アップアップガールズ(仮)が、7月8日(土)に東京・新宿BLAZEでワンマンライブ『アップアップガールズ(仮) 12th Anniversary 単独ライブ WE ARE HERETIC』を開催した。
今年4月に、関根梓、古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華の6人体制がスタートしたアップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))。彼女たちは、5月3日にグループ結成12周年を迎え、5月13日から6月25日までライブツアー『アップアップガールズ(仮)春ツアー2023 ~12th Anniversary LIVE TOUR Persist to Live~』を敢行。新体制のパフォーマンスに磨きをかけたメンバー6人は、本公演で現在のアプガ(仮)のパワーを存分に見せる、ほぼノンストップで楽曲を披露するという熱いライブを展開した。
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大勢のファンが詰めかけた会場に、ライブの始まりを告げる「overture(仮)2021」が流れ、メンバー6人がステージに登場。シンセのフレーズが印象的な最新曲「HERETIC」からライブはスタートした。タイトルの「HERETIC」は『異端者』という意味だが、まさに群雄割拠のアイドルシーンを独自の道で突っ走っていくという、今のアプガ(仮)の所信表明的な楽曲である。強い意志をスペイシーなサウンドで届けたあとは、ヘヴィなギターが炸裂する「イチバンガールズ!2021」を熱く激しくブチかます。メンバー6人は、ライブ冒頭から会場のテンションを一気に上昇させた。
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メンバー6人が自己紹介すると、リーダーの関根は「今日はほぼノンストップライブです。みんな全員で楽しいライブを作っていきましょう! では6曲連続でいきましょう!」と、MCもノンストップモードでライブの意気込みを語った。
アプガ(仮)は、「一歩目のYES!」を爽やかに歌唱すると、煌めくメロディが映えるロックナンバー「今日も私が冴え渡る」を披露。会場をフレッシュな空気をもたらしたあとは、「リスペクトーキョー」「アゲノミクス!!」を投下し、熱いテンションで観客を盛り上げる。さらに「BIG BANG」をパワフルにパフォーマンスし、「Lady→Go!」でかっこよくソリッドな歌とダンスを見せつけた。
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一気に6曲を歌い切ると、小山が「なんと、前半が終わってしまいました。ここから後半スタートです! このまま最後まで行っちゃいます! みなさん水分補給してください!」と声を上げ、すぐさま住田が「みなさん準備はいいですか? それでは楽しんでいくぞ!」と、リアルに休む間もなくステージ再開を観客に告げた。
ここからは怒涛の9曲連続披露タイム。最初に歌われたのは、もうひとつの最新曲「Magic(ハート)」。かわいい雰囲気のミディアムポップナンバーは、振り幅の広いアプガ(仮)の新しい一面を見せてくれた。メンバー6人は、そこから流れるように「パーリースタリー」でキラキラなポップ感で観客を楽しませる。メンバーが優しい笑顔から瞬時にシリアスな表情に変わると、エモーショナルなビートとともに「立ち上がループ」で心のもがきを訴える。続いては、ラテンフレイバーの「プールサイドモンスター 〜情熱編〜」をドロップ。本格的な夏到来を祝うように、サビの『Na Na Na 夏! マジで常夏!!』のフレーズを会場全体で大合唱した。
ブーストのかかったアプガ(仮)はもう止まらない。上昇し続ける会場の温度をさらに高めるように、彼女たちは「ジャンパー!」を披露する。高揚感溢れるサウンドで、メンバーと全観客が声を上げ、一体となってジャンプ合戦が繰り広げた。この光景から、約3年間のコロナ禍を乗り越え問答無用に弾けるライブが戻ってきたことを痛感させられた。
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メンバー6人も観客も全員が汗だく状態だが、連続楽曲披露はまだまだ続く。アプガ(仮)は明るさたっぷりに「パリガッ」を歌唱し、お次はアプガ(仮)中期のキラーチューン「愛愛ファイヤー!!」を披露する。彼女たちは、愛の想いをテンション高めの情熱度でパフォーマンスした。そして、アプガ(仮)のクラシックナンバー「アッパーカット!」が投下。メンバー6人は、これでもかと言わんばかりにパンチを打ちながら観客に歌をぶつけていく。観客も熱いコールと全力の振りコピで応戦。この日も、アプガ(仮)とファンによる熱い名勝負数歌が展開された。
しかし、ここでもまだまだ終わらないのがアプガ(仮)のライブの凄み。ブチアゲスカチューン「アッパーレー」が披露されると、メンバーの渾身のパフォーマンスと観客の声援が一体化。会場は、強烈なボルテージの盛り上がりとなった。
ここで青柳が「なんと次の曲が最後の曲になります! アプガ(仮)、6人になってもこの曲を大切に歌っていきたいです」と語り、ラストチューン「アルストロメリア」が歌唱される。挫けても何度でも立ち上がって進んでいこうという前向きな歌詞を、メンバー6人は渾身の歌とダンスで観客に届けていく。汗に光るメンバーたちは、もはや神々しく見える。会場にはエモーショナルな空気が満ち溢れ、感動的なテンションとなってライブ本編は終了となった。
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鳴り止まないアンコールが続き、アプガ(仮)がステージに戻る。そして、ライブ前日の7月7日に配信リリースされた6人体制の始まりの曲「Persist to Live」が披露された。「Persist to Live」は、アカシックの理姫が作詞、奥脇達也が作曲した、明るい未来を描いていこうというメッセージが詰まった爽快なポップナンバー。メンバー6人は最高の笑顔で、ポジティブなバイブスをステージから放った。
灼熱のライブを締め括るラストナンバーは「私達(with friend)」。2018年にTHE イナズマ戦隊とのコラボで誕生したこの曲には、どんなことがあっても負けずに戦い続ける思いがたっぷりと刻まれている。泥くさいまでの思いをメンバー6人はまっすぐな気持ちで歌う。曲の最後にはメンバーたちとファンの「ララララ〜」の大合唱が巻き起こり、まさに大団円でライブはフィニッシュとなった。
鈴木は「今日の単独ライブを皮切りに、アプガ(仮)の夏が本格的に始まりました!
私たちと6人とみなさんで、熱い熱い夏にしていきたいです!」と、アプガ(仮)の夏開幕を宣言。さらに鈴木の「やっぱアプガだな!」の振りに、観客が「だなー!」の声を上げて狂熱のライブを締め括られた。
6人体制となってから約3ヶ月の間、彼女たちは新しいアプガ(仮)を確立しようと必死に活動してきた。今回のライブでは、がむしゃらに真剣に、そして底抜けに楽しく弾けまくる、現在のアプガ(仮)らしさがしっかりと表現できていた。しかし彼女たちここで良しとせず、さらにブラッシュアップを重ね、最強のライブグループを目指して前進していく。まだまだパワーアップしていくアプガ(仮)が、今年の夏フェスシーズンを熱く燃えたぎらせることは間違いない。汗と涙と笑いと感動を届けるアイドル、アップアップガールズ(仮)の今後の動向に注目だ。