は今が伊藤麻希を潰すタイミングなんじゃないかと思って、自信を持ってここに来ました。私にそのベルト挑戦させてください」と宣戦布告し、伊藤は「荒井優希、あらためて言うよ。伊藤麻希を潰しに来い!」と受けて立った。伊藤麻希選手は、荒井がプロレスに本格参戦する前の2018年にアイアンマンヘビーメタル級選手権で敗れ、昨年5月のデビュー戦のタッグマッチでも打ちのめされた因縁の相手。3月19日(土)両国国技館にて遂に対戦する。
鈴芽(C)東京女子プロレス 画像 20/21
【鈴芽・コメント】
悔しい。優希ちゃんの勢いは、本当にめちゃくちゃわかってて、少しも油断してなかったんですけど負けてしまって。応援してくれているファンの方に最近すごいガッカリさせてしまうような結果が多くて、情けないなって思うんですけど、ファンの人たちがきっと一緒に悔しがってくれるのが毎回嬉しくて。その人たちに見せたいものがたくさんあって、今日ひとつまたそれが増えました。荒井優希に絶対勝ちたいと思います。負けたくない相手はいっぱいいるんですけど、一番越えたい相手ができました。
【荒井優希・コメント】
ずっと鈴芽さんとのシングルマッチが見たいと言っていただけることが多くて、私自身もタッグマッチで当たったときに鈴芽さんの目を見て、負けたくないってすごく思ったんですね。だから今日こうしてシングルマッチでふたりで戦うことができて本当に嬉しかったですし、こうして勝つことができてまたひとつレベルアップした気がするし、また鈴芽さんともいっぱい試合をしてお互いを高め合える関係になりたいなって思いました。後楽園ホールでは、デビュー戦以外はずっとシングルマッチをいろんな先輩方とやらせていただいて、勝てたことが一度もなかったのですごく嬉しいです。
<両国国技館での伊藤麻希選手との対戦について>
今回、伊藤さんが持っているベルトに挑戦をさせていただくことになりました。
伊藤さんとはポイントポイントで試合をさせていただいていて、最初はアイアンマン(王座)の私がベルトを持っているときに初めて伊藤さんにベルトを取られて、東京女子プロレスのデビュー戦のときも伊藤さんに負けてしまって。やっぱり圧倒的な差があったから、私の中で「伊藤さん怖い」ってずっと思ってたんですけど、いろんな経験をしていつの間にか伊藤さんの背中を追いかけるというか、伊藤さんに憧れている自分がいて。伊藤さんみたいになりたいというか、いつの間にかそういう存在になっていて。このタイミングで伊藤さんに勝ちたい、伊藤さんに挑戦したいという気持ちが強くなったので、今日リングに上がらせてもらいました。両国で試合ができるということで、一年位やってきた自分の成果を伊藤さんにしっかりぶつけていきたいなと思います。
(伊藤選手に勝ちたい気持ちが強い?ベルトは?)
ベルトを持っている選手は、すごくキラキラしている印象があって、ベルトを持つことによってもっとその人自身が輝いたりとか、プロレスラーとしても一個上にいっているイメージがあるので、やっぱり自分もベルトを持って、もっと新しい自分を見たいという気持ちももちろんあって。このタイミングですごく試合のしたい伊藤さんが持っているということで、すごくいいタイミングなんじゃないかなと思って挑戦しました。今日のシングルに勝ったことは自信にはなりましたし、「よし、行こう!」っていう決断ができました。今日の試合で鈴芽さんに勝つことができたのはすごく大きかったなって思っています。