6月30日(土)、名古屋・栄を拠点に活躍するアイドルグループ・SKE48・チームKⅡの新公演「最終ベルが鳴る」が初日を迎えた。初日公演に先立ち関係者向けにゲネプロを開催。前作「0start」公演のスタートから2年が経ち、汗にまみれた努力と総選挙で見せつけた強さを引っさげ、新たな進化へのステップを刻むチームKⅡの姿がそこにあった。
『overture』が明け『マンモス』から公演はスタートした。センターに立つ小畑優奈の姿は「0start」公演の可愛さ溢れるアイドルのそれとは違い、力強い眼差しでパフォーマンスを決める。江籠裕奈と高柳明音がセンターに立つと2人でアイコンタクトし披露したのは『最終ベルが鳴る』。セットリストが進むにつれてステージ上ではフォーメーションが目まぐるしく変わり、フロントポジションには青木詩織、荒井優希、高木由麻奈といったメンバーが続々と現れ、センターも曲ごとに入れ替わる。
推しメンを見失うほどに展開するステージに客席は圧倒された。
SKE48 チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演より『リターンマッチ』(C)AKS 画像 2/7
SKE48 チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演より『初恋泥棒』(C)AKS 画像 3/7
SKE48 チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演より『ごめんね ジュエル』(C)AKS 画像 4/7
ユニット曲を変更してきた「0start」公演とは違い真正面からオリジナルのユニット曲を披露するメンバー。『リターンマッチ』では男装した惣田紗莉渚や内山命が北野瑠華や竹内彩姫をエスコート。小畑をセンターに太田彩夏、水野愛理の若手3人組が『初恋泥棒』で可愛さを前面に押し出す。『ごめんね ジュエル』では荒井優希と高木由麻奈が二本柱のようなスタイルで躍動感のあるダンスで魅せ、そこに高柳明音と日高優月の歌声が合わさりパフォーマンスを立体的に見せつける。
SKE48 チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演より『おしべとめしべと夜の蝶々』(C)AKS 画像 5/7
SKE48 チームKⅡ「最終ベルが鳴る」公演より『20人姉妹の歌』(C)AKS 画像 6/7
今回のユニット一番の注目は『おしべとめしべと夜の蝶々』だろう。オリジナルでは大堀恵と河西智美が演じた楽曲を古畑奈和と江籠裕奈の2人が担当する。同じ5期生同士で息の合ったパフォーマンスも去ることながら、古畑の魅惑的な台詞と少し大人びた江籠の表情で劇場の視線をくぎづけにした。ユニット最後の曲はチームKⅡメンバーを一人ひとりフューチャーした『20人姉妹の歌』を青木詩織、大場美奈、松村香織で披露。バトンを手にし寸劇を繰り広げる3人はポップな曲調に合わせてメンバーを美味しくいじり倒した。
セットリストは後半戦に突入し『Stand up』『Coolgirl』『回遊魚のキャパシティ』を立て続けに披露する。全体曲で目まぐるしく変わるフォーメーションは健在で、さらに激しさを増していく!そして『会いに行こう』を明るく歌い上げステージは一旦幕を下ろした。
ゲネプロを鑑賞していたメンバーの倉島杏実(チームE)からアンコールが発動されると、衣装を変えて『シャムネコ』『メロスの道』を披露した。公演最後のMCでは水野が「ゲネプロでもみなさんに観て頂くことで、本番でより良い結果を出せると思います。本番もぜひDMMで観てください!」と水野らしさ溢れる感想を残した。小畑は「いつも支えてくれるスタッフさんや家族のみなさんの支えがあったからこの日を迎えられました。当たり前だと思わず感謝し続けて、もっともっといいチームに成長していけるように、これからも精一杯がんばっていきたいと思います!」と成長ぶりを感じさせるコメントを残した。
ゲネプロ・初日公演とこのステージに立った16名のメンバーで最後に『支え』を披露。会場からは満場の拍手が送られた。
終演後には報道関係者向けに行われた囲み取材が行われ、「最終ベルが鳴る」公演に決まった理由について大場は「今のチームKⅡの現状に満足してはいけないと思ってスタッフさんと相談して決めました。もっと私たちが成長するために難易度の高いダンスだったり、表現力が大人向けだったり、ユニット曲のジャンルがバラバラなので、自分たちのパフォーマンス力を上げる意味で選びました」と語り、惣田は「オリジナルの公演には大島優子さんや宮澤佐江さんといったすごいメンバーさんばかりなので、『私大丈夫かな?』って思ったんですけど、KⅡらしく形にとらわれない公演にできたらいいなと思います」と意気込みを語った。
チームKⅡならではの公演の見所について問われると、大場は「前回の『0start』公演の明るくハキハキと踊る見せ方からさらにパワーアップしたいという意味を込めて、今までよりもう一段階上のカッコいいチームKⅡを見せられたらいいなと思います」と答えた。
今回の公演からチームのまとめ役を任されたという小畑は「そういう立ち位置に向いてない側だったので任せていただいたことには意味があると思うので、公演を通してできるようになりたいです」とコメントした。
チームKⅡが発足して9年。高柳明音から古川愛李、そして大場美奈へと受け継がれてきたKⅡの魂。さらなる高みへと成長を続け、彼女たちが目指す先にある未来は兆しに照らされている。
(取材 文/写真:安藤龍之介)
◎SKE48 チームKⅡ 7th「最終ベルが鳴る」公演・セットリスト
M00:overture
M01:マンモス
M02:最終ベルが鳴る
M03:ボーイフレンドの作り方
M04:偉い人になりたくない
M05:リターンマッチ
M06:初恋泥棒
M07:ごめんね ジュエル
M08:おしべとめしべと夜の蝶々
M09:20人姉妹の歌
M10:Stand up
M11:Cool girl
M12:回遊魚のキャパシティ
M13:会いに行こう
アンコール
EN1:シャムネコ
EN2:メロスの道
EN3:支え
◎出演メンバー
青木詩織・荒井優希・内山命・江籠裕奈・太田彩夏・大場美奈・小畑優奈・北野瑠華・惣田紗莉渚・高木由麻奈・高柳明音・竹内彩姫・日高優月・古畑奈和・松村香織・水野愛理
【リリース情報】
SKE48 10周年イヤーを飾る2018年、第2弾シングル『いきなりパンチライン』
2018年7月4日(水)リリース
http://avex.jp/ske48/discography/
SKE48・オフィシャルサイト
http://www.ske48.co.jp/