名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48が31枚目のシングル『好きになっちゃった』を7月5日(水)にリリースする。2019年の『FRUSTRATION』以来、久しぶりの7月リリースとなった本作は、好きだという気持ちで胸が苦しいのに一歩を踏み出す勇気を出せない、不器用でもどかしい恋心を歌った、夏の青春ラブソングに仕上がっている。センターには7期生の末永桜花が表題曲初抜擢。さらに、11期研究生より原優寧が初選抜入りし、新たな顔ぶれでこの夏のアイドルシーンを盛り上げる。
今回、選抜メンバーより井上瑠夏、日高優月、鎌田菜月、原優寧の4名がWWSチャンネルのインタビューに登場。ここ最近のメンバーの近況にふれつつ、MV撮影での出来事や、今作がラストシングルとなる日高には、現在の心境について赤裸々に語ってもらった。
原優寧(C)WWSチャンネル 画像 2/12
「自分だけ夢見てるんじゃないかなって思ってました。」
Q.久しぶりに7月リリースとなる『好きになっちゃった』ですが、今回はどんな感じの曲に仕上がってますか?
井上瑠夏(以下、井上):この曲は偶然バスで出会った女の子のことを気にかけてるうちにどんどん好きになっちゃって、「好き」って伝えようと思うんですけど、それが伝えられなくて胸が苦しくなって、もどかしい気持ちになって・・・。一歩踏み出せない不器用な恋心を歌った、夏の青春ラブソングになっています。
Q.SKE48の夏曲でいうと『パレオはエメラルド』や『アイシテラブル!』が思い浮かびますが、個人的には『不器用太陽』以来の捻りのある曲だなと思いました。
鎌田菜月(以下、鎌田):歌詞を最初にいただいたときに思ったのが、すごくピュアな気持ちを歌ってるし、(歌詞の主人公は)不器用な子だと思うんですけど、サビで『もう恋なんかしないと誓ったのに』って、失恋をした経験がちゃんとあるんですよ!AKB48グループ的には珍しい登場人物だなと思いました。青春の狭間というか、大人と子供の間がその一行にあって私はすごく好きなんです。
Q.さて、今作のヒロイン・初選抜の原優寧さんですが、選抜入りを知ったときのことを教えてください。やっぱり会議室に呼び出されたんですか?
原優寧(以下、原):いや、全然そんなことなくて、「業務連絡」な感じのメールで知りました。
一同:業務連絡!?
原:(メンバーの)みなさんに届いてるメールと同じタイミングで私のところにも届いて知りました。
井上:電話とかもなく?
原:『New Ager』のセンターに選ばれたことを知ったときは電話だったんですけど、今回は特に何もなく・・・。なので、(メールを見たタイミングが)電車の中で知りました。
Q.それは声が出ちゃいそうですけど。
原:車内なので固まりました(笑)。よく改行の関係で菅原茉椰さんの『原』以下を自分のことかなって見間違えちゃうことがあるので、5度見ぐらいしました。
Q.実際にレコーディングやミュージックビデオ(以下、MV)の撮影が始まるまで半信半疑だったんじゃないですか?
原:そうですね。YouTubeの生配信で発表になるまでは誰にも言っちゃダメな感じだったので、家族にも言わなかったんです!同期にも言わなかったんですよ。だから、誰にも言えなかったから、自分だけ夢見てるんじゃないかなって思ってました。
でも、るーさん(井上瑠夏)がこっそり「おめでとう!」って言いにきてくれたんです。
井上:はい。言っちゃいましたー。一緒に喜びましたね。
原:それで(初選抜の)実感が湧きました!
井上:私が実感湧かせてたんだね。嬉しい!
Q.そういえば、先日SKE48で握手会が再開されましたが、初めての握手会はいかがでしたか?
原:私にとってはトーク会が普通だったので、楽しかったし、不自由さを感じていなかったですけど、握手会になるとファンの方との近さを感じたり、温もりを感じたり、より近くでファンの方の声が聞けることがすごく嬉しかったです。MVが公開された次の日にも握手会とトーク会があって、MVの感想だったり、それ以上にたくさん褒めてもらえて嬉しかったです!
「合成じゃないんですよ。本物です」
Q.いま原さんからMVの話がありましたが、ほかのみなさんはどうでしたか?
鎌田:暑かったね。
日高:やっと晴れたんですよ!
鎌田:合成じゃないんですよ。本物です。
井上:あと私、代謝がいいので、晴れたから汗かくことがすごく心配で。日焼け止めとかバッチリ塗って、自前の扇風機と汗拭きシートも用意してたんですよ!
爽やかですごく夏らしい曲なのに、自分が汗かいてたら観てる人が暑くなっちゃうと思って・・・。でも、いい感じの風も来て、ちゃんと晴れて、本当に最高の気温で撮影できたなって思います。
日高:最高のロケーションだったね。
Q.屋外プールでのMV撮影だったと思うのですが、久しぶりの外での撮影ですから何かハプニング的なことはありましたか?
鎌田:ハプニングで言うと、メンバーが色分けしたグループに分かれて、私たちは段々になってるプールに入って撮影していたんですね。スタッフさんが色映りがいいようにカメラを回す直前だけ地面を濡らしてたんですよ。そしたら、空のプールに栓をしてたから、その水が流れていく場所がなくて水溜まりになってて、振りで足でターンしてる瞬間、真凛ちゃん(坂本真凛)が水溜りの中に突っ込んでいきながら踊ってます。
日高:演出じゃなくてそういう事だったのね。
鎌田:そう。それで足でバシャってやるから、弾いた水が鎌田にかかるの。撮影中は「ごめんなさーい」って何度も言われましたね。こんなに爽やかなのに、実は足元は大変なんですよ。水溜りの上で彼女は頑張ってます。
Q.原さんは選抜メンバーとしては初のMV撮影だったと思いますが、いかがでしたか?
原:今まで話したことがなかった先輩もいたので、緊張してたんですけど、Type-Bに収録されている「SKE48 31stシングル「好きになっちゃった」番外編~はらちゃんネル!~」でGoProをずっと持っていたので、だからこそ話しかけやすくて、それをきっかけにいろんな先輩に話しかけて仲良くなれました。
Q.ちなみに初めて話した先輩はどなたですか?
原:よこにゃんさん(北川愛乃)です。そのときに喋って一緒に練習したりとか、仲良くなれましたね。
Q.期が離れてますけど、日高さんにも何か質問されましたか?
原:「ひだかほ」(日高優月と佐藤佳穂のコンビ)でイチャイチャされていたので・・・。
日高:いやー、そういうつもりはないんですけど、こちらには。そう見えてたなら、そうらしいです(笑)。でも、可愛い子がGoPro持って喋れる人を探してたら呼んで「話そうや!」ってなりますよ。いっぱい喋りましたよ。ちょうど私たちの撮影のタイミングで原ちゃんがやって来たので、その様子も撮ってましたね。
Q.話してみてイメージ変わった先輩はいましたか?
原:みよまるさん(野村実代)がクール系かなと思っていたら、意外と喋ってくれました。
日高:実代ってずっと喋ってるよね。
井上:独り言よく言ってます。
日高:独り言か、私たちへの問いかけなのか、どっちか分からなくなるときあるよね?
井上:それに7年付き合ってきました!だんだんお喋りが上達してきて、こっちがちょっと一言返すだけでいっぱい話してくれるから場が和みます。
日高:そういうところはお姉ちゃんだね。
井上:かもしれないですね。こう見えて!
Q.実は成人式のときに野村さんに井上さんのことをどう思ってるか聞いてみたんですけど、お姉ちゃんとは思っていないみたいで・・・。
井上:はい、そうだと思います(笑)。なんだかんだ私が頼っちゃうので。
Q.どんな場面でですか?
井上:例えば『メイクどうしたらいい?』とか、『ニキビが治る薬ある?』とかLINEで聞くと返事がすごく早くて、もう秒で既読が付くんですよ。あやめろ(太田彩夏)さんにニキビの質問をしたときは、『彩夏、1日〜2日で治る薬は持ってるけど、名前知らないわ』って返ってきて・・・。
一同:どっちなのよ!
井上:でも、実代ちゃんに聞いたらすぐに返ってきました。年下なのに知識が多いからいつも尊敬してます。プライベートの面で学ぶことも多くて。
日高:ホント、いい関係だよ。
Q.そういえば、今年は晴れて野村さんが二十歳になりましたが、『みよまるーちゃん』(野村と井上のコンビ名)でお酒はもう飲まれましたか?
井上:めっちゃ誘われるんですけど、まだ行ったことがなくて・・・。ご飯はよく食べに行くんですけど、『飲む』ってことにはならなくて、『休みが続く日に楽しもうね』って話になって、食事だけで済ませちゃいますね。だから、乾杯したいなって思います・・・。あっ待って、最初にしたっけ?
日高:えっ!?
井上:いや、実代ちゃんが「こんなにメンバーと早く飲むとは思わなかった」って言ってたんですよ!
日高:何が始まったの?実代ちゃん泣いてるよ(笑)。
鎌田:私、8期ちゃんがお酒飲みに行ったの知ってるのよ。
井上:そのとき実代ちゃんがいたかは!?
鎌田:いや。そこまでは知らないけど。
井上:私その場に行ってなくて・・・。行こうと思ったら終わってて・・・。
鎌田:8期ちゃん仲良いからよく行くんだよね。
井上:ごめんなさい。思い出したらまたお話しします。
「イントロで四季のイメージを全部入れてるんですよ!」
Q.確定情報が出たら、今度『みよまるーちゃん』でお話聞かせてください(笑)。また楽曲の話に戻りますが、今回も特徴的なダンスはあるんでしょうか?
日高:振り付け一つに名前が付いてる訳ではなく、全体を通して「恋花ダンス」っていう名前が付いてます。ストーリー性を大事にしていて、メンバー毎に演じる役が違ってて、全員で一つのダンスを作り上げてるっていう感じですね。
井上:今回はイントロが長いのですが、MVでは円形で3グループに分かれてるんですよ。
日高:四季をイメージしてる人もいれば、主人公を演じている人もいるし、本をイメージしてる人もいてね。
原:私たちのパートだったら、物語からチャラーンという音で出てくるような主人公の女の子のイメージがあったりします。
鎌田:そこもね、手話っぽくなっていて、よく見ると意味を汲み取りやすくなっているので注目ですね。
日高:ここが一番大変だったよね?
鎌田:このイントロが一番難しいですって言われました。
日高:あのイントロで四季のイメージを全部入れてるんですよ!
井上:雪が降ったり、紅葉を表してみたり。
鎌田:手話で「会う」と「恋をする」って表現してみたりね。好きですねイントロの振り付け。
井上:見所になってると思います。
鎌田:あとは、最初のサビとかみんな笑ってないのも特徴的だよね。
井上:最後になるにつれてパンって笑顔が弾ける感じになってますよね!
Q.表現に注力されているんですね。
日高:(感情を)こめやすいです。フリも歌詞も。伝えたい気持ちが出やすくなってる振り付けなので、すごくやりやすかったです。
鎌田:感情を乗せる振り付けはCRE8BOYさん、流石だよね。可愛いの理論を持ってる方達なので、首の角度だったり、振り付けの一つひとつでも可愛さの理由を教えてくれるので。この曲もそうですけど、今後のライブとかでも活かせそうな発見をたくさんいただけました。
(左から)日高優月、鎌田菜月(C)WWSチャンネル 画像 10/12
「みんなのおかげで楽しい最後の撮影になりました」
Q.ありがとうございます。さて、日高さん。先日卒業発表されて、今回がラストシングルになると思いますが、心境はいかがでしょうか?
日高:最後って知った上で参加していたんですよ。誰にも言わずに。
鎌田:知らなかったもんなー。まぁ、何となくそろそろかなって思いましたけどね。
井上:一人で抱え込んでいたんですね。MV撮影中も・・・。
日高:一人でって(笑)。でも、これが最後のシングルのみんなで撮るサビだとか、グループカットだとか、リップシーンも撮ることないんだろうなって思いながら、全部のシーンを撮ってましたね。
Q.しみじみとした感じですかね?
日高:いや、全然そういうことはなくて、みんなが楽しい雰囲気で撮影していたので、そっちの方に私が引っ張ってもらってたというか、みんなのおかげで楽しい最後の撮影になりました。よかったです。この曲が最後になって。
(左から)日高優月、鎌田菜月(C)WWSチャンネル 画像 11/12
Q.初選抜の『金の愛、銀の愛』では黒い衣装でしたけど、最後は『好きになっちゃった』で白い衣装で飾ることができた訳ですね。
日高:ちゃんと笑顔で終われました!『金の愛、銀の愛』はなかなか笑わない曲でしたし、『好きになっちゃった』もサビはなかなか笑ってないですけど、ラストのサビで笑顔で歌っているので、私の選抜メンバーとしての締めくくりに、流れ的にもいいなって思う場面でしたね。
Q.ぜひ、卒業の瞬間まで歌い続けてほしいです。
日高:本当にいい曲ですよね。一回でも多くの場所で披露したいですし、このメンバーでいろんな人に届けたいですし、いろんな方に「好きになっちゃった」って思ってもらえたらいいなって思います。あぁ、恥ずかしい(笑)。
(左から)井上瑠夏、原優寧、日高優月、鎌田菜月(C)WWSチャンネル 画像 12/12
————それでは最後にファンの方へ向けてメッセージを原さんお願いします。
原:この『好きになっちゃった』は衣装もすっごく可愛いし、MVもメンバー一人ひとりの可愛さがたくさん詰まっていて、SKE48をまだそんなに知らない方でも、MVを見たらきっと推しメンも見つかると思うし、『SKE48を好きになっちゃった』って、たくさんの方にこの曲が届いたらいいなと思います!この曲の期間はもちろん、これからも一生懸命活動して頑張ります!