フェスティバル ポジティブ アクティブの言葉を組み合わせた造語が由来、お祭り系をコンセプトとして、アイドルシーンを高く盛り上げている5人組アイドルグループの「FES☆TIVE」が、9/18(日)に横浜・1000 CLUBにて、『FES☆TIVE新体制お披露目単独公演』を開催。FES☆TIVEは、8/31に2018年からの4年間、FES☆TIVEを支え続けた南 茉莉花がグループを卒業。そして先日、新メンバーの辻こはるの加入を発表し、青葉ひなり、土光瑠璃子、八木ひなた、髙木ゆりあの5人という新体制となって、この日のお披露目ライブを迎えた。この日は、台風が近付いていることもあり、朝から生憎の雨。ジメジメとした恵まれない天気であったが、その中でも、晴れ晴れするような計13曲を披露。マスク着用で声出し可能ということも重なり、大きく盛り上がるアクトを展開。雨を吹き飛ばすほどの力量を見せつけ、新体制スタートを最高のステージで彩った。FES☆TIVEの新たなスタートを祝うため、会場には多くのファンが集まり、会場後方まで埋まっている状態となった。このステージへの期待は大きい。横浜・1000Clubは、楽しみにしている人々が多数いた。
開演時間になると、まずはオープニングムービーが流れた。「夏リア旋律」をBGMに、制服を身に纏ったメンバーが、プールに飛び込んだり、辻こはるが体育館に走って先輩メンバー4人と合流したり、屋上に向かったりと、青春感溢れる映像だった。最後に2022.09.18 こはる加入というテロップが出てこのムービーは終了。
(新メンバー紹介映像はこちらから見ることができる→( https://youtu.be/uhvmA0VZyww )
そして、お祭り系アイドルらしく太鼓や花火などお祭り要素がエレクトロニックサウンドに落とし込まれた、FES☆TIVEお馴染みのSEが流れ、メンバーが徐々に登場。ポーズを取っていく。オーディエンスはクラップで出迎えながら身体を揺らす。新メンバーの辻 こはるは、緊張していただろうが、堂々と登場していた。新体制お披露目単独公演のスタートは、人気曲の「マジカルパレード」から。タイトルコールがされた瞬間に、声出しOKということから、大きな歓声が上がった。大きなジャンプやキュートで華麗に踊るメンバー。一人一人が個性を輝かせながら、愉しげなパフォーマンスを魅せていった。それに合わせて、大きくジャンプをするオーディエンス。早速、楽しい空間が広がった。
新メンバーの辻 こはるも、FES☆TIVE初ステージにも関わらず、堂々としたパフォーマンス。新しい5人でも、パワフルなアクトを展開して、会場を早速、ヒートアップさせていた。そして恒例の観客との掛け合いパートの担当は、もちろん、辻 こはる。辻が煽りを入れ、上手から下手へ移動し、盛り立てていく。さらに、観客へウェーブを促して、一体感を生んだ。次の曲は、中華をテーマにしたナンバー「カンフーミラクル〜愛〜」。強いビートが鳴り響き、そのビートに乗りながら、中華をイメージした楽しい振り付けと、大きくジャンプするという活気溢れる姿で、どんどんと魅了していった。2曲を披露し、最初のMCでは、新メンバーの辻こはるを含めた、自己紹介を行った。辻 こはるはコメントで「緊張している」と話をし、緊張している様子が伝わってきた。出番前、辻こはるの緊張ガチガチな姿を見て、なぜか青葉ひなりが泣いてしまったことをメンバーが明かした。青葉は、辻 こはるの気持ちを感じ取り、その気持ちになったために泣いてしまったと語る。
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自己紹介を終え、次のブロックでも、迫力があり、エネルギッシュなステージを披露するFES☆TIVE。
夏のフェスを想起させる、楽しいパフォーマンスが特徴のアッパーナンバー「ゴートゥーフェス☆」では、レーザーが点灯する中、テンションMAXかつクールなパフォーマンスを魅せていた。「オトメ、ケセラセラ」では、拳を突き上げ、一人一人が気持ちを込めて歌い上げる、端麗で圧巻なアクト。<めちゃくちゃ騒げ>という歌詞にある通り、全員が大きく騒いで、熱量が上がっていく会場。どんどんと気持ちが高まっていく。「トライアングル」では、リズミカルに歌いつつ、タイトルにちなんだ三角形を表した振り付けなど、しなやかなダンスで可憐な姿を見せた。
次のMCの話題は、オープニングで流れたティザー映像について。撮影日は定期公演に行ったそうで、プールに飛び込んだシーンでは、土光瑠璃子と辻こはるの二人が残ってびしょ濡れになったと話す。高木ゆりあと青葉ひなりのシーンや、ドローンを使用した撮影など、見どころがたくさんあるので、ぜひこのティザー映像をチェックして欲しい。
そのMCの後でも、まだまだFES☆TIVEはたたみかける。
ティザー映像で話しをしていた、清涼感溢れる楽曲「夏リア旋律」へ。ピアノサウンドの中、八木 ひなたが見事な歌唱を魅せる。その後も、しっとりと恍惚としたユニゾン歌唱を披露していた。不思議な振り付けが特徴で中毒性のある「カマキリさんvsひつじさん」で、楽しく盛り上がる。そして、自転、逆回転を何度も繰り返して熱狂を生み出す「大和撫子サンライズ」をドロップ。みんなも何回も回転していた。一体感が増し、さらに会場の熱量が上昇。辻こはるも非常に楽しそうにパフォーマンスしていた。緊張はしていただろうが、先輩4人にしっかりとマッチしており、何よりその楽しげな姿に、どこか安心したファンも多いだろう。
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きっとこの5人で前に進んでいく気持ちの表れを感じた。次のMCで、辻に感想をメンバーから聞くと、「すっごい楽しいです!! 出る前は、めっちゃ緊張しまくって、『やばい』と思ったけど、みんなが楽しそうな顔とかしていたし、ステージが高いから、めちゃくちゃ後ろまで顔がしっかり見えて、めっちゃ嬉しい!」と率直な感想を話していた。これまで辻とのエピソードがたくさんあるそうなので、ぜひ今後そのエピソードが話されることをぜひ楽しみにしていて欲しい。MCを終えると、辻が「声出せますかー?」と煽ると、観客から大きな声が出された。
次は、FES☆TIVEの代表曲で、アイドルファンなら必ず一度は聴いたことのあるFES☆TIVEを象徴するナンバー「OIDEMASE!!〜極楽〜」へと展開。タイトルコールされてから、大きな歓喜の声が上がった。全員でステージ上を左右へ移動、回転。オーディエンスはそれに反応するように、同じ動きをする。FES☆TIVEの5人と大勢の観客がシンクロし、会場は熱狂の渦を生み出した。これまで何度も歌い続けているライブ名曲を、この日も、この新たな5人で、パワフルに歌い、踊る。それにしっかりと応えるファン。そんなお互いの関係がFES☆TIVEらしく素晴らしいし、グループのアイデンティティでもある。加えて、凄まじいパフォーマンス力。FES☆TIVEの力量をこの楽曲で見たし、何度も見たいと思える。それがFES☆TIVEの魅力。十分とそれを魅せて、この曲を終えた。チアダンス風の振り付けや野球などスポーツをイメージしたダンスが特徴のエールを送るナンバー「しゃかりきトップランナー!」で、さらに多幸感を上げていた。間奏中の定番となった、マラソン大会ではこの日、辻が宣言し、メンバーがステージ上を走る。この日の優勝は、高木ゆりあ。いつでもどこでも楽しいステージを見せるのがFES☆TIVEだ。続いて、日本のおもてなしがテーマで、サウンドもダンスも日本を意識した「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」を投下。日本から世界を目指すFES☆TIVEらしさ全開、メリハリのあるダンス。ステージ上をサークルで駆け回り、さらに盛り立てていた。拳を掲げ、この楽曲および本編の楽曲披露を終えた。
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最後のMCにて、この新体制で行う全国ツアーの発表。こちらは新体制紹介ツアーを意味することになる。詳細は後日アナウンスされるので、ぜひチェックして欲しい。メンバーがステージを去ると、声出し可能ということから、アンコールという声が何度も会場に響き渡った。「人類!WE ARE ONENESS!」のイントロが流れ、ゆっくりとメンバーが再登場。人類 革命 希望など、壮大なテーマのこのポジティブチューンを、5人が一致団結して、一人一人の個性を輝かせながら披露していた。最後は、ライブ映えする大人気の楽曲「シダレヤナギ」で終了。最後の最後までファンは熱狂し、会場の熱量は最高潮に達して、心地の良い余韻を残したまま、新体制お披露目ライブは幕を閉じた。
新体制初披露で計13曲、圧巻のライブを見せ付けたFES☆TIVE。新章がはじまり、これからもこの5人のライブを見続けたいと思えた。そして、新メンバーの辻こはるは、相当の練習を詰んだに違いない。それほど、先輩メンバーの4人に負けないようなパフォーマンスをしていたし、これからFES☆TIVEのメンバーとして全うするような意気込みを感じた。辻こはるがFES☆TIVEというグループで、どれほど活躍するかが今から非常に楽しみだ。そして、この5人で再スタートとなったFES☆TIVEは、これからもアイドルシーンを盛り上げ続け、ポジティブに前に進んでいくだろう。これからも高みへと登っていく姿に目が離せない。
TEXT:石山喜将
【セットリスト】
SE
M1 マジカルパレード
M2 カンフーミラクル〜愛〜
M3 ゴートゥーフェス☆
M4 オトメ、ケセラセラ
M5 トライアングル
M6 夏リア旋律
M7 カマキリさんvsひつじさん
M8 大和撫子サンライズ
M9 OIDEMASE!!〜極楽〜
M10 しゃかりきトップランナー!
M11 ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!
-ENCORE-
M12 人類!WE ARE ONENESS!
M13 シダレヤナギ
■「微笑ノ国」Music Video:https://youtu.be/sKiSy-vsWPQ