名古屋を拠点に活動する7人組ユニット・カミングフレーバーが12月29日に1stシングル『カメリア』をリリースする。
ユニットの結成から約2年半。これまでに多くの対バンライブやツアーを重ね、2021年6月には1stミニアルバム『かみふれ！』をリリース。ユニットとして確かな成長を続ける彼女たちが届ける本作は、これまでとは異なるクールさと力強さを感じさせるメッセージソングに仕上がった。 インタビューではメンバーを代表してリーダーのMIYO、HINANO、MIZUKIの3名が登場。『カメリア』に対する想いを熱量込めて語ってもらった。
【絆があるからこそ前へ進んでいける】
————待望の1stシングルリリースおめでとうございます! 率直に今のお気持ちはいかがですか?
HINANO：楽しみでいっぱいです。これまでカワイイ曲とかしんみりとしたバラードなどに挑戦させてもらったんですけど、みんなの笑顔が一つもないパフォーマンスってなかったんですよね。こんなにカッコいい曲は初めてなんです! 新しいカミフレの一面を知れる機会になるんじゃないかなって思います。
MIZUKI (C)WWSチャンネル 画像 3/11
MIZUKI：カミフレって個性が結構強いんですよね。このミュージックビデオ（以下、MV）を見た後に、カミフレみんなのキャラクターだったり、普段のアイドルらしいニコニコした曲を聴いて、そのギャップで好きになってくださる方もきっと増えるんじゃないかなって思います。それがすっごく楽しみです!
MIYO (C)WWSチャンネル 画像 4/11
MIYO：満を持しての新曲発売で、今までライブでいろんな場所に行かせてもらって、みんなが経験したり、培ってきた力や、今カミフレを好きでいてくださる方がいるっていうのがすごく心強くて、何の心配もなく堂々と（新曲を）出せるという気持ちです。これまでいろんな方々が関わってくださっていて、その分期待を寄せていただいているので、それに応えていきたいですし、『カメリア』をきっかけにもっとカミフレを発信していきたいなって思います。
————表題曲である『カメリア』はどんな曲に仕上がっていますか?
MIYO：『カメリア』っていうのはフランス語で『椿』を意味しているんですけど、花言葉に『謙虚な美徳』、『美しさ』という意味があるんです。椿は散るときに花びらからではなく、花ごとポトっと落ちるんですよ。カミフレっていつも崖っぷちなんですけど、椿のような潔い一面が私たちと重なる部分もあるのかなって思います。いろんな苦しいことがあるかもしれないけど、仲間の存在があって、絆があるからこそ前へ進んでいけるような、前向きな曲になっています。
————これまでのカミフレとは違って、硬派でメッセージ性が強い曲ですよね。雰囲気がガラリと変わったことについてはどうですか?
HINANO：初めてこの曲を聞いたときに、イントロが一番印象的だなって思いました。この部分だけで48秒あって、それも『トン・トトン』ってライブでだと重低音が響き渡って、一気に会場の雰囲気がガラリと変わるんです。パフォーマンスを改めて見ると、みんなの足音が揃わないと決まらないダンスになっているので、指先からつま先まで細かいところまで揃えて、最初から最後まで力を込めて踊っているので、目でも耳でも楽しめる曲になってると思います。
【二刀流で挑戦したらすぐ割れました!】
————先ほどMVを拝見させてもらいましたが、ダンスは流石の一言に尽きますね。
MIYO：嬉しい!
HINANO：でも今の方がいいですよ。MVよりも!
MIYO：いい仕上がりになってます。
HINANO：何回も繰り返して練習しましたし、これからも練習は続けていきますので、ぜひ生で見て欲しいです。
MIYO：時間をかけて育てていきたいね。
MIZUKI：あとダンスも、舞台でダンサーの方が踊るようなダイナミックなものになっていて、歌うのも大変なくらい体力を使いますが、それぐらい壮大な曲に仕上がっているので、早くライブで披露させていただいて、ファンの方からの感想を聞きたいです!
————パフォーマンスを見るのがますます楽しみですね。ちなみに、みなさんがオススメするMVの見どころを教えてください。
HINANO：糸を縫う針を指の間に挟んで水風船を破るシーンがあるんですけど、めちゃめちゃ難しかったです! CG込みのシーンではあるんですけど、触れた瞬間に風船だけが飛んで行っちゃったり、何回も空振りもして・・・。テイク数も重なっちゃったので現場はシビアな空気感でした（笑）。
MIZUKI：その様子を端から見てました。
MIYO：結局針を2本に増やしたんだよね。
HINANO：二刀流で挑戦したらすぐ割れました!
MIYO：私的な見どころは、一番最後に出てくる暗闇の中を歩きながら扉を開けるシーンなんですけど、一番最初に撮影したシーンなんです。実は扉の向こうにメンバーが待機してて、みんなの方を見ながら歩いてたんですよ。
HINANO：出たり入ったりしてましよね。
MIYO：（メンバーへ向けて）撮影中手をふってた（笑）。振り返らずに常に前を向いている印象的なシーンに仕上がってるかなって思います。
MIZUKI：私は曲の2番で流れてる映像なんですけど、Aメロからサビ前まで1カットで撮影していて、よく見るとすごく大変なんです。KIMIEちゃんの次にENAちゃんが歌うシーンがあるんですけど、（カメラに映り込まないように）しゃがみながらカメラの前に入ってきて立つところがあって、その様子が見てて面白かったです。ENAちゃんは脚が長いので、しゃがんだときに脚が長すぎて映り込んじゃったから撮り直しということもあって。この裏話を知ってるからこそ、みんなでMVを見たときに『頑張ったなー』って達成感が湧きますね。
MIYO：一発撮りは難しいよね。
HINANO：あと、MV撮影で初めて衣装を着て踊ったので、慣れない中での撮影で難しさも感じたんですけど、自分たちの魅力を出せたんじゃないかなって思います。
————メイキング映像も気になります。歌詞には力強いメッセージが込められていると思いますが、中で好きな一節はありますか?
HINANO：私は一番最後の『今 違う世界線を歩き出してゆく』のところです。本当に今のカミフレを表わしているなって思うんです。『今』を必死に一つひとつの物事を乗り越えて頑張っていこうという、すごく『未来』を感じますよね。このとき、横一列になってみんなで歌うんですけど、ダンスでみんな一緒に歩き出すんですよ。この最後の一行だけで『カミフレはこれからなんだ』って、こんな一面もまだまだ見せることができるし、いろんな挑戦を乗り越えていくんだってことを感じ取れる一節だと思います。このシーンはライブでぜひ見てほしいです。
MIYO：全部好きなんですよね。でも、全体的に重い歌詞だなって思いますね。歌詞の中の主人公には大切な人がいて、その手を離してでも自分だけで歩いていくので。中でも『重ねた絆はずっと この胸にあるよ』っていう歌詞が好きです。この歌詞を歌っていると『カミフレっていいなー』っていつも思うんです。そのときの振り付けも、みんなで胸を叩いてポーズするもの。MVでは終始動いているんですけど、このときだけ一瞬動きが止まるんです。だからこのシーンもカミフレを魅せられる瞬間で、自分的にはすごく気に入ってます。
MIZUKI：自分の歌割りになっちゃうんですけど、『またいつしか 夢の途中で 君が笑ってくれたら それだけで もういいよ』のところです。他の歌詞が『突き進むぞ!』っていう意思を感じる強い歌詞になってるんですけど、唯一『救い』を感じる言葉だなって思ったんです。強いだけではなくて、最後のところで優しさもあるような歌詞が素敵だなって思いました。
【気分は女優! 映画のワンシーンを思い浮かべて】
————なるほど。あと一人ひとりのソロパートもたっぷりあって印象的でした。
HINANO：そうなんですよ。カミフレは結構ソロパートをいただける機会が多くて、今回もみんなソロパートをいただいています。自分が表現できるパートをいただけたので、この曲に対する表現の仕方がみんな違うからそこを注目してほしいです。
MIYO：歌ってるときの表情もめっちゃ個性が出るんですよ。
HINANO：ニヤってしてる子もいれば、辛そうに歌う子もいて、みんな違いますよね。同じ曲なのに。
MIZUKI：でもそれがいい感じにまとまって、カミフレらしい曲になってるなーって。MVを見てて思いました。
————ちなみにみなさんは、どんなことを意識して歌っているんでしょうか?
HINANO：私は『僕が倒れ 夢半ばでも 君に進んでほしいんだ その足を止めるな』っていう歌詞が、この曲で一番『カメリア』っぽいなって思うんです。私は映画のワンシーンの台詞のように思っていて、一番気持ちが入ります。『頑張って! 私を置いてもう行って!!』っていう、気持ちは女優でパフォーマンスしてます。
MIYO：この曲をいただいたときにめっちゃアニソンっぽいなって思ったんです! イントロも間奏もまさしくそれで、何のアニメにありそうかなって想像したら『犬夜叉』なんですよ!
本当に『犬夜叉』の主題歌にしてほしいぐらい、歌詞がピッタリ当てはまっていて、作品も旅をしながら戦って、仲間を大事にしているので、私はヒーロー系の主人公になったつもりで歌ってます。
HINANO：そうよね。戦いよね! 私の頭の中も戦闘系をイメージしてる!
MIZUKI：私も戦闘をイメージして歌っているので、サビ前の『狂い咲き 揺るぎなき 痛みにだけ感じたその生き様よ』というところは、ちょっと余裕を持った感じで笑ってしまいます。『これから戦うぞ! かかって来い!』っていう感じで。最後の私が歌うところは、ちょっと切ない感じがあって・・・。なんて言うのかな・・・?
MIYO：思考停止? 急ブレーキかかったよ（笑）
MIZUKI：えっと、最後の部分は『戦いは続くけどみんなで歩きだそうよ』っていう意味だと感じ取れたので、切ない表情で歌ってます。なので、1番と2番で全然違う表情を見せてます。
————ありがとうございます。ここまで『戦い』というキーワードがたくさん上がってきましたが、ちなみにMIZUKIさんといえば食べることも大好きですよね。ここぞというときに食べる『勝負メシ』ってありますか?
MIZUKI：『勝負メシ』ですか!?
MIYO：確かに聞きたい。何かあるの?
HINANO：基本食べてるもんねー。
MIZUKI：チョコレートです! 糖分を摂らないとどうしても頭が動かなくなるんです。前に振り入れのときに糖分を摂らないでやったことがあったんですけど、全然頭が動かなくてボーッとしてしまって。そのときに『私には糖分がいるんだ! そうだ、チョコレートが必要なんだ!!』って気付いたんです。
HINANO：チョコなんだ。可愛いね（笑）
MIZUKI：『カツ』とかではないんですよ。
【あーりんさんにいつか恩返しをしたい】
————意外な答えでちょっとびっくりしてます（笑）ありがとうございます。さて、カミフレと言えば対バンのイメージも定着していると思います。先日は「AYAKARNIVAL 2021」にも出演されていましたね。
MIYO：出演させていただきました! 『カメリア』も初披露させていただいて。
HINANO：しかも日本武道館で!!
MIYO：一生忘れないよね。
HINANO：でもステージが終わるまで実感が湧かなかったんですよ。いつも通り緊張していたし、終わってみんなで会場を出たときに、出口に『日本武道館』って看板があって。それを見たときに感動しちゃってみんなで写真を撮ったんですけど、『自分は本当に立ったんだ』って死ぬまでこの舞台に立ったってことは誇りに思います。佐々木彩夏さんにはいろんな景色を見させていただけて、一生忘れない経験もさせていただいて、ありがたいなって思いました。横浜アリーナにも立たせていただけましたし、新しいステージに毎回連れて行ってくれるのはあーりんさん（佐々木彩夏）なので、いつか恩返しできるように、私たちも大きくなってお返ししたいです。
————これまでライブの場数をたくさん踏んできてますが、会場の雰囲気や盛り上がりの変化を肌身で感じる瞬間はありますか?
HINANO：違いが毎回分かるのは『せ～ので言おうぜ!』で、いつの間にかめっちゃ浸透してるんですよ。
MIYO：「AYAKARNIVAL」に出演させていただく度に『Hey!』ってやってくれる人数がどんどん増えているんです!
HINANO：会場が一丸となってる感じがして、知ってくれているんだって実感しました。
MIYO：モノノフ（※ももいろクローバーZのファンの名称）さんたちがピンクのサイリウムを掲げて『Hey!』ってやってくれてね。嬉しかったです!
MIZUKI：（カミフレの）ファンの方たちから聞いたんですけど、「カミフレのファンではない人たちも『せ～ので言おうぜ!』で『Hey!』ってかけ声を言ってくているのを見て嬉しくなった』って教えてくださって、ファンの方も「嬉しい」って言ってくださったのは本当に嬉しかったです。
————そうした環境の中での『カメリア』の初披露でしたが、反応はいかがでしたか?
MIYO：何も言ってなかったのでファンの方たちが一番びっくりしてたよね。
HINANO：イントロから今までとは雰囲気が違うので、「何が始まるんだ?」って。普段はカッコイイ曲をやらないので、びっくりさせられたんじゃないかなって思います。それも楽しみでしたしね。みんなどんな反応をするんだろうって!
MIYO：「AYAKARNIVAL」で披露させていただくということに意味もあって、最初は持ち曲が一曲しかなかったのに呼んでいただいて、1stシングル発売のタイミングでまた出させていただいて。一つの物語というか私たちにとって大きな出来事でしたし、（『カメリア』の）曲フリをしたときにみんなが拍手してくださったんですよ。すごく嬉しい気持ちで歌ったのを覚えています。
HINANO：3年目になってやっとカミフレだけのセットリストですからね。カミフレの成長を感じられるのが「AYAKARNIVAL」だと思います。今では全部の曲を披露しきれないぐらい持ち曲を作っていただいたんだと思うと、改めてすごく嬉しいです。
MIYO：そうなるとカミフレの曲を知らないっていう方もいたわけだし、その方にとって初めての曲が『カメリア』になるわけでしょ?
実は当日までめちゃめちゃ緊張してたんですよ。ずっとそのこと（『カメリア』の曲紹介のこと）ばかりを考えていて、初披露するときに、どうやって切り出したらいいかなとか、曲順も『We are カミフレ!!!!!!!』の後だったので、ちゃんと空気感を切り替えないとって思って、どう喋ったらいいかずっと考えていたんです。毎回「AYAKARNIVAL」はド緊張していて、この先も緊張しないことはないと思います。でも、その緊張がいいんですよね。ファンの方たちにも緊張感が伝わって、『カメリア』をより良い形で披露できたんだと思います。
MIZUKI：『カメリア』を歌いながら客席をチラっと見たときに、会場にいた方が興味を持った表情をされてるように見えたんです。調子に乗ってるかもしれないんですけど、『勝った!』って思いました。見てくださってるファンの方をワクワクさせることができてると思って、初披露を絶対に成功させるぞっていう気持ちにも繋がりました。
【キラキラ感は負けてない】
————これまで多くの会場で他のアイドルグループと共演してきましたが、今の時点でのカミフレの強みや持ち味ってなんだと思いますか?
HINANO：7人の結束力かな? パフォーマンスの面では、もちろんみんな個性があるんですけど、本当に仲がいいからこそ、みんなの意思も気持ちも、向かってるベクトルが一緒なので、振りも揃っているんですよ。自分たちでもびっくりするぐらいに! それだけリハーサルも力を入れているので、個性を出しつつばっちり揃えるパフォーマンス力をみなさんに見ていただけたらと思います。
MIYO：カミフレは応援したいって思っていただけるグループだと思うんです。自分自身もそうだけど、周りのメンバーが苦戦している姿を見ると支えてあげたいなってすごく思うし、曲も自分たちの感情を素直に正直に描かれているので、より伝わるものがあるなって思います。なので、私たちのパフォーマンスをたくさん届けられればって思います。
MIZUKI：ライブのときの熱量はカミフレは強いなって感じました。いろんなアイドルさんと同じステージに立ってみて、みなさん私たちよりも芸歴は長いですし、歌唱力もパフォーマンス力もあるんですけど、私たちにしか出せないものって何かって思ったときに、ステージに立ったときのキラキラ感は負けてないって思ってます。実力についてはまだまだ伸び代があると思うし、『絶対にライブを成功させよう!』っていう思いだったり、『ファンの方にこの歌を伝えよう!』という熱量はカミフレの武器なんじゃないかなってすごく思います。
（写真左から）HINANO 、MIYO、MIZUKI (C)WWSチャンネル 画像 11/11
————ありがとうございます。それでは最後にファンの方へのメッセージをMIYOさんお願いします。
MIYO：カミングフレーバーの1stシングル『カメリア』が12月29日に発売されます。1月からはイベント出演や『カメリア』発売記念ライブなど始まりますし、これからも私たちはまだまだ続いていくので、どんどん付いて来て欲しいです。やっと有観客になってファンの方と会える環境が増えてきたからこそ、もっともっと会える機会を増やしていきたいと思っています。次のステージにもどんどん進んでいきたいので、期待して応援いただけると嬉しいです!
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