9月24日、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48に所属する須田亜香里の卒業コンサート「須田亜香里卒業コンサート ~君だけが瞳の中のセンター~」が、愛知・日本ガイシホールにて開催された。
コンサートのアンコールで須田は、ウエディングドレスをイメージしたピンク基調の卒業ドレスをお披露目し、ソロ曲『私の歩き方』を披露した。
須田亜香里<須田亜香里卒業コンサート ~君だけが瞳の中のセンター~>(C)2022 Zest, Inc./ AEI 画像 2/3 須田亜香里<須田亜香里卒業コンサート ~君だけが瞳の中のセンター~>(C)2022 Zest, Inc./ AEI 画像 3/3
須田は卒業することについて、「これからアイドルを辞めたら自分はどうなっちゃうんだろうって、自分が一番不安だと思うんですけど、人生は一度しかないから、アイドルでは限界に挑戦したきたけど、人生に限界はないから、限界のない人生を無限に味わっていきたいなって思います」とコメント。続けて、「みなさんにもアイドルしての私だけじゃなくて、いろんなものをさらけ出してアイドルやってきたから、これからもみんなとは近況報告しあったりとか、あったかい時間を過ごせるような、みんなに会うとすごく元気が出るのでこれからも会ってください」とメッセージを残した。
コンサート本編には卒業生の松村香織が登場し、共に楽曲をパフォーマンス。また、木崎ゆりあ(※「崎」は正式には「たつさき」)も花束を持ってステージに登場し、須田の門出を祝福した。
須田はSKE48の3期生として2009年に加入。2010年には研究生からチームSの正規メンバーに昇格した。同年11月にリリースされた4thシングル『1!2!3!4! ヨロシク!』で選抜メンバーに初選出された。2018年は休養中の松井珠理奈に代わり、『いきなりパンチライン』のセンターポジションのアンダーを務めあげ、2020年には26thシングル『ソーユートコあるよね?』でシングル表題曲の初センターに抜擢された。
後に「黄金3期」と呼ばれることになるSKE48・3期生の中ではポジションなどで後発のスタートとなったが、ファンからのプレゼントをノートにメモしたり、「握手会」での握ったら離さない神対応はいつしか「釣り師」の異名となり、バラエティ番組でも体の柔軟さと合わせて徐々に取り上げられるようになった。
「誰にでも特別扱い」するファンとの絆は選抜総選挙で実を結び、「AKB48 32ndシングル選抜総選挙 ~夢は一人じゃ見られない~」(第5回総選挙)では待望の選抜メンバーに初めてランクイン(第16位)。地元・名古屋での開催された「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~」(第10回総選挙)では、第1位の松井珠理奈と共に第2位でワンツーフィニッシュを飾り、選抜総選挙での自己最高位を記録した。
NGを一切気にしないバラエティ番組での活躍も目立つ中、自己啓発本「コンプレックス力 なぜ、逆境から這い上がれたのか?」をはじめ、中日新聞で連載中のコラムを一冊にまとめた「てくてく歩いてく —わたし流 幸せのみつけ方— 」などの執筆活動や、「パラリンピック中日新聞特約記者」として東京パラリンピックでの取材活動も行なった。また、2021年には新たな挑戦としてギターの弾き語りにも挑戦し、ソロライブ「Akari Suda sing with the guitar 〜花車と六弦琴〜」を開催。30歳を迎えた新たなアイドル像を、挑戦し続ける姿勢をファンへと届けた。