アイドル活動未経験からグループ活動を始め、『伸びしろ成長系正統派アイドル』グループとして成長を続ける「しろもん」が、11/9に新宿BLAZEにて、2nd ワンマンLIVE 「白い恋人たち」を開催し、計14曲を披露。ステージデビューから1年4ヶ月ほど経ち、確かな成長を示した。
しろもんとは、「アイドル育成プロジェクト」と題したプロジェクト発のグループで、アイドル未経験の子たちが、一人前のアイドルになるための必須なスキルを習得することから始まった。しろもんと言うアイドルグループの名前は、『White Monster』が由来しており、清純、正統派アイドルならではの『白』色と、伸びしろの『しろ』、アイドル未経験という何色にも染まっていない真っ白の『白』、アイドルの門を潜ることの”もん”の意味合いを持つ。
グループ結成以降は数多くのイベントを経験し、アイドルとして必須のスキルを身に付け、3月にSpotify O-WESTにて、『0th』ワンマンLIVEと題したLIVEで正式デビュー。若槻彩香、小野田澪の2名を加え、5月の1stワンマンLIVEを渋谷ストリームホールを完遂。そして、新宿BLAZEでの2ndワンマンLIVEの日を迎えた。
この約1年4ヶ月は、彼女たちにとって、歓喜も苦悩も経験してきた。アイドル活動をする上での大変さ、壁にもぶつかった。同時にメンバー同士が喜びを感じる時もあった。その中で生まれた8人の絆。しろもん8人の仲の良さを、知っている人は多い。
そして、2023年1月には高瀬絵理の卒業が決まっている。これまでのしろもんの歳月と、この8人の集大成として、この2ndワンマンLIVEに臨んだ。
「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 2/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 3/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 4/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 5/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 6/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 7/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 8/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 9/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 10/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 11/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 12/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 13/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 14/31 「しろもん2ndワンマンライブ 白い恋人たち」の様子(Photo:ワタナベタイシ) 画像 15/31
この日は秋晴れというべき天候で、日も出てて暖かく、非常にライブ日和だった。現体制最後のワンマンライブをしかと目に焼き付けようと、新宿BLAZEに多くのファンが集まった。
開演時間になり、会場の照明が暗くなると、オープニングムービーがスクリーンに流れた。オシャレなBGMの中、しろもんらしい白のスタジオに日が差し、メンバーの衣装のスカートなどが映し出されたあと、メンバーの顔写真とテロップが表示された映像だった。
爽やかで綺麗な音色のしろもんお馴染みのSEに合わせて、閉じていた幕が開き、メンバー、一人ひとりがゆっくりと登場。この2nd ワンマンLIVEではマスク着用で声出し可能であったため、メンバーが登場してから、大きな歓声が上がった。
しろもん2ndワンマンLIVEは、キュートで温かい雰囲気を持つ「わずらわしいきもち」で幕明け。しろもんの正統派ならではのこの王道アイドルソングを、華麗なダンスで合わせて一気に魅了していく。
続いて、共感できる甘酸っぱい恋愛青春ソング「Love addiction」を、メリハリのあるダンスでしっかりと表現して、会場をしろもんらしく温かい空気に変えた。
「ダイスキのトリコ」では、大きくステップを踏みながら、左右に手足を振ってノリノリな様子。そしてそのラブリーさで、タイトルの通り、多くのオーディエンスを虜にしていた。
最初のMCでは、自己紹介を行い、それぞれで大きな歓声が上がっていた。
続いてのブロックは夏曲をメインに実施。
まずは、ジャンプをしてヒートアップさせるナンバー「とびきりSummerJump!」を披露。
サビでは、タオルを大きく振り回して、一体感も生んだ。アクティブに歌い、踊りながら、個性をも輝かせていく8人。このパフォーマンスに大いに盛り上がる会場。
続く「 瞬間☆サマーデイズ」でも、勢いのあるエネルギッシュなパフォーマンスを展開していた。時に可憐な姿もまたしろもんの魅力だ。
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「サマートライアングル」は、夏の夜空の大三角形を恋愛関係に比喩したナンバー。流動的なパフォーマンスに合わせて、指で三角(トライアングル)を作る振りが印象的である。情景が浮かびやすい楽曲に対して、ダンスで存分に世界観を表現し、オーディエンスをさらに魅了していった。
次は、プレデビューLIVEから歌い続けている”清涼感”溢れる楽曲「ハニカミソーダ」へ。このブロック、この楽曲の披露でも、8人は連携の高さを見せ、シンクロしていく。品がありつつも、夏ブロックらしい、熱いパフォーマンスを魅せたしろもん。会場はかなり熱気を帯びていた。
MCを挟み、まだまだ攻めていくしろもんの8人。次のブロックでは、盛り上がり必至のアッパーチューンの数々を並べていた。
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まずは、独特なメロディと気持ちの良いリズムでハートビートさせて、観客が身体を揺らした「ドンと恋っ!」。<Hey!>と掛け声をして、観客とコンタクトを取って、盛大に盛り上げていった。何よりメンバーの愉しげで、弾けたパフォーマンスが非常に印象的だった。
続いた、「君とトゥマシェリ」でもお祭りを思わせるようなサウンドに対して、勢い付いたアクトをしつつ、しろもんの可愛さを際立させていた。
次は、事前に告知されていた新曲を披露。タイトルは「思い立ったがFEVER」。勢いがあるサウンドに対して、くるくるとサークルになって回ったり、勢いよく手を振ったりと活力のあるアクトを展開していく。エネルギーを漲らせて、サビでは大きく手を上で振って、ノリノリになるメンバー。新曲にも関わらず、このアッパーチューンで大きく気持ちを昂らせていく観客。愉しさとパワフルを兼ね備えたこのナンバーが、今後、どのように成長していくか、非常に楽しみだ。
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そして本編最後は、ロック調のキラーチューン「愛して」。改めて気合いを入れるように、湖東さとのがイントロで叫びに近い煽りを行った。『愛して』という強い想いを、
懸命な熱い歌唱・ダンスで、解き放っていった。メンバーは最後の最後まで、身体を揺らして、熱唱し、会場の熱量をさらに上がっていた。そんなしろもんの姿に、たくましさを感じる。その「愛して」を終え、本編は終了した。
本編を終えると、会場から大きなアンコールが起こった。そして、時間を置いて、会場から音が流れる。
アンコール1曲目は人気曲の「ジグソーパズル」。再びしろもんらしくキュートさを魅せる。本編の熱が冷めない中で、さらに盛り上がっていくファン。そんなお互いの関係性が、これまでのしろもんの歩んだ道の成果に思える。
そして次に挟んだMCでは、しろもんからお知らせを行った。
しろもん初の東名阪ツアー
・2023年4月9日(日) 名古屋 VERSUS 東海ホール
・2023年5月21日(日)大阪 Live House ANIMA
・東京FINAL(近日発表)
さらに、
・2023年6月7日(水)しろもん 3rdワンマンLIVE@Spotify O-EAST
がそれぞれ決定。
この発表に藤崎葵は、
「しろもんは今年、初めて遠征をさせて頂いて、念願のツアーだったので、本当に嬉しい気持ちです。皆さんが地方でも盛り上げてくださったお陰で、このツアーに繋がったと思います。本当にありがとうございます。地方でも盛り上がれるよう、ツアーまでの期間、丁寧に頑張っていきたいと思います。そして、ツアーを終えたら、3rdワンマンLIVEがやってきます。3rdワンマンLIVEは今日よりも大きい会場ということで、緊張の方が勝ってはいるんですけれど、その日までにもっともっとたくさんの方を巻き込んだ、レベルアップしたライブをお届けできるように、精一杯頑張っていきますので、ぜひしろもんの応援よろしくお願いします」
とコメント。
そしてここでメンバーが一人ひとりこのワンマンLIVEの感想を述べていった。
1月にグループの卒業を控える高瀬絵理は、
「8人でしかできないステージを作ろうってみんなでたくさん話し合って、今日を迎えたんですけれど、平日なのですごく不安だったんですけど、たくさんの方が集まってくれて、SEで入った瞬間に赤色が見えて、大丈夫だと思ったので、すごく楽しかったです。先日、卒業発表をさせて頂いて、私の最後のワンマンLIVEだったんですけれど、2ndワンマンを最後にすると決めていたので、自分がしろもんの活動で得たものだったり、私しかできないもの、存在だったりを最大限に見せられていたら、今日、私は満足で幸せです。
ワンマンLIVEまでは、ワンマンLIVEに集中しようと思っていたので、私はもうみんなに『ラストのワンマンだね』と言われても気にしないようにしていたんですけど、絶対に今日が終わったら、すぐに卒業が来ちゃうと思うので、やりきった、楽しかったと自分の中でも、ステージを降りるまで、そう自分で思えるように明日からのステージも大切に皆さんと過ごしていきたいと思います」
と述べていた。
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とうとうこの2ndワンマンLIVEも終盤へ。
次も新曲を披露。タイトルは「価値のある勝ち」。綺麗なメロディと『負けるのが大事』『いつか勝てる』と、全肯定するような、エールを送るような歌詞が特徴の楽曲である。そのサウンドに合わせて、『静』と『動』を意識したような、Aメロ、Bメロでは止まったり、動いたりする美しいパフォーマンス。サビではギアが入ったように勢いよく踊り出す、緩急のあるアクト。その美しさ、端麗さは、しろもんの新境地を切り開く。この楽曲でも、しろもんの成長が見込めそうである。
そして、しろもんの2ndワンマンLIVEは、「君の魔法」で幕を閉じた。
華麗に舞って、時に熱くてパワー溢れるパフォーマンスを披露したしろもん。グループが始まったプレデビューライブからは、アイドルとして著しく成長している。そんな真っ白だったしろもんが、徐々に彩りを付け始め、アイドルとして羽ばたきつつある。このしろもんのアイドルストーリーは、壮大でまだまだ見守る価値がある。今後、しろもんがどのようなアイドルへと成長し、道を切り開いていくか、まだまだ楽しみだ。これからもしろもんの勇姿をぜひ見ていたい。
TEXT:石山喜将
Photo:ワタナベタイシ