格闘技ブランド・RIZINが主催するアイドルイベント『超 Idol Fes』が、12月20日(水)・21日(木)の2日間、埼玉・大宮ソニックシティ大ホールで初開催された。人気実力を兼ね備えた男女アイドル全10組が大宮に集結。熱気と楽しさに満ちた音楽のバトルの2デイズとなった。
2日目の12月21日は、AKB48、FRUITS ZIPPER、Juice=Juice、OHCA NORMA、わーすたという5組の女性グループが出演。クリスマスを先取りしたような、ハッピーなステージが目白押しのライブが繰り広げられた。
イベントのMCは、お笑いコンビのわらふぢなるお(ふぢわら、口笛なるお)、RIZINガー
ルのCOCO、秋澤うららが務めた。
ライブの先陣を切るのはFRUITS ZIPPER。2022年に結成された彼女たちは、TikTokで「わたしの一番かわいいところ」が大バズりし人気爆発。今年の年末には日本レコード大賞新人賞を受賞し、さらに来年2024年5月18日には日本武道館でのワンマンライブ開催が決定するなど『超 Idol』の名に相応しい活躍ぶりを見せている。
大宮ソニックシティに集まった大勢の観客の前に、月足天音、鎮西寿々歌、櫻井優衣、仲川瑠夏、真中まな、松本かれん、早瀬ノエルのメンバー7人がステージに並ぶと大歓声が沸き起こる。笑顔のメンバーは「ぴゅあいんざわーるど」から弾けるようにライブをスタート。続けて彼女たちは「ハピチョコ」を歌唱し、甘くポップな世界観で会場を包み込んだ。
そして、FRUITS ZIPPER大ブレイクのきっかけとなった「わたしの一番かわいいところ」が披露。キラキラでラブリーなメンバー7人のパフォーマンスに、会場は大盛り上がりとなった。ライブの勢いを増すように、彼女たちは「RADIO GALAXY」を投下。カワイイをたっぷり詰め込んだパフォーマンスで観客を魅了した。
次なる出演者はOCHA NORMA。ハロー!プロジェクトに所属する彼女たちは2021年12月に結成され、2022年7月にメジャーデビュー。同年の日本レコード大賞新人賞を受賞した彼女たちは、今年もパフォーマンスに磨きをかけてグングン成長中。2023年は全国各地でライブを行い、日本中にOCHA NORMAの楽しさを伝えてきた。
斉藤円香、広本瑠璃、石栗奏美、米村姫良々、窪田七海、田代すみれ、中山夏月姫、西﨑美空、北原もも、筒井澪心のメンバー10人が『超 Idol Fes』のステージに立つと、今年の7月にリリースした3rdシングルから「オチャノマ マホロバ イコイノバ〜昭和も令和もワッチャワチャ〜」を披露。ボルテージ高めの歌とダンスで、会場の熱量を一気に高めた。
すでにエンジン全開状態のOCHA NORMAは、メジャーデビュー曲「恋のクラウチングスタート」でファンキーにノリノリの空間を作っていく。「シェケナーレ」で観客とコール&レスポンスを繰り広げたあとは、タイのヒット曲をBerryz工房がカバーした「cha chaSING」を歌唱。OCHA NORMAの熱く楽しいパフォーマンスで、会場は強烈なテンションとなった。
続いては、わーすたが登場。『The World Standard (世界標準)』をグループ名に掲げる彼女たちは、2015年の結成以来、日本のKAWAIIアイドルカルチャーを世界に向けて発信し続けている。
今年グループ結成8周年を迎えコンビネーションばっちりの、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香のメンバー4人は、「清濁あわせていただくにゃー」から勢い全開でパフォーマンス。わーすたの必殺チューン「いぬねこ。青春真っ盛り」が投下されると、観客ボルテージは強烈なまでに上昇する。続く「Love Unmelt」では、感情を込めた歌としなやかなダンスで観客を魅了した。
ここで、彼女たちは来年2月に発売される新曲「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!」を披露。キラキラのポップ感を届けると、続けざまに「マッシュ・ド・アート」で観客のクラップを誘い、「メロメロ!ラヴロック」でかっこいい姿を見せる。カラフルな姿で観客を楽しませる彼女たちは、「最上級ぱらどっくす」でさらに会場をヒートアップさせる。かわいさと楽しさと高いスキルを持ち合わせたわーすたをしっかりと観客に伝えた。
『超 Idol Fes』(※提供写真) 画像 6/10 『超 Idol Fes』(※提供写真) 画像 7/10
セミファイナルに登場したのはAKB48。2005年の結成以来、日本のアイドルの歴史を塗り替えてきた問答無用のグループである。『超 Idol Fes』の出演メンバーは、行天優莉奈、髙橋彩音、谷口めぐ、徳永羚海、長友彩海、永野芹佳、橋本陽菜、武藤小麟というラインナップ。
ステージにAKB48が現れると、彼女たちは「フライングゲット」でライブを開始。8人のメンバーの熱いパフォーマンスに、観客は全力の歓声で応戦。続く「君のことが好きだから」で会場はさらに白熱。メンバー変遷を遂げながらもフロントラインを走り続けるグループの強さを感じさせた。
メンバー8人は、「LOVE修行」「LOVE TRIP」と様々な形のラブソングを聴かせる。
ますます熱狂する会場に彼女たちは「重力シンパシー」「Only today」を投下し、観客のボルテージはますます上昇。
さらには「希望的リフレイン」披露と、AKB48のパワーは本当に強力だ。最後の「ずっと ずっと」は、メンバーがタオルを回して歌唱。
ひたすら盛り上がり続ける、汗だくのステージが繰り広げられた。
2日間に渡る『超 Idol Fes』の大トリを飾るのはJuice=Juice。
今年2023年は、結成&デビュー10周年というアニバーサリーイヤー。
1年を通じてツアーを行い全国各地でライブし、さらには3回の日本武道館を成功させるなど絶好調の状態である。
植村あかり、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲、石山咲良、遠藤彩加里、川嶋美楓(療養のため欠席)というメンバーで、Juice=Juiceはまだまだ進化と成長を続けている真っ最中と言ったところだ。
ライブが始まる前から観客がメンバーの名前をコールし、さながらワンマンライブのような雰囲気。
ステージ上段に堂々たる姿を見せたJuice=Juiceは、「プライド・ブライト」を会場に響かせる。
メンバーがかっこいいパフォーマンスをキメまくり、ペンライトの光の波が揺れる光景は、まさにハロプロの聖地・中野サンプラザを彷彿させた。
続いてメジャーデビュー曲「ロマンスの途中」が披露されると、ステージいっぱいに広がったメンバーは全観客を完全にロックした。
会場の空気をコントロールしまくる彼女たちは、「銀色のテレパシー」で爽やかなメロディを歌い、
「FUNKY FLUSHIN’」でファンキーなグルーヴを作り出す。「明日やろうはバカやろう」をパワフルに歌唱し、
ラストナンバーで届けられたのは「Magic of Love」。
明るくソウルフルな歌で強烈な高揚感を会場にもたらし、最後に銀テープが発射してライブはフィニッシュ。Juice=Juiceはパーフェクトなクローザーぶりを発揮し、『超 Idol Fes』を見事なまでに締めくくった。
『超 Idol Fes』(※提供写真) 画像 10/10ライブ後には、わらふぢなるおとRIZINガールがステージに登場し、アーティストグッズのプレゼント抽選会を実施。当選者が歓声を上げるなど、ライブもプレゼントも大充実。濃密な2デイズの『超 Idol Fes』は大成功で終了となった。
なお、『超 Idol Fes』の模様はバックヤードのインタビューなど様子もふくめ、テレビ埼玉で放送予定(12月29日(金)20時~)となっている。