高嶺のなでしこが、日本最大級のライブハウス豊洲PITで『高嶺のなでしこ 1周年記念ライブ 〜美しく生きろ〜』を開催した。
高嶺のなでしこはクリエイターユニットHoneyWorksがサウンドプロデュースを務める10人組アイドルグループで、2022年8月に結成。
今年8月に1周年を迎えた。
1stシングル『アンチファン』でライブが始まり、東山恵里沙のソロで力強い声が響き渡る。
炎が上がる演出で、結成1年とは思えない熱のこもったパフォーマンスは圧巻だ。
『アンチファン』とは対照的な正統派アイドルらしい『誇り高きアイドル』『乙女どもよ。』を披露し、松本ももなが「無事に10人揃って一緒にライブを迎えられて、そしてファンのみなさんとお祝いできてとっても嬉しいです!今日は最高の1日にしたいので、皆さん盛り上がる準備はできていますかー?ここで、りりちゃんにバトンタッチです!」と観客を煽りつつ春野莉々にMCを交代する。
春野が「みなさんのおかげで、こうして1周年を迎えることができています。そこでここからは、みなさんに感謝の気持ちを伝えようのコーナーです!」と話し、メンバー全員がファンへの感謝の気持ちを伝えていく。
葉月紗蘭「いつも沢山の応援をありがとうございます!みんなのことが大好きです!これからも紗蘭のこと好きでいてね!」
城月菜央「みんな、いつも私に素敵な笑顔をくれてありがとう!私も、もっともっとみんなを元気づけられるように頑張ります!」
星谷美来「私はオーディションの時に、みんなに笑顔を与えますって言いました。でも、みんなからいつも笑顔をもらっている!本当にありがとう!私は歌もダンスもまだまだだけど、もっともっと歌いたい!そして、まだ見ぬ景色へ進んで行きたいので着いてきてくれる?」
高嶺のなでしこ(※提供画像) 画像 4/5
涼海すうは「みんな、いつもありがとう!これからも、みんなの心ははかいよー!」と叫び、「みんなの心ははかいよって何?」と突っ込まれる場面も。
そして春野が「大好きだよー!終わり!」と叫び、リハーサルと違う言葉に戸惑うメンバーたちだったが、愛が詰まった言葉に盛り上がり、衣装を着替えた残りの5人にバトンタッチ。
橋本桃呼は、「未成年の主張ー!お前に言いたいことがあるー!」と懐かしのテレビ番組を真似て観客を笑わせる。
「なーにー?」と続けるファンに、「隣の席になった時から君のことが好きだった。転校するって聞いて悲しいけど、ずっと大好きだよー!」と早口で愛を叫び、会場は笑いと歓声が入り混じる。
松本は、「ぴーよぴよぴよぴよぴよぴー。片想いだと思ってた!」と得意のアイドルポーズをして更に歓声が上がる。
東山は「もっと真面目な感じかと思ってた!」と戸惑いつつ、「いっつもそばにいてくれてありがとう!えりりんビームー!」と可愛く決めて会場が沸く。
日向端ひなは「聞いてくれ!お前らのことが好きだ!革命の女王!」と橋本の煽りの真似をし、籾山ひめりは「私が籾山ひめりよー!ぷりぷりー!」とキュートに締めた。
「最後まで盛り上がって行きましょう!聞いてください、ユメムスビ!」と東山が次の曲を紹介し、フロアを巡るメンバー。
フロア後方まで満遍なく来てくれるメンバーたちを至近距離で観られ、ファンも声援に熱が入る。
オフィシャルカバーMVがYouTubeで1,000万回再生を突破した『可愛くてごめん』では、ハートのレーザーが会場を包み込み、可愛さ満点のステージングで魅了する。
日向端の声がピッタリな楽曲『男の子の目的は何?』の後には映像が流れ、「オーディション中の心境」や「武道館を目指して」「キャプテンに選ばれて」など、メンバーそれぞれがテーマに沿って想い語った。
後半戦の『#超絶かわいい』では、メンバーがタオルを回す振り付けで「超絶かわいいたかねこ!」とファンもレスポンスをし会場が一体となる。
『高嶺のなでしこ 全国お招きツアー2023〜First trip〜』で共演したTEAM SHACHIやSTU48などの楽曲もメドレーとして披露され、1年間のライブも振り返られるセットリストが組まれていた。
『革命の女王』では暗転し、赤と紫のレザーやファイヤーボールで可愛さとカッコ良さを兼ね備えたアイドルを表現。
メンバーの目標を勝手に決めるコーナーでは、涼海は「身長を30cm伸ばす」、橋本は「もっと静かにする」、籾山は「メンバーの物真似が上手いから、もっと物真似を極める」などが目標として決められていた。
各々の顔が描かれたTシャツに着替えたメンバーが登場し、『可愛くてごめん』の続編の『すきっちゅーの!』を披露した感想を、橋本は「一昨日MVが公開されて、衣装も可愛くて猫耳もお揃いです!みなさん、ぜひバズらせてください!」松本は、「この曲を聴いて、たかねこをすきっちゅーの!という気持ちになってください!」と語る。
続いて披露された『17歳』では、「恵里沙と一緒に歌ってみたを出させてもらったんですけど、それも含めてみんなでダンスをしたり歌ったりできて、すごい嬉しいです!」と葉月が嬉しさを語り、東山は「全員でするのはサプライズだったので、全員でできてみなさんの歓声もとってもとっても嬉しかったです!」と続けた。
『ファンサ』ではメンバーがボールを投げ、ファンの「もっと!」という掛け声で盛り上がりも最高潮に。
ステージの画面では今後のお知らせが告知され、最後に『アンチファン』が流れると『メジャーデビュー』の文字が映し出され、会場から今日一番の歓声が沸き起こる。
ファンからの「おめでとう!」の声に「頭が追いついていない!」と涙ぐむメンバーも。
「本当にみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。これからも、高嶺のなでしこを応援していて良かったと思ってもらえるグループになれるように全力で頑張ってまいりますので、ぜひこれからも応援をよろしくお願いします!」と籾山がファンへの感謝の気持ちを述べ、「もっともっと声出せますか!今日一の声出せますか!」の煽りから、ラストの楽曲『美しく生きろ』で感動的に締めくくった。
今年の冬にメジャーデビューが決定した高嶺のなでしこの飛躍に、これからも期待したい。
取材/文:大久保瑛美