2019年1月、ZARDのトリビュートバンドとして大阪で結成された
SARD UNDERGROUNDが2020年1月で1周年を迎え、2月10日に1stシングルをリリースした。
WWSチャンネルでは神野友亜、赤坂美羽、杉岡泉美、坂本ひろ美の4名にインタビューを行った。
SARD UNDERGROUNDはそれぞれの音楽に対する価値観から今後のアーティストとしての目標まで語ってくれた。
◆それぞれの音楽との関わり芸能界に入ったきっかけ
◎ボーカル:神野友亜(しんのゆうあ)
Q:音楽を始めたきっかけは?
神野:小学生の時、辛い時に音楽に支えられたことがあり、
そこから自分も支える側の人間になりたいと思って、音楽を始めました。
Q:小学生の時に影響を受けたアーティストはいましたか?
神野:Superflyさんです。
◎ギター・赤坂美羽(あかさかみゆう)
Q:音楽を始めたきっかけは?
赤坂:私が音楽を始めたきっかけは小さい頃から、歌の教室に通っていて、4歳ぐらいの時からずっと音楽に触れてました。
学生時代の時にも音楽が好きだったので
ベースの杉岡とバンドを組むことになって、ギターを始めました。
Q:ギターを始めたのはいつぐらいからですか?
赤坂:ギターがどうしても欲しくて中1の時に親に買ってもらったんですけど、
全然弾けないまま放置していました。
本格的にギターを弾くようになったのはSARD UNDERGROUNDを
結成した時です。
Q: 最初にギターで弾いた曲は?
赤坂:最初に弾いた曲はスピッツさんの『チェリー』です。
Q: 世代的には異なりますがどこからスピッツの情報は手に入れましたか?
赤坂:父からです。
父がスピッツが好きでギターをやっていました。
尾崎豊さんも弾いてました。
◎ベース・杉岡泉美(すぎおかいずみ)
Q:音楽を始めたきっかけは?
杉岡:子供の頃から音楽は好きだったんですけど、
中学から吹奏楽を始めたりして、・・・高校時代に赤坂にバンドをやらないかと言われました。
その時私は、実はギターを買って持っていたんですけど、赤坂がベースを持っていたので交換してそこからベースを始めました。
本格的にベースを始めたのはSARD UNDERGROUNDを始めてからです。
Q: 最初にギターを持っていてベースにはまった理由は?
杉岡:ギターが最初にカッコいいと思って始めたのですが、ベースに交換して始めたらベースのほうがカッコいいと思いました。
Q: その時ベースを弾いていていいなと思ったアーティストとかいましたか?
杉岡:最初バンド系はあまり聞いてなかったんですけど、
バンドを始めてからは家入レオさんのカバーを少ししてました。
◎キーボード・坂本ひろ美(さかもとひろみ)
Q:音楽を始めたきっかけは?
坂本:幼稚園の頃からピアノを習っていたので
それがきっかけでずっと音楽に関わっていて、いまに繋がっています。
Q: 幼稚園の頃ピアノを始めたきっかけは?
坂本:姉が先に習っていて私も習いたいと思って習い始めました。
Q:その時に弾いていた曲は覚えてますか?
坂本:小さ過ぎて覚えてないです(笑)
Q: 物心ついた時に弾いた曲で印象に残ってる曲は?
坂本:森山直太朗さんの『さくら』です。
結構練習してました。
◆SARD UNDERGROUNDの活動開始
Q:赤坂さんと杉岡さんが元々知り合いだったのですか?
赤坂:そうです。中学時代からです。
同じ学校で高校も同じでした。
Q: グループを始めたきっかけは2人からだったのですか?
神野:いや、そういうわけではなかったです。
長戸大幸プロデューサーから
4人を集められてZARDさんのトリビュートをやろうと
いうことになりました。
Q: 活動の拠点は大阪だったのですか?
神野:そうです。
Q: いまは東京に出てきているのですか?
赤坂:いまも大阪です。
◆ZARDに対する印象
Q: 今回、SARD UNDERGROUNDは
ZARDのトリビュートから始まってますが、
坂井泉水さんの印象は?
神野:ルックスにも憧れているんですけど、スタイルが良くて見た目から伝わってくる優しさが溢れてると思います。
Q: 実際、過去のZARDの曲を歌ってますが、歌ってみて感情移入はできてますか?
神野:そうですね、感情移入をしすぎちゃうと感極まってしまうので
ZARDの坂井泉水さんの歌い回しをしっかり研究して取り入れつつ、
感情移入をしすぎないように、バランス感を大切に歌っています。
─先日の新宿のReNYでのライブは、
昔からのZARDのファンが熱狂していたように思いましたが、すごく不思議な
感じがしました。
当時のファンの方々でさえ、ほとんどライブを見たことがないというのがZARDのイメージでして・・・・
Q: ZARDの曲というのは一通り聞いているのですね?
全員:そうです。
Q: 特に好きな曲はありますか?
神野:
私はたくさんあるんですけど
ピアノのメロディーが好きな『来年の夏も』という曲です。
杉岡:
私はカバーさせてもらってますが
『愛は暗闇の中で』という曲がカッコよくて一番好きです。
赤坂:
私は『息もできない』が好きなんですけど、
この曲はZARDさんの楽曲の中で、一番最初にギターを練習した曲でもあってすごく思い入れのある曲です。
坂本:
最近は『サヨナラは今もこの胸に居ます』
という曲です。切ない曲ですが、フレーズごとに聴くとキュンとする場面が
あったり、曲の季節感が好きです。
Q: みなさんが活動を始めたのは昨年2019年からですか?
神野:そうです、1月に結成したので
ちょうど1周年です。
Q: シーズンごとに合ったZARDの曲が
あると思いますが、一通り把握してますか?
神野:そうですね、セットリストとか
決める時も季節感を意識したり
してます。
Q: ZARDの楽曲、季節感として一番印象的な季節は?
神野:私は『きっと忘れない』ですね。
(冬のイメージです。)
─その当時、中高生がZARDを聞いていて、
アルバムを楽しみにしてましたが、
冬のイメージが強かったですね。
(補足:)
制作スタッフによると
ZARD自体は春とか夏のリリースが実際は多かった。
ZARDのイメージカラーはブルーで
初夏の日差しを浴びているイメージ。
冬は割合的に多いわけではなく
先日発売された25周年のベストアルバムも
春と初夏で1枚、秋冬で1枚のディスクになっている。
ちなみに大ヒットシングル曲『負けないで』は1月のリリースだった。
─季節感に関しては
それぞれZARDを聴いたファンの人達が
それぞれのイメージを描いています。
いろんな世界観のあるアーティストだと感じます。
もちろん、春をイメージする人もいるし、秋冬をイメージする人もいる。
神野:
私もなんか夏、秋のイメージがあります。
坂本:
私も夏ですね。
Q: みなさんが好きな季節は夏ですか?
坂本:夏の終わりのイメージですね。
杉岡:私は冬が好きです。
赤坂:私も冬が好きです。
─冬派と夏派で分かれますね(笑)
◆今回の新曲『少しづつ 少しづつ』に関して
Q: 季節感は冬になりますか?
神野:歌詞を見る限り冬と断定は出来ないです。
Q: 坂井さんの書き残した歌詞を歌っていくプレッシャーはありますか?
神野:プレッシャーはありました。
ZARDさんのトリビュートをやらないかと言われた時からプレッシャーや不安は感じてました。
この未公開詞はさらにカバーとは違うプレッシャーがありました。
トリビュートでは坂井泉水さんの声を
聴きながらレコーディングが出来ましたが、
今回の新曲は自分で考えるしかなかったので
いろいろとプレッシャーはありました。
Q:新曲『少しづつ 少しづつ』のレコーディングはいつぐらいから行いましたか?
神野:
結構急ぎでバタバタと進んでいった感じでした。レコーディングは9月です。
Q: 歌詞をもらった段階で曲のメロディーはあったのですか?
神野:
ZARDの楽曲も作られていた大野愛果さんが作曲してくださり、大野さんの仮歌が入ったデモ音源をいただきました。
Q: 曲を聴いた時はどのように感じましたか?
神野:
歌詞も含めて風景が浮かんでくるような感じで、今までの
ZARDさんにはあまりないDメロがあり、新鮮に聞こえました。
だけど、やはり坂井泉水さんらしさを感じる
曲だと感じました。
Q: 演奏してみていかがでしたか?
坂本:
初めて聴いた時から歌詞の世界観も好きな曲で感動しました。
キーボードでオルゴール調の部分があるんですけど、そこを弾くときは
感情を込めるように意識してます。
Dメロは、神野さんの歌声を聞きながら感動する時もあって、それを支えるようにしました。
Q: レコーディングの音が上がった時、聴いていかがでしたか?
神野:完成した音を聞いたときは、本当感動しました。
Q; これまでZARDのトリビュートをやっている中、今回初めてのオリジナル曲のレコーディングでしたが、違いはありましたか?
神野:坂井泉水さんの歌っている音源があったわけでないので、
歌ってみて違うかどうかも分からないという状態でした。
赤坂:演奏してみて正解がなかったです。
神野:自分達の出来る力を最大限に出して、伝わるように出来たかなと思います。
杉岡 坂本:精一杯出来たかなと思います。
Q: 今回の完成した音源を聴いて、自分達の評価は100点満点で何点ですか?
全員:100点です!
◆東京オートサロン2020での反応
Q: 話しは変わりますが、先日の東京オートサロンでの
ライブの反応はいかがでしたか?
神野:反応はめちゃくちゃ良かったと思っています。
赤坂:演奏していて、広い会場全体に音が響いていて、自分自身感動してました。
ステージから降りたときもお客さんが沢山いて凄く嬉しかったです。
─今回のイベントに来る世代がちょうどZARD世代かと
思いまして、当時ライブを見れなかった人も多いのでSARD UNDERGROUNDを見て感動したのもあると思います。
杉岡:お客さんに子供連れも多くて肩車とかされていました。
神野:出番が終わって、私が客席で他の出演者の方のライブを見ていたときに、親子で見ながら
『これお母さんが好きなアーティストだよ』と言ってるシーンもあって、
私達もそのように言ってもらえるアーティストになりたいなと思いました。
◆今後の展望
Q: 今後アーティストとしてどんな楽曲を作っていきたいですか?
神野:いまはZARDさんのトリビュートバンドとして活動させていただいているので、まだZARDさんの曲でカバーしてない曲を
やっていきたいという想いが強いです。
赤坂:私自身、ZARDさんから勇気とか元気とか沢山もらう曲も沢山あるので、私達もそのような存在になれたらと思います。
Q: 1stアルバムに『あの微笑みを忘れないで』など
当時人気があって、元気が出る曲が収録されてますが、演奏
していて楽しいですか?
神野:そうですね、楽しいです!
楽しい曲はいっぱいありますね。
赤坂:『Don’t you see!』とかすごいライブでお客さんが乗ってくれますね!
神野:『愛は暗闇の中で』とかも凄くテンション上がります。
赤坂:お客さんの表情を見ながら演奏するのは凄く楽しいですね。
Q: お客さんの反応に関してですが
ライブでやってみて『少しづつ 少しづつ』はいかがですか?
神野:
泣いてくれる人もいて、伝わってるんだと思い、凄く感動しました。
Q: ZARDの楽曲は切ないメロディーの
バラードから明るいポップな楽曲までありますが、いかがですか?
神野:幅広い音楽性もそうですし、歌詞を読んだ方に共感出来るものが
沢山あると思います。
曲も人によって聴こえ方が違いますし、共有し合ったりすることが楽しいです。
Q: みなさんがいま20歳前後ぐらいですが、
同世代の人に音楽を伝えていきたいと思いますか?
神野:親子で聴いてもらえたり若い人に聴いてもらえると嬉しいです。
Q: 最近、若い人が昔の人気アーティスト、
例えばスピッツなどの曲を聴いて、こんな良い曲があるなら昔に生まれたかったみたいな書き込みをYouTubeに書き込みしてる人がいますが、
周りにそういう人っていますか?
神野:
私の周りにはB’zさんの熱狂的なファンの同い年の子がいて、B’zさんのことになると目がキラキラして輝いてました。
そこまでB’zさんが周りに愛されてるのが凄いなと思いました。
Q: 今後音楽アーティストとしてどのように生きていきたいか抱負はありますか?
神野:
いまはZARDさんのファンの方が聴いてくれていると思いますが、
今後オリジナル曲を出した時に逆にZARDさんの存在を広められる
ようになれたら嬉しいなと思います。
赤坂:
私はもっと沢山の方に存在を知って欲しいなと思います。
ギタリストとしての目標はもっと感情的にギターを弾けるように
なりたいです。
女性のギタリストとしては、このギターを弾いてるのが誰かと世間の方が
音で分かるような存在になりたいです。
杉本:
まず、ベーシストとして大きな目標は大きい会場で低音を響かせたいです。
海外とかでライブもしてみたいです。
いろいろな音楽をやっていきたい。
坂本:
いろんな方に元気や勇気を届けられるグループになっていきたいです。
キーボードプレーヤーとしては、ZARDさんの曲を
まだ全部弾けるわけでないので、全部弾けるようになりたいです。