SKE48の28thシングル『あの頃の君を見つけた』が9月1日(水)にリリースされた。本作はグループ結成時から活動してきた最後の1期生・松井珠理奈卒業後初のシングルであり、新たに10期研究生の林美澪がセンターを飾った「新生SKE48」としてリスタートした意欲作だ。
WWSチャンネルでは選抜メンバーの中から青海ひな乃、井上瑠夏、鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、高畑結希(※「高」は「はしごだか」が正式表記)、野村実代、林美澪の11名にインタビューを実施。全5回にわたりその模様をお届けする。
第2回は7期生の高畑結希と8期生の佐藤佳穂にインタビュー。SKE48の中核を支える存在に成長した2人が叶えたい夢について語ってくれた。また、高畑がMV撮影地の島でしくじったポンコツエピソードとは?
————まずは表題曲『あの頃の君を見つけた』について、初めて聴いたときどんな感想を持ちましたか?
佐藤佳穂(以下、佐藤):すごく綺麗で爽やかな曲だなと思いました。曲の始まりがしっとりしていて好きなんです。そこからテンポが早くなって、サビまで進むとパッと明るくなって、「アイドルしてるな!」って感じる曲ですね。これまでは個性の強い曲が多くて、前作の『恋落ちフラグ』はダンスを見せる方向にシフトしていたので、久しぶりに「アイドル」をさせてもらえる曲だと思いました。
高畑結希(以下、高畑):王道のアイドルソングで、いつかこういう楽曲を選抜メンバーとして披露してみたかったので選ばれて嬉しかったです。キラキラとした夏の曲で、歌詞は学生時代や青春時代を思い出すような内容になっています。ふとしたときに誰かを思い出す瞬間って誰にもあると思うんですけど、その懐かしさや、エモさとか、どの世代の人にも響く歌詞と、耳に入ってきやすいメロディーで好きになっていただけそうな曲だなって思いました。
————イントロのピアノソロから惹き込まれますよね。MVの始まりのシーンも印象的でした。
高畑:(イントロの)手の動きがすごく綺麗なんです。振り付けをしてくださったs**t kingz(シットキングス)のshoji先生が、「SKE48は指が綺麗だ」と振り入れのときにおっしゃっていて、最初のしっとりとしたイントロのメロディーから手の振り付けは指先までみんなで合わせているので見てほしいなって思います。
佐藤:顔の角度や目線とか細かく決めました。
■「MVはありのままの自分で映像に映ってます」
————MVは沖縄で撮影されたとのことですが、ロケ中のエピソードはありますか?
佐藤:ダンスシーンはみんなでビーチに行ったんですけど、海に向かって斜めになってるところで撮影したんですよ。
高畑:結構な急斜面だったよね。
佐藤:私はみんなといる場所の中では低いところで撮影していたんですけど、踊ってる間にどんどん足が砂に埋まっていって結構大変でした! イントロのところで、美澪ちゃん(林美澪)を真ん中にして集まったシーンを撮影するときに、移動する間に砂に足が取られちゃうので必死に走りました。足が映らないシーンは靴下を履いて撮ったり、足が取られる場所でもそう見せないように、いろいろ考えましたね。あとは雨も降ったりしていろいろありましたが、それでも楽しい撮影でしたし、ドローンを使った撮影もあったので、映像から「夏!」っていう感じが出ているんじゃないかなって思います。
高畑:「ドローンVS風VS雨」、だったよね。
佐藤:どっちが耐えられるかっていうね(笑)
————撮影中は天候も晴れたり雨だったり差があったようですね。
高畑:あと風もすごかったです。アイドルなのでガチガチに固めちゃうぐらい前髪を気にするんですよ! でも、みんなこの雨風には勝てないと思って、ありのままの自分で映像に映ってます。
佐藤:3回髪を巻いてもストレートヘアになっちゃうんですよ。だからもう諦めたよね。
高畑:島での撮影は2日間あったんですけど、翌日はすごく晴れたんですよ! この日の撮影はグループに分かれてわちゃわちゃした雰囲気で撮影したんですけど、そこで初めて沖縄の海の綺麗さに気付いたんです。水平線までくっきりと見えて、こんなに綺麗な海は見たことがなくてびっくりしました!
私、日焼け止めを塗るの忘れちゃったんですよね。それぐらい楽しかったです。
佐藤:真っ赤でしたよね。
高畑:次の日劇場公演があったんですけど、日焼けでヒリヒリしながら出てました(笑)。
————ありがとうございます。高畑さんの「ポンコツエピソード」も飛び出したところで、今更ですがこちらが今作の衣装になるんですね。
佐藤:MVのダンスシーンのときに着ている衣装です。こんなにカラフルな衣装は初めてで、最初見たときみんなでびっくりしたんですよ。でも着てみたら可愛くて、沖縄での撮影にすごく映えました。
高畑:腰のコルセットが特徴で、透き通る水色が沖縄の海を意識したデザインになっているんです。普段のファッションでもコルセットを取り入れている方を見かけるので、イマドキだなって思います。髪飾りもメンバー毎に違うので注目ポイントですよ。
佐藤:スタイルも良く見えるもんね。あと、この衣装とは別に白を基調にしたワンピースもあるのでそこも見てほしいです。
左から佐藤佳穂、高畑結希(C)WWSチャンネル編集部 画像 4/6
■「素の自分をさらけ出せるようになったんです」
————では一旦新曲の事からは外れて、いろんな事があった2021年上半期について。振り返ってみて印象に残っている出来事はありますか?
佐藤:一番はグラビアのイメージDVDを発売させていただいた事ですね。お話をいただいたときは「大丈夫かな?」って心配になったこともあって。自分のことを好きでいてくれるファンの方がいることは分かっているんですけど、どれくらいの人に興味を持ってもらえるか、良いものが撮れるのかなという心配もありました。4月に日本ガイシホールでコンサートがあったじゃないですか。そのリハーサル期間中も余計なものは食べないように気を使っていて・・・。
————グラビア撮影と時期が重なっていたんですね!
佐藤:なので3月ぐらいから気をつけていたんですよ。でも、そのおかげでコンサートはめちゃめちゃ映りが良くなってます!
高畑:コンディションばっちりだったんだね。
佐藤:でも、DVDを撮るってことは私にとって分岐点になることだと思っていて、『SKE48 ゼロポジ』(TBSチャンネル1にて毎週土曜日23:00~放送)さんでも、「あざとカワイイ」企画に参加させていただき、自分のキャラクターを活かしてもらえたり、春から夏にかけて自分の色を出せる事が多かったと思います。「あざとい」姿をやり過ぎてないかなとか、そうやって言われることに対して大丈夫かなと心配になってしまうこともあったんですけど、それを自分の中で落とし込めたというか、納得できるように整理がついた時期だったなって思います。なので、最近は「佳穂ちゃん、ネジが壊れてるね」って言われる事が多いんですけど、チームEでも、選抜でも、SKE48としても、素の自分をさらけ出せるようになったんですよ。水着ではっちゃけたこともあって開放的になったというか(笑)。
高畑:私は一番大きな出来事は香川で「はたごん&まりかの じょんならんラジオ」(FM香川にて毎週金曜日19:00~放送)が始まったことですね。このコロナ渦の中でイベントもなくなってしまって、何もない時間を過ごしてきたので、何かしなくちゃいけないという焦りがあったんですけど、その中でずっと夢だった香川と名古屋の架け橋になるという目標が叶ったんです。ラジオって聞いてくださる方が多いいんですよ。外にも行けないし、テレビやラジオを一番見てくださってる時代になったので、本当にラッキーだなと思いました。もう一人のMCである谷真理佳さんも一緒に盛り上げてくださる心強い存在なので、この夏からも長く続くラジオにしていきたいなって思いますね。
佐藤:ラジオって大きいですよね!
高畑:地元のラジオはやっぱり大きくて、本当にいろんな方が聞いてくださってるんだなって実感しましたね。全国でも聞けるので、私たちを知らない方でも聞いてくれてたり、メッセージもいただけるのでありがたいなって思います。なので新曲もバンバン宣伝していきたいなって思います!
————夢を叶えられたということですが、地元のご家族からの反響はいかがですか?
高畑:家族は喜んでくれてて、職場でも「私の娘です!」ってラジオのことを話してくれていたり、広めてくれてるんです。おじいちゃん、おばあちゃんもスマートフォンを持っていないので、ラジオを電気屋さんで買ってきて放送時間になるとラジオの前で聞いてくれているんです。そのことを聞いてすごくほっこりしました。ちゃんと聞いてもらえているんだって実感できて。私ももっと頑張らないとなって思いました!
■「8期生で大きなステージに立ちたい」
————少し前のお話になりますが、7D2や8期生は期別で公演を行う機会も以前より増えてきている印象ですが、環境の変化などは感じていますか?
佐藤:6期生の先輩方がZeppでライブをやられていて、同期の間では羨ましいという話をしているんですけど、6期の先輩方が期で何かすることの大切さを形で示してくださっているので、その姿を見て後輩たちも同期で何かを作り上げるという意識はすごく高まってきていると感じます。
高畑:7D2も人数は減ってきてしまっているんですけど、年々仲が良くなるといいますか、もともと仲がいいんですけどね。今は絆が深まりすぎて、「ライブをしたい!」とかみんなが意見を言うようになってきて、7D2の特別公演もみんなが「やりたい!」って自ら口にしたことで叶いました。7月に(7D2で)出演させていただいた「関ヶ原唄姫合戦」も特別公演がきっかけなので、ライブを通じてみんなの熱量が伝わってきました。
————では、お2人が新たに挑戦したいことなどがあれば教えてください。
佐藤:そうですねー、いっぱいありすぎて・・・。でもやっぱり、期別で何かするときに8期生はいつも「青春ガールズ」公演をやらせていただいています。私たちが研究生のときにいただいた公演でもあるし、私たちにとってもすごく大切で成長することができた公演なので、「ずっと大切にしたいね」ってみんなで集まるときに話しています。なので定期的に公演をできるようになったらいいなと思います。「青春ガールズ」公演を重ねて8期生のファンを増やしたいなって思っていますし、大きな場所でライブをしたいという考えもあります。ですが、今は8期生で歴史を刻んで、ファンの方も増えて、周りのスタッフさん方にも「8期生っていいね」って思われるようになってから、大きな会場でライブができたらいいなと思ってます。
(7月の公演では)振り付けも細かく揃えてやっていたので、昔の8期生とは結構違うと思うんですよ。成長もだいぶしましたし、今回の選抜メンバーにも8期生が一番多く選んでいただけたので(4人)、SKE48の中核を担える期になりたいなと思ってます。ちょうど8期生が人数的にも真ん中なので、若手なのか先輩なのかどっちなのかと話すこともあるんですけど、こだわりすぎず8期生としてまた違った路線で進んで行けたらいいなと思います。
最終的には8期生で大きなステージに立つことですね。
————Zeppは超えたい?
佐藤:欲を言えば超えたい! 先輩と同じステージに立つだけじゃ物足りないので、超えられるぐらいの力を付けたいと思ってます。
————個人的な目標はいかがですか?
佐藤:めちゃめちゃ気が早いんですけど、グラビアの2nd DVDを出したいです! それぐらい1st DVDは気合を入れたとファンのみなさんにも伝えているので、たくさんの人に私のことを知ってもらう機会になったらいいなと思います。他のメンバーもイメージ作品をやるかもしれないきっかけにもなったらいいなとも思います。私ももっとスタイル維持などを頑張っていこうと思っているので、また出せるように自分のキャラクターに自信を持って貫いて、2nd DVDや写真集といったことにも挑戦したいですし、「さとかほLAB」(やしの実FM)の公開収録もしてみたいですね。あとラジオの聴取率ランキングで1位を取りたいです!
■「料理番組に出演したいという夢ができました」
————ありがとうございます!高畑さんはいかがですか?
高畑:7期生は向上心が高くてライバル意識もあるんですよ。もちろん同期の中では仲良しだけど、先輩後輩にもライバル心があると感じていて、誰かと一緒が嫌だって思っている子が多いんですよね。だから、SKE48の歴史はもちろん大切だけど、新しいものを作りたいという思いもあるんです。6月の特別公演もセットリストを自分たちで作ったり、衣装も自分たちで選んだりとか・・・。
例えば、今後外のイベントで7D2として出演させていただくことになったときに、自分たちはこういう見せ方ができるからこの曲を入れようとか、自分たちでセットリストを考たりしてみたいです。ライブ中に写真OKの時間を設けて私たちの踊ってる姿を拡散してもらったりとか。外のイベントにたくさん出て、SNSで存在を広めていければと思ってます。
あと個人的にやりたいことは、料理が好きなので料理の番組に出たいです! コロナ渦で料理をする機会が多くなって、お昼に放送されている料理番組に出演したいという夢ができました。
佐藤:ツインターに料理の写真を載せてますよね。
高畑:そうなんです!SNSに載せていて、半分趣味ではあるんですけど、そうしたお仕事がしたいです。
佐藤:料理上手なメンバーってあんまりアピールしていないですよね。
高畑:もっと家庭的なところを見せていけたらなって思いますね。あとは「じょんラジ」(「はたごん&まりかの じょんならんラジオ」)ですね。母からラジオの放送後に連絡があって、「これからも香川のインフルエンサーとして頑張ってね!」って言われて、私、インフルエンサーになったんだって思って(笑)。そのときは「頑張るね」って返信したんですけど、谷さんと一緒にこれからも香川の魅力を発信していければなと思ってます。
————それでは最後にファンの方へ向けてメッセージをお願いします。
高畑:9月1日に『あの頃の君を見つけた』が発売されましたが、「新生SKE48」として走り出す新しいSKE48をたくさんの方に注目して見てもらえればいいなって思います。
佐藤:これからのSKE48も見守ってほしいなと思いますし、私はSNSもやりたい放題やってますが、パフォーマンスが一番だと思っているので、私のパフォーマンスを見に劇場に足を運んでほしいなって思います!