4月28日(土)、名古屋を拠点に活躍するアイドルグループ・SKE48が地元・名古屋の日本ガイシホールで「SKE48単独コンサート 10周年突入 春のファン祭り!〜友達100人できるかな?〜」を開催した。3月31日(土)に行われたさいたまスーパーアリーナでの入学式コンサートから続く本公演では、ファンとの交流を念頭に置いた様々な演出やSKE48の魅力が凝縮されたセットリストが披露された。
(WWSチャンネルでは昼公演の模様をお届けします)
SKE48にとってホームとなる名古屋でのコンサート会場に選ばれたのは、グループとの縁も深く様々な伝説が生まれた日本ガイシホールだ。まさに“聖地”での開催に会場を訪れたファンの熱気もいつも以上に高まっていた。開演を告げる『overture』が鳴り止むと1曲目の『SKEフェスティバル』に乗せて客席後方のサブステージからメンバーが登場。そのままアリーナ席を巡りメンバーは早速ファンとのアイコタクトを交わした。アリーナに降りた高柳明音は「単独コンサート始まりました!みなさん盛り上がる準備はできてますか!?」と煽り、「さらにさらに仲良くなってもらうために、ここからはみなさんにも踊ってもらいたいと思います!」と集まったファンに振り付けを指導し、会場全体でダンスパフォーマンスを行って一気に一体感を高める!『ウッホウッホホ』では須田亜香里、松村香織、山内鈴蘭の3人がゴリラのモノマネでバナナをステージで食べる一幕もあり、なかでも独特の“舐め方”を披露した山内がスクリーンで抜かれると会場からは笑いが起こった。
5曲目の『ピノキオ軍』では北川綾巴の掛け声と共にメンバーがパフォーマンスをスタート。SKE48の現状と歌詞の内容がリンクし、前へ前へと絶好調に進んで行くメンバーの姿が重なる。ホールの天井へ向けて勝利の旗を高く掲げた瞬間、会場からは歓声が沸き起こった。
※写真は夜公演より SKE48(写真提供/(C)AKS) 画像 5/19
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セットリストはユニット曲へと突き進み、まずは「ラブ・クレッシェンド」が『コップの中の木漏れ日』を可憐に披露。『眼差しサヨナラ』では矢作有紀奈と佐藤佳穂がステージに登場した瞬間、アリーナ席を中心にファンから吐息が漏れた。3人ユニットの『心の端のソファー』では高柳が持ち前の美声でしっとりと歌い上げた。
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さらに『天使のしっぽ』では松井珠理奈がツインテール姿で登場!迫力のあるソロダンスを披露する普段の様子とは異なり、尻尾をゆらゆらと揺らしながら風船を飛ばすといったアイドル全開のパフォーマンスに会場には割れんばかりのコールが響いた。カッコいい系の代表曲『クロス』ではセンターに惣田紗莉渚が立ち、赤く染まったステージで何度も高く足を蹴り上げクールに決めた。ファンも呼応するように赤いサイリウムを灯して声援を飛ばす。
ステージが暗転すると、アナウンスと共に斉藤真木子、谷真理佳、松村香織、大場美奈の4名による寸劇がスタートした。内容はとある高校の落ちこぼれ4人組が、江籠裕奈が演じる優等生から、友達の大切さに気付き成長していく様子を本人達のネタを存分に取り込んだコミカルな内容で描いた。寸劇の合間には『夜明けのコヨーテ』や『火曜日の夜、水曜日の朝』などの曲が披露され、歌唱メンバーは制服姿で展開される寸劇の世界観を補完していく。江籠の応援でやる気を徐々に取り戻していく4人だったが、「いっしょに頑張ろう」と励ます江籠にメンバー4人が対立する場面も。谷が江籠に対して言い過ぎてしまったことを反省すると、松村も「あんなに長い付き合いできる友達っていないもんね」と気が付きステージには『夕陽を見ているか?』のイントロが流れはじめた。斎藤が「これからも応援してもらうために私たちもう一回食いしばって頑張ってみたいと思う」と心を決めて江籠と仲直り。このまま5人で歌うかと思いきや、ジャージ姿の教師役を熱演していた内山命が突然現れ歌い始めるという急展開に会場はどよめいた。
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MCでは寸劇について高柳が「うちの同期が暴れてましたね」と笑いながら、「昔コンサートで寸劇をやるのが割と定番で、最近やってなかったので名古屋ならまたできるんじゃないかということでやってみました」と説明。須田は「なかなかいい話でしたね。面白かった」と感想を述べた。
ライブは後半戦に突入しシングル曲祭りを開催。『無意識の色』をはじめ、『バンザイVenus』『片想いFinally』といった往年の名曲を立て続けに披露。ご当地ソング『I love AICHI』では撮影タイムが設けられ、メンバーがアリーナ席へ再び降りファンの前で思い思いにポージングを決めた。『意外にマンゴー』では前後2箇所のステージを使って大きくパフォーマンスし、松井珠理奈や古畑奈和がトロッコに乗り込み会場の隅々まで笑顔を届けた。シングル曲最後の披露となった『パレオはエメラルド』ではこの日一番となるコールとMIXがガイシホール全体に轟いた。目の前に広がるサイリウムの海にダイブするようにメンバーも全力で溢れる声援にパフォーマンスで応えた!
松井はMCタイムで「今が楽しすぎてまだ終わらないでほしい」とライブの感想を述べた。そして「実はガイシホールでコンサートが決まった時に1期生が誰もいない事が不安で寂しいと思ったんです。でもリハーサルの様子を見ていて今のSKEは最高だなって思いました!友達(=ファン)って最高だなって思いました」と噛み締めた。1期生としてSKE48の10年間を見届けてきた松井にとって仲間の存在は多忙な日々の中で心の支えとなっていた。1期生23名でスタートし10年の中で起きた様々な変化の中で“センター”に立ち続けグループを牽引してきた松井の言葉にメンバーもファンも耳を傾ける。「元気がない時もステージに立つと応援してくれて、勢いがある時も変わらず応援してくれていて、みなさんは友達っていうよりは家族だと思います!」と溢れる思いを叫び会場からは大きな拍手が松井へ送られた。本編最後の曲はメンバーとファンを繋ぐ大切な1曲『僕は知っている』を披露した。
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ライブ本編が終了し暗転すると会場はチームカラーであるオレンジ色のサイリウムの光で包まれた。アンコールで登場したメンバーは『恋のお縄』を歌いながら会場のあちこちに散らばり客席の一人ひとりに愛を届けた。須田は「一緒に歌ってくれたり、近くに行ったら『嬉しい』っていう表情をしてくれたり、全部ぜんぶ伝わっています」と会場を見渡しながら、「今年で10周年を迎えるということで外に向かって広がっていかなきゃいけないという思いの反面、こうやって地元で積み重ねてきたものが今日のコンサートの内容だと思ってます。卒業していったメンバーも含めてみんなが積み重ねてきたものの進化系を見せようと意識させてもらいました。こうして地元でたくさんの方に集まってもらえることがまた一つ力になりました」と感謝の言葉を述べた。
最後の曲はSKE48らしくお祭りモード全開で再び『SKEフェスティバル』を披露。ファンもマフラータオルを振り回し最後の最後まで全力で駆け抜けた。昼公演に訪れた7000人のファンと共に過ごした2時間半のステージは希望に満ち溢れた中で終了した。
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SKE48はこの1ヶ月の間に埼玉と愛知でハイペースにライブステージをこなしている。名古屋を中心とした精力的な活動が実を結び、今回のライブで「中⽇ドラゴンズ応援⼤使」就任発表と、SKE48公式ムック本「100%SKE48 Vol.5」の制作決定、及びソログラビア・リクエストの開催。「豚旨うま屋ラーメン」のTVCMに出演決定(夜公演では「ラグーナテンボス」とのタイアップも決定)など各方面で様々なコラボが決まった。そして、6月に開催される世界選抜総選挙もナゴヤドームでの開催が決定したばかりだ。SKE48には確実に追い風が吹いている。グループ全体が活気で満ち溢れ、今までとは比べ物にならないほどの熱量をメンバー全員が燃やしている。いよいよ本格的にはじまったSKE48の10周年。「勝負はまだまだ、これからだ!」
(取材/記事:安藤龍之介)
(写真提供/(C)AKS)
「SKE48単独コンサート 10周年突入 春のファン祭り!〜友達100人できるかな?〜」
出演メンバー(65名)
【チームS】一色嶺奈、犬塚あさな、井上瑠夏、上村亜柚香、北川愛乃、北川綾巴、杉山愛佳、都築里佳、野島樺乃、野村実代、松井珠理奈、松本慈子、山内鈴蘭、山田樹奈
【チームKⅡ】
青木詩織、荒井優希、内山命、江籠裕奈、太田彩夏、大場美奈、小畑優奈、片岡成美、北野瑠華、白井琴望、惣田紗莉渚、高木由麻奈、高柳明音、竹内彩姫、日高優月、古畑奈和、松村香織、水野愛理、矢作有紀奈
【チームE】
相川暖花、浅井裕華、井田玲音名、鎌田菜月、熊崎晴香、後藤楽々、斉藤真木子、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、高畑結希、谷真理佳、福士奈央
【研究生】
渥美彩羽、石川咲姫、石黒友月、大芝りんか、岡田美紅、倉島杏実、坂本真凛、白雪希明、仲村和泉、野々垣美希、深井ねがい、森平莉子、和田愛菜
【ドラフト3期生】
大谷悠妃(チームS)、上妻ほの香(チームS)、中野愛理(チームKⅡ)、西満里奈(チームE)、平田詩奈(チームE)
町音葉(チームS)、高塚夏生(チームKⅡ)は休演。
「SKE48単独コンサート 10周年突入 春のファン祭り!〜友達100人できるかな?〜」昼公演・セットリスト
M00:overture
M01:SKEフェスティバル
M02:アイシテラブル!
M03:1!2!3!4!ヨロシク!
M04:ウッホウッホホ
M05:ピノキオ軍
M06:コップの中の木漏れ日
M07:純情主義
M08:眼差しサヨナラ
M09:渚のCHERRY
M10:心の端のソファー
M11:わがままな流れ星
M12:エンドロール
M13:天使のしっぽ
M14:逆転王子様
M15:クロス
M16:夜明けのコヨーテ
M17:転がる石になれ
M18:火曜日の夜、水曜日の朝
M19:夕陽を見ているか?
M20:We're Growing Up
M21:手をつなぎながら
M22:無意識の色
M23:バンザイVenus
M24:チョコの奴隷
M25:片想いFinally
M26:I love AICHI
M27:12月のカンガルー
M28:意外にマンゴー
M29:パレオはエメラルド
M30:僕は知っている
EN1:恋のお縄
EN2:仲間の歌
EN3:SKEフェスティバル