8月30日(木)、名古屋を拠点に活躍するアイドルグループ・SKE48が、東京・赤坂サカスで行われた「SKE48 ゼロポジサマーフェスティバル IN 夏サカス」に出演した。この夏、最新シングル『いきなりパンチライン』のリリースイベントや、各地で行われたライブイベントに数多く出演してきたSKE48。その集大成とも言えるライブを一目見ようと会場には数多くのファンが詰めかけた。
「SKE48 ゼロポジサマーフェスティバル IN 夏サカス」※提供写真 画像 2/30
今回のライブはTBSチャンネルのレギュラー番組『SKE48 ZERO POSITION』でMCを務める高柳明音、北川綾巴のほか、この一年番組で活躍したメンバーを中心に構成された16人が参加する。夕日が暮れた赤坂サカスに高柳明音の声が響く。「今年の夏はSKE48いろいろライブをやってきましたけど、これが夏のラスト。言ってしまえば平成ラストの夏、思いっきり盛り上がれますよね!?平成の夏に思いっきり爪痕残せますよね!?その調子で今日一日盛り上がって行ってください!」と影アナから全力の煽りで会場のボルテージを一気に高める。
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『overture』のサウンドが胸の高まりを刺激し、いつも以上に気合の入ったMIXが打たれる。ここまで駆け抜けてきたSKE48の夏もこれが集大成。大声援に迎えられたメンバーはポジションにつき、1曲目の『放課後レース』でステージが幕を開けた!彩り豊かな衣装がそれぞれの推しサイリウムの光を反射させ、メンバーの表情を明るく照らす。まだまだ夏を終わらせない!そんな想いを込めるかのように『ごめんね、SUMMER』『オキドキ』と畳み掛ける。汗を気にせず、髪を振り乱す姿はSKE48のライブの真骨頂だ。
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最初のMCでは高柳が「ここから90分だよ。まだまだ始まったばかりだよ!」とさらに観客を熱くさせる。ここで高柳と一緒に『SKE48 ZERO POSITION』の2代目MCを務める北川綾巴は、前回行われた6期生ライブを「めちゃめちゃ楽しかったんですけど、雨がすごすぎて目が開かないぐらいの勢いでした」と振り返る。今回のライブがあるのも6期生が迫り来る台風の中でやり遂げたライブがあってこそだ。
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セットリストはユニット曲へと突き進む。
「小野」こと小畑優奈と水野愛理による『生意気リップス』や、『炎上路線』では松村香織と白井琴望のコンビが登場し、メンバーのキャラクターに合った楽曲が展開されていく。さらに『ジッパー』では北川綾巴と松本慈子のチームSコンビ「慈巴(ジッパー)」が登場。ノリノリで歌う松本だったが北川が突然曲を止める。「『慈巴(じっぱー)』で『ジッパー』だけど『ジッパー』やる人じゃないよね?ちかちゃんにはまだ早すぎる」と北川が突っ込み、佐藤佳穂、仲村和泉を呼び込んで3人でライブを再スタート。大人っぽく艶やかな表情の北川に観客はうっとりとした。
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そして、楽曲は『TWO ROSES』へと進む。この曲は松井珠理奈と松井玲奈がはじめてユニットを組んだ楽曲だ。松井珠理奈のポジションには、松井が不在という極度のプレッシャーの中で『いきなりパンチライン』のセンターに立った須田亜香里が、松井玲奈のポジションには戦友であり盟友の高柳明音が立つ。白と黒の対比の衣装は『眼差しサヨナラ』や『愛してるとか、愛してたとか』の流れを感じる。SKE48が体験してきた夏の出来事に想いを馳せるように、二人の歌声がこの場にいる全員の心を魅了した。
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ここからは『ちゅリクエストアワー!』と題して、高柳がメンバーの魅力を引き出す夏曲を用意。前半はピアノの生演奏によるメンバーのソロでサマーソングを届ける。杉山愛佳はトップバッターで緊張する中、大塚愛の『プラネタリウム』を青いドレスの衣装でしっとりと歌う。野島樺乃はaikoの『カブトムシ』をカヴァー。オレンジの照明が野島のすらっとしたスタイルを浮かび上がらせ、突き抜ける高音が空高く舞い上がる。
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続く古畑奈和はDAOKO×米津玄師の『打上花火』を浴衣姿で披露。どこか艶やかな、でも儚くて。ふとよぎる夏の終わりに古畑の熱を感じさせる歌声が、宙へ光る花を咲かせた。MCで古畑は「こんな開放的な場所で歌えて嬉しかったです。ソロライブをすることが夢なので、ここからソロライブをしたい欲が高まりました」と感想を述べた。
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後半戦ではSMAPの『BANG!BANG!バカンス』を大場、高柳、松村、斉藤、須田の5人が披露する。SKE48の中でも個性の塊りであり、SKE48を支え続けた年長者のパフォーマンスは観るものに安心感と笑顔を与える。『ちゅリクエストアワー!』最後の曲は湘南乃風で『睡蓮花』。屋台の中より登場した内山命は何事にも動じずにサングラススタイルでマフラータオルを振り回す。後に続くように松本も屋台の厨房から登場!集まったファンと共にマフラータオルを思いっきり振り回し、波の音と潮の香りを感じさせる海風が赤坂に吹いた。
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再び全員で楽曲を披露するSKE48メンバー。大場美奈は「ここで声出して盛り上がらなかったら、君たちの夏は終わりですよ。楽しくなかったはナシで、みなさん最高の思い出にしましょ?」と再びファンへ向けて熱を灯す。
SKE48の夏はまだ終わらせないと言わんばかりに『夏よ、急げ!』で再びテンションを爆発させる。先輩メンバーを中心に最後の夏を駆け出す。入れ替わりに後輩メンバーが中心になって『賛成カワイイ!』をフレッシュに歌い上げる。
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そして、『君の背中』では大場美奈が「わけあり」な出来事で立てなかった“幻し”のセンターに立った。歌い終えて大場は「センターに立つことは夢だし大好きなことなので、センターに立てなくても、いろんなやり方でいろんな登り方があるから、後輩たちに大場の背中を見てこんな感じで登っていけることもあるという意味を込めて歌いたい」と改めて気持ちを語った。
いよいよ最後の曲となった。普段のライブでは見られないような楽曲が散りばめられた珠玉のセットリストたち。このライブを締めくくるのは高柳がどうしてもやりたかったという一曲『ラムネの飲み方』だった。胸に溜まった心の泡を浄化させるように、メンバーの歌声が心に染み渡る。歌い終えてキャプテン・斉藤真木子は一筋の涙を流す。「『ラムネの飲み方』を明音ちゃんと歌うのは初めてで・・・。想いが強いんだなっていうのを何年も感じていて、改めて歌って(高柳が)隣にいるなって。振り入れのVTRを見たときめっちゃ懐かしいメンバーが出てきたり」としみじみ。高柳はすかさず「(オリジナルメンバーが)16人中15人いませんから!」と会場を笑わせながらも、過ぎ行く月日の流れを感じさせた。続けて「この曲を『今』のみんなで歌いたかったの。歌えて嬉しかったです」と述べると会場から拍手が沸き起こった。
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振り返れば「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」の前に行われたライブで、高柳は『兆し』をSKE48の旗を高く突き上げながら熱唱していた。彼女の中でこの「平成最後の夏」は『ラムネの飲み方』公演のような楽しみや面白さがたくさん詰まった日々だったことだろう。
最後に後輩メンバーからライブの感想が述べられた。松本は「改めて先輩の偉大さを感じたので、これから後輩が『大丈夫だよ、安心してもいいんだよ』っていう風に思っていただけるように、私たちもしっかりしていこうと改めて改めて思いました」と語った。佐藤は「このステージは6期生の先輩だったり、ゼロポジのスタッフさんが選んで下さって立たせていただいたステージで、先輩が今までたくさん引っ張ってきてくれた分、これから8期生も一緒に引っ張って行けるように頑張りたいて改めて思いました」と決意を述べた。
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ライブの最後には2018年秋に公開が発表されていたSKE48のドキュメンタリー映画の詳細が発表。タイトルは『アイドル』で、10月19日(金)の公開と正式に決定した。須田亜香里は「タイトルが『アイドル』になったのがすごく嬉しい。アイドルが成り立ってるのはファンの人ありきじゃないですか。SKEは最もファンの人に支えられてるグループだと思うからこそ、今回の映画はファンの人も重要な登場人物だと思う!」とコメントし会場を沸かせた。
今回のライブの模様は、『SKE48ドキュメンタリー映画「アイドル」公開記念!激闘の夏に完全密着!サカスライブ&舞台裏全部見せますSP』と題してCS放送TBSチャンネル1で2018年10月8日(月)午後9時00分〜深夜0時30分で放送される。
(取材/文:安藤龍之介)
◎イベント情報
【イベント名】: TBSチャンネル「SKE48 ゼロポジサマーフェスティバル IN 夏サカス」
【日時】:2018年8月30日(木) 18時開演
【場所】:東京・赤坂サカス
【参加メンバー】
Team S:北川綾巴、杉山愛佳、仲村和泉、野島樺乃、松本慈子
Team KⅡ:内山命、大場美奈、小畑優奈、白井琴望、高柳明音、古畑奈和、松村香織、水野愛理
Team E:斉藤真木子、佐藤佳穂、須田亜香里(16名)
【セットリスト】
M00:overture
M01:放課後レース
M02:ごめんね、SUMMER
M03:オキドキ
M04:生意気リップス
M05:炎上路線
M06:ジッパー
M07:TWO ROSES
M08:「プラネタリウム」大塚愛
M09:「カブトムシ」aiko
M10:「打上花火」DAOKO×米津玄師
M11:「BANG!BANG!バカンス」SMAP
M12:「睡蓮花」湘南乃風
M13:夏よ、急げ!
M14:賛成カワイイ!
M15:君の背中
M16:ラムネの飲み方
SKE48 OFFICIAL WEB SITE:http://www.ske48.co.jp/
SKE48 ZERO POSITION 〜チームスパルタ!能力別アンダーバトル〜 番組HP:http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v2685/
ドキュメンタリー映画『アイドル』HP:http://kiguu-ske48movie.com/