4月3日、4時間半にわたって放送されたTBS系音楽特番『CDTV30周年歌うぞ!1位の曲だけフェス』にAKB48、SKE48、NMB48、HKT48が出演。それぞれのグループが代表するヒットナンバーを熱唱した。
48グループが音楽番組内で顔を揃えるのは近年稀なことであり、番組出演が明らかになってからはメンバー、ファンの間で盛り上がりを見せていた。
各グループのメンバーたちは中継先の群馬・赤城南面千本桜に集結。ライトアップされた夜桜と菜の花に囲まれた特設ステージで、まずはAKB48がパフォーマンスをスタート。披露するのは『国民的アイドルグループ』への階段を駆け上るきっかけとなった楽曲『RIVER』だ。冒頭の『AKBー!48ー!』の掛け声はグループ最年長となった柏木由紀が担当。現代版にアレンジされた赤いチェック柄の衣装を着たメンバーたちは、ボディーパーカッションで気合いを入れ、気迫混じりのダンスを見せつけた。
続くSKE48は『パレオはエメラルド』を披露。単独で「NHK紅白歌合戦」への出場も果たし、グループ名とイコールの関係にもなっている本楽曲。リリースから12年となる今年、現メンバーによるリメイクが発表されている。今回は夜桜をバックに、普段とは違うしっとりとした雰囲気も漂わせ、熱量だけではない新鮮さを感じさせるパフォーマンスを届けた。
間髪入れずにNMB48は歴代シングルで過去最高の初週売上を記録した『僕らのユリイカ』を歌唱。桜のトンネルをバックにセンターを渋谷凪咲、両脇を「NMB48選抜総選挙」で2トップとなった川上千尋と小嶋花梨が固めた。サビまでの間にカメラ目線で笑顔を届けるメンバーたちの姿が印象的だ。
最後の出番となったHKT48はグループ屈指の盛り上がりソング『メロンジュース』を熱唱。コンクリートの道路にも関わらず、全力の膝立ちパフォーマンスから、この一曲にかける気合が感じられる。背景の菜の花畑が緑色のサイリウムに錯覚したのは筆者だけではないだろう。サビのダンスでは、特設ステージのAKB48のメンバーたちも遠くから一緒に踊る光景が空撮映像から確認できた。
パフォーマンスは48グループ63名で披露する『ヘビーローテーション』へ。実はこの日がお披露目から10周年の記念日という本田仁美がセンターを務め、踊りながら周りに続々とメンバーたちが集結。会場の華やかさも合わさり『祭り』の雰囲気がテレビの画面を通して伝わってくる。歌唱を終えたメンバーたちの笑顔いっぱいの表情からも、満足のいくコラボであったことが伺える。
48グループの良さの一つには、グループの垣根を超えたパフォーマンスが常に見られたことだろう。AKB48の大型コンサートでは姉妹グループの参加がマストとなっていた時期があり、今回のようなコラボはコロナ禍以前ではよく見られた。現在は情勢や運営元の変化もあり、各グループが自分たちの活動に注力しながら互いに高め合っているという状況だ。しかし、研究生を中心にグループ間交流の経験がないメンバーたちも増えつつあり、以前とはまた違った形で48グループのコラボが見られる機会を期待したい。
また、パフォーマンス後にSNS上でファンからは、
「これは強い」
「とても久しぶりに48グループ集合をみた」
「感動して泣いてしまいました。本当にありがとうございました!」
「またこうやって集まれるようになったのが、幸せです!」
「全国に届けーーーー!」
「48グループ最高」
など歓喜に沸くコメントが続々と寄せられている。