SKE48が12月12日(水)に24thシングル『Stand by you』をリリースする。
2018年、SKE48はグループ結成から10周年の節目を迎えた。年明け早々にリリースされた『無意識の色』に始まり、さいたまスーパーアリーナ、日本ガイシホールでの単独コンサートを成功させた。そして6月16日(土)に開催された「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」では、第1位に松井珠理奈、第2位に須田亜香里とワンツーフィニッシュを飾り大躍進を見せた。
しかし、総選挙後に松井の体調不良による休養によって、SKE48はグループ史上最も過酷な夏を迎えた。メンバー全員が団結して『SKE48』としての自覚と覚悟を背負った。こうして迎えた10月4日(木)、5日(金)の2日間にかけて行われた「10周年記念特別公演」で、今作のリリースが発表された。
10周年イヤー最後のシングルであり、11年目への新たな門出となる今作のリリースにあたって、WWSチャンネルではメンバーの高柳明音、大場美奈、鎌田菜月、小畑優奈の4名にインタビューを実施。楽曲やミュージックビデオの撮影秘話を始め、これからのSKE48として活動の抱負を聞いた。
Q.24thシングル『Stand by you』はどんな1曲に仕上がっていますか?
大場美奈:「歌詞を見た瞬間に可愛い曲だなって思いました。歌詞のメインテーマは恋愛に置き換えられているけど、大切な存在になる前って普通に知り合っていると書かれていて、知り合ってから親友だったり恋人だったり特別な存在になることにすごく気付かされる歌詞ですね。キュンとしました」
小畑優奈:「アップテンポでみなさんとコールもできる箇所があって、ライブで盛り上がれそうだなって思いました。でも、歌詞を見ていると、普段の当たり前の中に大切なものはいっぱいあるなって感じました。私の歌割りに『君は1人じゃない』って所があって、アイドルって一人じゃできないし、ファンのみなさんの応援があってできてることだと思います。私たちにとっても応援ソングだし、ファンの方達にとっても感じてもらえることがあったらいいなって思います」
────歌詞の内容から松井珠理奈さんを連想したり、メッセージ性を感じますね。
高柳明音:「そうですね。彼女がセンターで歌う明るい曲って久しぶりだと思うんです。私は珠理奈さんが笑顔でステージに立っている姿がすごい好きなので、センターで笑ってる姿を見れるのが楽しみですね」
────今作の初選抜にはチームKⅡの荒井優希さんが選ばれましたね。
大場美奈:「珠理奈さんが休養していた『いきなりパンチライン』のアンダーを一生懸命頑張ってくれてました。選抜に入れそうな子がいっぱいいる中で、彼女を押し上げたのはAKB48選抜総選挙の結果もあると思うんです。そこがSKE48らしいなと思います。自分たちの力だけじゃなくてファンの方が後押ししてくれるところも含めて、結果に繋がるのがSKE48の良さなので。優希ちゃんとファンの方の絆が深まったと思うとこれからが楽しみですね」
────中堅メンバーとして注目される6期生から見て、後輩の勢いは感じますか?
鎌田菜月:「6期生からは5人も選抜に選んでいただけているので、これは改めてすごいことだなって思いますし、それを受けてファンの方から『6期も頼もしくなったね』って言ってもらえるのは嬉しいです。それでも、後輩の勢いは感じていてライバル視してるところはみんなあるんです。デビューから7年目をもう少しで迎えるんですけど、心の中で火を燃やすようなバチバチ感は残していきたいですし、ちゃんと周りを見ながらSKE48の為に考えながら選抜メンバーとして各々頑張っていけたらなって思います」
Q.印象的なMVですが、撮影中のエピソードはありますか?
大場美奈:「珠理奈さんも復活して久しぶりに選抜メンバーとして活動を再開して、改めて自分たちってこんなに仲が良いんだと実感できました。机をただ叩くっていうシーンもあったんですけど、ノリが良すぎてみんなで怒られちゃって(笑)俯瞰で撮るシーンも、一人一人の正確さが必要な撮影でめちゃくちゃ時間がかかるだろうなって思ったら意外にすんなりできて。そういう所にこの夏、自分たちで頑張ったからこその団結力が自然と結びついているのかなって思いました。自然体で楽しめたMV撮影でした」
鎌田菜月:「分かりづらいかもしれないんですけど、MVで17人全員にキャラ設定があって、古畑奈和さんだと最初は大人しい子が笑顔になっていくっていうエピソードが一人ひとりにあるんです。MVの中の物語の変化をよく見ると分かると思うので、ぜひファンの方にもMVを観ていただきたいなって思います」
────鎌田さんは何設定ですか?
鎌田菜月:「私は将棋好きの設定で、吹奏楽部と将棋部を兼部している設定になりました(笑)歩いてるシーンもトランペットを持っているように見せたりとかしています」
Q.MVのテーマが「ミュージカル」って聞いたときはどう思いました?
小畑優奈:「新しいなって思いました。『ラ・ラ・ランド』や『ハイスクール・ミュージカル』のようなイメージと聞いていたので、その感じで自分なりにやってみました」
────ちなみに小畑さんのキャラ設定は?
小畑優奈:「私はお調子者設定です。問題児みたいな感じでした。悪いことはしないですけど」
────高柳さんは今回のMVの撮影はいかがでしたか?
高柳明音:「学校での撮影が久々だったので、単純に学校という場所にエモくなりました。待機場所も教室だったり、撮影場所で音楽室にも行ったり。アイドルって青春っぽい感じがあった方がキラキラしたイメージになると思うので、このタイミングでこういうMVが撮れたのはいいなって思いました」
Q.新曲の衣装のポイントを教えてください。
鎌田菜月:「この衣装は、MVの衣装とは違うんですけど踊りやすくていいんですよ。かっちりした印象ですけど、衣装さんのこだわりで腕を上げたりしても大丈夫なように作られているので、思いっきり踊れる衣装だなって着てすぐ分かりました。ライブとかでまた着れたら嬉しいですね」
高柳明音 画像 8/12
Q.タイトルが『Stand by you』(そばにいるよ)という意味ですが、そばにいたい、支えたい、ほっとけないメンバーはいますか?
高柳明音:「おじゅりかな。もともとほっとけない人なんですけど、みんなで支えてあげたいなって気持ちがありますね」
大場美奈:「前より変わりましたね。甘えん坊になった」
高柳明音:「甘えん坊になった!」
大場美奈:「全員に甘えてくれるようになりましたね」
────みなさんの方から意識されることはありますか?
大場美奈:「何もしなくてもおじゅりの方から来てますね」
鎌田菜月:「最初の頃のイメージはセンターで強い人、孤高の人っていうイメージで、弱いところを見せたくないってご自身もおっしゃってましたけど、最近はいい意味で近くに感じるようになりましたし、帰ってきたことを感じるので嬉しいです」
Q.2018年の中で印象的な出来事はありますか?
大場美奈:「今年は選抜総選挙で第8位になったことが大きな変化になりましたね。今までにないぐらい自信がつきました。その自信がこの10周年の夏を走り抜ける原動力になりました。このきっかけをくれたのはファンのみなさんだから、自分のファンのみなさんへの感謝を今までにないぐらいしました」
高柳明音:「この一年は感情の起伏が今まで一番激しかったです。今年の最初は希望に満ち溢れていて『〜サカエファン入学式〜』からガイシホールでの単独コンサートをやって気運も高まっていた時に、珠理奈さんが休養に入られて。今までに無かったことなので動揺しましたし、支えてあげなきゃという思いもあって。がむしゃらにやっていく中で、今年は考える一年だったなって思います」
Q.11年目となったSKE48で今後どうなっていきたいですか?
鎌田菜月:「今年はがむしゃらにやってきて、いっぱいいっぱいになってしまってファンの方に甘えてしまったところがありました。来年はもうちょっと冷静に、ファンの方を笑顔にすることを考えた一年にしたいですし、趣味の分野でお仕事をさせていただいているからこそ、それをきっかけにSKE48を知ってもらえたり、自覚を持ってやっていきたいなって思います」
小畑優奈:「今年は先輩方に頼ってばっかりだったので、引っ張るのはすごく難しいと思うんですけど、もっと自分から進んでいろんな事をやっていきたいなって思います。9期生も入ってくるので、先輩方が伝えてくださった事を自分も伝えていけるような人になりたいなって思います」