SKE48の28thシングル『あの頃の君を見つけた』が9月1日(水)にリリースされた。本作はグループ結成時から活動してきた最後の1期生・松井珠理奈卒業後初のシングルであり「新生SKE48」としてリスタートした意欲作だ。
WWSチャンネルでは選抜メンバーの中から青海ひな乃、井上瑠夏、鎌田菜月、熊崎晴香、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、高畑結希(※「高」は「はしごだか」が正式表記)、野村実代、林美澪の11名にインタビューを実施。全5回にわたりその模様をお届けする。
最終回は本作で初センターを飾る林美澪と、初選抜入りした青海ひな乃、野村実代の3人にインタビュー。「新生SKE48」を象徴する3人に選抜メンバーに選ばれた心境や新曲への想い、また、それぞれが抱く夢について語ってもらった。
■「これからのSKE48は私たちが引っ張っていく!」
————初選抜おめでとうございます! まずは現在の率直な感想を教えてください。
青海ひな乃(以下、青海):私は家族で夜ご飯を食べてるときにちょうどメールが来まして、一番に家族に知らせることができました。家族に恩返しするためにSKE48に入ったので、最初に伝えることができて本当に嬉しかったです。友達にも「選抜メンバーに選ばれたんだ」って話したら「おめでとう!」ったくさん祝ってくれて、すごく愛されてるなって思ったし、ファンのみなさんに「選抜に入った!」ってようやく言えたときに、たくさんのメッセージをいただけて本当に嬉しかったです。SKE48に入ってから親だけでなくファンの方にも恩返ししたい気持ちでいっぱいなので、これからは徐々にお返しできていければいいなって思ってます。
野村実代(以下、野村):私はSKE48に入ってから5年目になるんですけど、長いようで短い時間を一緒に過ごしてくれたファンのみなさんがここまで連れて来てくださったので、感謝しかありません。ファンのみなさんはめちゃくちゃ優しいから、みんなのおかげでここまで来られたのに「実代ちゃんの頑張りがあったからだよ」って言葉をかけてくれるんです。本当に優しい人たちに恵まれて、支えられてアイドルできてるなってすごく思いました。家族や周りのメンバーにもたくさん感謝してるし、選抜入りを果たしたので、これをきっかけに恩返しをたくさんしていけたらいいなって思ってます。
林美澪(以下、林):私は選抜に選ばれて、先輩方よりも全然期間が短くて、(デビューしてから)1年半しか経ってなくて、不安な気持ちの方がやっぱり大きかったです。でも、こうして選抜に選んでくださったのにはきっと意味があるのかなって思うので、そこをプレッシャーに感じてしまうことはあったんですけど、でも、みなさんから「自分らしく」って言っていただいたので、気にせずに自分らしく頑張ろうという気持ちになりました。あとはやっぱり、選抜に選んでいただいて、家族にも喜んでもらえたりとか、ファンのみなさんからも「ドキドキして一晩中眠れなかったよ!」と喜びのメールをくださる方もいて、すごく嬉しかったです。みなさんに私から元気を与えられるように頑張っていきたいと思います。
————林さんは今作のセンターに抜擢されたということで、選ばれたときはどんな風に思いましたか?
林:まずは「本当かな?」って疑問がありました。実感も湧かなくて、センターになれるとも思っていなかったので。それに不安や緊張も混じっていたので、気持ちはどんよりとしてたんですけど、でも、センターを任せていただくのにそんな気持ちじゃ務まらないと思ったんです。明るく前向きな気持ちにならなければと思ってみたらいろいろと楽しくて、先輩方にも「楽しんでね!」って言っていただけたので、本当に楽しくMVも撮影することができましたし、今は前向きな気持ちが強いです!!
————久々の王道アイドルソングになった『あの頃の君を見つけた』ですが、初めて聴いたときの感想を教えてください。
青海:本当に爽やかな曲だなって思いました。すごくフレッシュでこれから何かが始まりそうな予感がして、「これからのSKE48は私たちが引っ張っていくんだ!」っていうのが曲調から伝わるんじゃないかなって思います。王道なアイドルソングにもなっていますが、私としてはこれからを感じさせる、未来を感じさせる曲だなって思いました。
野村:初めて聴いたときは「なんだこのエモい曲は!」って思いました。ただの恋愛ソングじゃなくて、過去と今を重ねていたりとか、儚さを感じるというか。歌詞は人によって捉え方が変わる曲なんですけど、私は『これから何でもできる未来はいつだって 輝いて見えるよ』という歌詞にすごく背中を押されて、誰が聴いても響く曲だなって思いました。
林:この曲を聴いて一番に思ったのはメロディーもそうなんですけど、一番最初のピアノの旋律がすごく綺麗で、夏の終わりの切なさに似てるなって思って、そこがすごく好きなんです。発売日が9月1日なんですけど、ちょうど夏の終わりの儚さも感じられると思います。
振り付けをしてくれたs**t kingz(シットキングス)のshoji先生が、「SKE48は手振りがすごく綺麗だから」とおっしゃっていて、最初の手の部分の振り付けもしてくださったんですけど、ダンスの部分ではそこが一番綺麗なんじゃないかなって思います。歌詞も『君』という言葉が聴く人によって(誰のことなのか)変わると思うので、そこも変化があって面白いんじゃないかなって思います。
————イントロ部分の振り付けはメンバー全員でしっかりと合わせたそうですね?
野村:2日間じっくりやってましたね。
林:何回踊ったかな?
野村:ファンの方の反応も気になるよね。あとバズらせたいよね、「思い出フィルターダンス」!
これはぜひみんなに真似してほしいです。ちょっと難しいけど、できるようになるとめちゃめちゃ楽しいダンスですよね。
青海:どんどんフィルターを積み重ねてね。
野村:そうそう! これをね、バズらせたいんだよね!
林:そうなんです! TikTokでバズればいいなって!!
————今こそチーム別のTikTokアカウントの出番ですね!
野村:そうなんですよ!
青海:本当に今回の曲は顔周りで踊るダンスが多いので、いろんな方に真似してほしいなって思います。
■「海の中に入るのが人生初でした」
————ではちょうど振り付けの話も出たので、沖縄でのMV撮影の思い出を教えてください。
青海:すごく不安定な天気でした(笑)。島での撮影だったので船に乗って行ったんですけど、波がすごくて撮影前にみんな船酔いして、撮影中には雨が降ったりもして、帰るときにまた船酔いするというある意味過酷でした(笑)。でも、晴れたときのみんなの喜びがすごくて、海が本当に綺麗なんですよ。水に入ると透明でたくさん写真も撮ってちゃんと海を楽しめました。雨が降らなかったらナマコにも出会えてなかったので、雨も含めていい思い出です。
野村:みんなナマコ触ってたよね。本当に気持ち悪かった。
林:みんな触ってないですよ! 須田さんだけです!!
野村:ずっと触ってたもんね。
————その須田亜香里さんが雨宿り中のテントの中ですごく盛り上がったって、嬉しそうに話してました。
青海:ずっとみんなでお喋りをしてたんですよ。テントの中に雨が吹き込んできたときに、みんなで「止めろ! 止めろ!」ってタオルをつめたりしてね。
野村:雨漏りしてきたのを必死で止めたよね。私はテントの中で須田さんと古畑奈和さんとホクロの数を数えるゲームをしてました。
青海:やってましたね!
野村:「ホクロが2個並んでいたら間を摘んでゾウになるんだよ」って須田さんが教えてくれたんですよ。
青海:学びの場でしたよね。
————そのとき林さんは何を?
林:私は・・・、寝てました。
青海:疲れちゃってね、ずっとウトウトしてたよね。可愛かった!
林:だけど、ちゃんと見てましたー。ゾウさんゲームは見てましたよ。すごく子供っぽいなって思って。赤ちゃんみたいだなーって(笑)
青海:でも美澪ちゃん、ずっと首がカクンってなってたよー。
林:本当ですかー?
野村:美澪ちゃんの方が赤ちゃんだった。
林:赤ちゃんって言われすぎて、本当に赤ちゃんになりそうなんですよ今。ニックネーム「赤ちゃん」でいいんじゃないかなって思うぐらい言われるんですよね(笑)
————もう振り切って甘えちゃっていいんじゃないですか?
野村:そうだよ。
林:嫌だー。
青海:本当に甘え上手だと思うよ。
————その調子で古畑さんに甘えていけば何でも買ってくれそうですね。
林:私古畑さん大好きなんですよ!!。お話ししたかったのにできなかったんです、緊張しちゃって!! 本当に、もっとお話ししたかった先輩の一人なんですよ。
青海:大丈夫だよ、優しいし。
林:本当に緊張しちゃうんですよ。
野村:「ピアスかっこいいですね!」から始めてみれば?
林:いけますかね? うーん、やっぱ無理―! 喋り始めただけで緊張しちゃいます!
青海:まあでも、これからも新曲の活動はあると思うし、そこでどれだけ喋れるかだね。
林:勝負ですね。
————江籠裕奈さんを経由するお近づきの方法もありますよ。
林:いやー、でも、ちょっと難しいかなー。あの2人の中に入るのは難しいよー。
野村:乞うご期待だね。
————そういえば林さんはこのロケが初めての海だったとか。
林:そうなんです。海の中に入るのが人生初でした。
野村:人生初の海がMV撮影ってね。
青海:一生忘れないじゃん!
林:海が層になってて、一番奥の辺りが青くなってて、真ん中がエメラルドグリーンになってて、透き通ってて、サンゴがあって、ナマコがいて、果てしなく続いている感じがして、とっても綺麗でした。
青海:あの光景は沖縄だからこそよ。
野村:あんな海は滅多に見られないものばかりよ。
■ドラマシーンは青春がいっぱい。
————いい経験の積み方ですよね! そういえば3人はドラマシーンにも登場していますよね。
青海:私と美澪ちゃんと熊崎晴香さんが自転車に乗ってるシーンがあります。高校生の帰り道の演技シーンなんですけど、美澪ちゃんが男の子に告白するストーリーになっていて、それを私たちが応援するんです。演じながらすごくキュンキュンしました。青春を取り戻したように、楽しく高校生になりきって演技させていただきました。
林:初めて演技に挑戦したんですけど新鮮でした。叫ぶシーンがあって、撮影中に「私が好きな人の名前を叫んで」って言われたときにアニメの推しを叫んだんですよ。「焦凍」って!(スマホを指さしながら)
野村:あっ、轟焦凍(「僕のヒーローアカデミア」のキャラクター)ね。
林:もう、ヤバかったー!
青海:(野村と林と)熊崎さんも一緒に3人で盛り上がってたよね。
林:青海さんと江籠さんはポカーンってしてましたよね。でも本当に楽しかったんですよ。「海」って誰が一番長く言い続けられるか競争もしたんですよ!
青海:そうだよね。私たちも楽しみながらMV撮影をさせていただきましたね。
野村:私は江籠さんと美澪ちゃんのシーンで制服を着させてもらったんですけど、沖縄の本物の学校にお邪魔させていただいたんですよ。机に座って映像を撮ったりとか、階段の踊り場から叫んだりとか。
林:あとお祈りみたいなこともしましたよね。
野村:「(告白が)上手くいきますように」っていうシーンも撮影して、教室の黒板に「ゆうな」と「みよ」って相合傘を描いたり、どっちが画力あるか対決をしてシーサーを描きました。多分、勝ったと思う(笑)。
————楽しい雰囲気が本当に伝わってきます。野村さんは以前インタビューで「制服モデルをやりたい!」って話していましたが、今回の撮影で制服着られて良かったですね!
野村:高校卒業したばっかりだったから、コスプレにはなっちゃうんですけど、心は現役のつもりでした。
青海:私は制服撮影のために髪の毛も黒くしたんですよ。ファンの人に「なんで黒髪にしたの?」って聞かれることがあって、「気分だよ」って言って濁してたんですけど、本当はこの撮影のために黒くしたんです。江籠さんや熊崎さんも黒髪になってるんですよ。
林:黒髪すっごく似合ってて、本当に可愛かったです。
野村:私、青海さんの黒髪大好きなんだよね。
青海:でももう(色が)落ちてきちゃいましたけどね(笑)。
■「みなさんとたくさん笑顔でいられるセンターになれれば」
————では一旦新曲の事からは外れて、今年の上半期はいろんなことがありましたね。振り返ってみて印象に残っている出来事はありますか?
野村:いろいろありすぎて、一つ一つが大きなことばかりだったからどれも本当に思い出だけど、珠理奈さん(松井珠理奈)やちゅりさん(高柳明音)が卒業されて、その後のシングルに新選抜として選んでいただけたのが大きかったです。これからのSKE48を作っていくんだなって思えたし、この新選抜3人もみんな期が違って若いなって思うし、この曲を作り上げていく時間が新しいSKE48を作っていくための期間だったなって思いました。
青海:研究生のときはその中で前に出ることが多かったんですけど、最近はSKE48として前に出させていただく機会がすごく増えたなって思います。その分もっと責任を持って前に出る自覚だったり、SKE48を引っ張っていく存在になっていける人になるという自覚を持つようになりましたし、9期生の中では初めての選抜ということもあるので、恥じないように活動していきたいです。
林:この半年間だとセンターに選んでいただいたことが一番大きいですね。インパクトも大きかったですし、こんなビックイベントって人生の中でも本当に僅かで大きな出来事なので、責任を持って取り組まなくちゃという気持ちもあります。でも、『がっつり』と気持ちを真っ直ぐにというよりも、『ふわっと』して明るく自分でもリラックスできるときもあれば、『きっちり』やる部分もある。ずっと真剣じゃなくてもリラックスしながら真っ直ぐ向き合えるやり方が私的には理想です。本当はセンターとか、大きな物事にあうと固まってしまうタイプなんですね。きっちりやることはいいことだと思うんですけど、そこはリラックスしながら楽しみながらやることが大事だと思ってます。これからもセンターを背負うけれども、ふわっとリラックした状態でみなさんとたくさん笑顔でいられるセンターになれればなと思います。
左から野村実代、林美澪、青海ひな乃(C)WWSチャンネル編集部 画像 7/8
■3人が語るそれぞれの夢。
————ありがとうございます。では、これはインタビューさせていただいたみなさんに聞いているのですが、「新生SKE48」ということで今回を機に新たに挑戦したいことなどがあれば教えてください。
林:私はアニメ関係のお仕事がしたいってずっと思ってるんですよ!
野村:私もやりたいな。
林:もっとメディアに出てアニメ好きな面を出せていければ、いつか誰かに振り向いてもらえると信じているので、私はアニメ一直線に、卒業するまでにアニメのお仕事がしたいです!
————やっぱり目指すは声優でしょうか?
林:やりたいです! 声優さんは本当に夢です! そういうお仕事をやってみたいなって思いがあります!
————そうするとナレーションから始めて行くのが近道かも知れませんね。手始めに冠番組のナレーションとか。
林:うわぁー、難しそうだな。
野村:でもそういう面を磨けば繋がっていくと思うよ。私もあるんですよ、始めたいこと。
最近パソコンを買ったので編集技術を身に付けたいんですよ。それこそ何かでバズらせるってなったときにYouTubeに動画を出したいと思っても編集技術がなかったらそれで妥協しちゃうこともあると思うんですよ。もともと機械系は興味があって、中学のときにパソコン部に入ってたくらい操作するのが好きなので、劇場公演の生配信をしてくださってるスタッフさんのお力も借りつつ、編集技術を身に付けたいです。
————ここは「おしゆき」さんたちの出番ですね。
野村:あとは歌を磨きたいです。パフォーマンスで人を感動させたいんですよ。感動させて心を動かしてSKE48のことを好きになってもらいたいと思っているので、磨いていきたいですね。ダンスも引き続き磨いてパフォーマンス力を上げていきたいです。
青海:私はファンの人に紹介するぐらい音楽が好きなので、いろんなアーティストさんと一緒に、歌番組に私たちもたくさん出られるように頑張りたいです。音楽番組に出演してみたいですし、アイドルを見て学ぶこともあるように、バンドの方を見て演出だったり歌い方だったり学べることって絶対にあると思うので。
あとは自分の話したいことを話して、自分の好きな音楽を流して、自分のやりたいこと尽くしのラジオを一回やってみたいです。
————ちなみに青海さんのイチオシのアーティストさんはいらっしゃいますか?
青海:清水翔太さんです。ライブに行くぐらい好きなんですけど、全部がいい曲なんですよ! 歌詞の内容が深くて、ライブの演出もすごいですし、お話がすごく上手で、そういうところも感動します。このステージを本人が作ってると思うと心に染みました。なので私もファンの方の心を満たせるようなパフォーマンスを届けられるようになれたらと思います。
————それでは最後にファンの方へ向けてメッセージをお願いします。
青海:今回初選抜に選んでいただいて本当に嬉しく思っています。私がSKE48に入ったきっかけは親への恩返しですが、今はファンのみなさんに恩返しをするのが私の目標なので、これからの活躍を楽しみにしてくれると嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。
野村:初選抜に選んでいただけたのはみなさんのおかげなので、まずは感謝の気持ちを伝えたいです。今はたくさん会える環境じゃないから、いつかゆっくりお話できるときが来たら、直接お礼を言わせてほしいと思っています。あと、夏バテには気をつけてくださいね。
林:いつも応援してくださってるみなさん、本当にありがとうございます。今回初選抜&初センターに選んでいただきました。これはファンのみなさんのおかげでもありますし、自粛期間中はずっと「SHOWROOM」で、ファンの方に支えられてた面が大きくて、配信を見て私のことを好きになってくれた方にもたくさん出会えました。みなさんに「ダンスがすごく良かったから」って言っていただけたので、MVの真ん中でダンスを踊れているのはすごく幸せです。私はもっといろんな方にこのダンスを見ていただけるように全力でパフォーマンスをするので、みなさんもずっとずっと応援してくださると嬉しいなと思います。たくさんこの曲を聴いてほしいです。よろしくお願いします!!