2023.05.06 公開
【ライブレポート】SKE48・チームKII、『ミックスジュース』をテーマにメンバーをシャッフル!意外なユニットでメンバーの魅力再発見<SKE48 春のチームコンサート 2023>

SKE48 チームKII<SKE48 春のチームコンサート 2023>(C)2023 Zest,Inc.  画像 1/11

名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48の春のコンサート「SKE48 春のチームコンサート 2023」の後半戦が、5月4日(木・祝)・5日(金・祝)の2日間、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催された。

4月1日(土)に愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホールよりスタートした本コンサートツアー。東京初日となった4日(木・祝)には太田彩夏率いるチームKIIが出演した。

チームKIIのステージは『初日』からスタート。歌唱前には16人のメンバーたちがステージ上で円陣を組み、これから始まるコンサートへ向けた気合をファンたちと共有する。続けて昨年12月よりスタートしたオリジナル新公演より表題曲『時間がない』をプレイ。リーダー・太田彩夏、副リーダー・青木詩織の新体制となって一年。チームKIIにとっては11年ぶりとなる新公演「時間がない」公演もスタートするなど大きな変化を乗り越えてきた。冒頭の2曲はこの一年の振り返りとリスタートを暗示しているかのような組み合わせだ。

続くユニットブロックは前回の名古屋公演と変わったポイントの一つ。コンサートのテーマである『ミックスジュース』にちなみ、普段のメンバーのイメージをあえて崩し、新たな発見を促す試みが見られた。

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まずは伊藤実希、川嶋美晴、中野愛理、日高優月の4人で『アイドルなんて呼ばないで』をキュートに歌い上げる。この4人は全員がアイドル好きということもあり、中野は好きなアイドルを真似たという高めツインテールのヘアスタイルで気合十分!中でも伊藤は「本当っに、めっちゃやりたかった曲なので本当に嬉しかったです!ルンルンになりました」と懇願していたようで、今回その願いは叶ったようだ。

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青木莉樺、荒井優希、鈴木愛菜は『愛しさのdefense』を艶っぽくセクシーに披露した。3人の共通点は高身長でスラリとしたスタイルの持ち主かと思いきや、荒井曰く「アイドルをめちゃめちゃ好きな訳でもなく、生意気でもないし、『あやか』でもない、動物も飼ってないメンバーです」と、実はユニット決めで共通点が見つからなかった3人であったことを明かした。確かにこの3人はギター奏者、女子プロレスラー、チーム内最年少と個性も強く、「どこにも属さなかった特別な存在」という括りがよく似合う。

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『生意気リップス』は北野瑠華と西井美桜のコンビでパフォーマンス。選ばれた理由はもちろん「生意気だから」。副リーダーの経験もありMCではまとめる立場にもなる北野について、意外と思われるかもしれないが、10代の頃はバラエティー番組での振る舞いがきっかけで「SKE48の狂犬」と言われていた時期もあり、そんなこともあったなと懐かしく思わせてくれる場面だった。もちろん、ただ生意気だからという訳ではなく、北野の指先までこだわるポージングの一つひとつの所作や、西井も笑顔の奥に鋭い眼光を潜ませるなど、パフォーマンスで有無を言わせない見せ方が面白いユニットだった。

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『眼差しサヨナラ』は太田彩夏岡本彩夏の「ダブルあやか」の2人がしっとりと、静かな情感を歌声に秘めて歌い上げた。普段はMCで活発に発言するおしゃべりな2人がオトナなギャップで魅せる。歌唱にあたり岡本は裏話として「靴のヒールがもっと高かったんですけど、リハーサルのときに落ちサビで歩くところを2人してよろついてしまって・・・。急遽低くしてもらいました。まだまだ落ち着きは足りないですね」と明かした。オリメンの印象が深く刻まれている楽曲なだけに、オリジナルに縛られない自由な発想の『眼差しサヨナラ』を今後も期待したい。

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ユニットブロックの最後は『カフカとでんでんむchu』。AKB48のコンサートでもお目にかかれないレア曲を担当したのは青木詩織入内嶋涼江籠裕奈、藤本冬香、水野愛理の5人。メンバーの共通点は「動物と一緒に暮らしてる」こと。センターを務めた虫好き入内嶋は「やっと大好きな虫になれました!」と高らか叫び喜びを爆発させた。

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ここからは紅白対抗の紅組・白組ブロックへ。かつてシングルのカップリング曲として収録されてた紅組楽曲・白組楽曲をチームを分けて交互に披露。紅組の『微笑みのポジティブシンキング』や、白組の『バズーカ砲発射!』など、『本来』の見せ方でのパフォーマンスは今だからこそ新鮮に感じる。ブロックの最後は全員で『10年桜』を熱唱。春のコンサートだからという理由だけでなく、紅と白を混ぜたらピンクになるという発想で選曲していたことが明かされた。曲冒頭の『ラララ』もアカペラでチューニングしつつ、声を混ぜ合わせるような演出も見られた。実際に歌うメンバー視点だからこその発想でファンへ新たな発見をもたらした。

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後半戦は「コール祭りブロック」と題し『Stand by you』、『賛成カワイイ!』とノリやすい楽曲が続く。既に劇場公演では声出しを解禁しているSKE48は、コンサートでは今回のツアーよりマスク越しでのコールやMIXを解禁した。『47の素敵な街へ』では鉄板の「ガチ恋口上」も発動。続く『回遊魚のキャパシティ』の特徴的なMIXでの盛り上がりは群を抜いていた。恒例の水休憩を挟みつつ、最後の盛り上がりナンバーとして『最高かよ』をプレイ。終盤に向けての熱量の加速度はチームKIIのお家芸だ。

ここで江籠はファンの声が戻ったコンサートについて、「さらに一体感を感じられて、みなさんと一緒にライブしてるなと感じられて、私たちもとっても楽しかったです。ありがとうございます」と会場を見渡しながらファンへ感謝。続けて「これからもチームKIIはみなさんと一緒に『楽しい』を更新していって、一緒にいいチームを作っていきたいと思いますので、これからも変わらずチームKIIの応援をよろしくお願いします!」と呼びかけた。本編最後はチームの絆を描いた「僕らを繋ぐもの」を全員で歌い上げた。

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アンコールはチームKII最初のオリジナル楽曲『愛の数』をパフォーマンス。ここで今回のコンサートの感想を求められた入内嶋は、「この会場に家族がいて・・・。ずっとずっと会いたくて、少しでも成長した姿を見てもらえたかな?」と涙を流した。続けて「ファンの方にも公演のときとはまた違った姿を見せることができて、とても嬉しいなって思います。東京でもお仕事ができるように私自身も、チームKIIとしても、たくさんできるように頑張っていきたと思います!」と意気込んだ。

東京が地元の岡本は、「こうやって大きな会場に立てることは当たり前じゃないので、この16人で立てることがすごく嬉しいですし、劇場でもずっと活動しているので、前回のツアーに比べたらずっと団結力も上がってて、みんなで仲良くなれたんじゃないかなってすごく実感できました。チームKIIがもっともっと大好きになりました!」と笑顔を見せた。

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最後に青木詩織は、「東京の大きな会場でチームKIIのメンバー全員でライブができてとても幸せな一日でした。去年の12月には新公演『時間がない』公演をいただき、本当に魅力的な曲がたくさん詰まっていて、メンバーのいろんな顔が見れる公演になっています。次は名古屋の劇場でみなさんと会えたらなと思います。そして次会うときはもっともっと成長したチームKIIでいられるように、16人みんなで支えあって成長していきたいと思います。またみなさんに会える日を楽しみにしたいと思います!今日はありがとうございました!!」と感謝の気持ちを伝えた。

チームKIIのコンサートラストは『DADAマシンガン』。最後の最後まで熱を帯びたステージに会場の盛り上がりは最高潮。全力投球のパフォーマンスを見せつけライブを終えた。

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