8月8日、新日本プロレスに所属するプロレスラー・永田裕志選手がWWSチャンネルのインタビューに初登場した。本インタビューでは 永田自身がプロモーターを手掛ける千葉・東金アリーナの記念興行への想いと、親交のあるSKE48・松井珠理奈へメッセージを寄せてくれた。
Q:WWSチャンネル初登場の永田さんですが、簡単な自己紹介をお願いします。
永田裕志:新日本プロレスの永田裕志です。1992年の5月に入門して、その年の9月14日にデビューしました。そこから新日本プロレス一筋で26年やってきまして、今年50歳になります。
Q:新日本プロレスについて、簡単にどのような団体か教えてください!
永田裕志:1972年にアントニオ猪木さんが創設された老舗会社です。今年で創設されて46年間続いている業界大手の老舗です。
Q:永田さんは試合中に白目になるとのことで人気とのことですが、どうして白目になろうと考えついたのでしょうか?
永田裕志:あれはみなさま誤解されておりますが、白眼になろうと思ってウケ狙いでやったものではなく、試合中に対戦相手への怒りが頂点に達すると我を忘れて闘志をむき出しにするものなので、考えてやったパフォーマンスではなく自然になってしまったものです。
──そこまで相手に闘志を向けるってすごいですね。
永田裕志:対戦相手にもよりますけどね。僕がやられていて怒りが頂点にならないとならないですね。
Q:プロレスは男性ファンが多いイメージですが、近年では「プ女子」と呼ばれる女性ファンも増えてきています。女性にどうプロレスを楽しんでほしいですか?
永田裕志:男性の方もそうですけど、女性の方にも内に込められたストレスとかいろいろあると思うんです。ですが、リング上は非現実的な世界です。思い入れのある選手は見た目から入る形が多いと思うんですが、その選手たちがやられてもやられても立ち上がってやり返していく姿を見ていただくとストレスを発散できるような、「来て良かった」と体が熱くなるような感覚。自分の代わりにやってもらう、自分も闘ってる感じで試合を見てもらって、試合が終わると今までのモヤモヤも無くなってしまう。自分の感情をぶつけてストレスを発散する場として楽しんで欲しいですね。
──試合会場を見ていても客席も感情移入されていますか?
永田裕志:(自分が)試合をやっている時よりは、他の選手の試合を観たり、(自分の試合を)後で見たりすると手を上げて立ち上がって、自分の感情を吐き出して観てる方もいるので、僕もその姿を観ていて「いいな!」って思いますね。
Q.昨年AKBグループが、後楽園でプロレスの試合を行いました。試合を観戦されて印象に残った出来事はありましたか?
永田裕志:悔しいなら悔しい、嬉しいなら嬉しい、痛いなら痛いのような感情表現をみなさんストレートに出されていたので、観てる方にも気持ちが伝わってきましたね。技術的でも体力的なことじゃなく、負けず嫌いなところに感情が出ていてそこに(心が)打たれました。
Q、SKE48の松井珠理奈さんはプロレスファン、永田選手のファンと公言していますが、最初お会いした時の印象はいかがでしたか?
永田裕志:テレビの収録で初めてお会いしたんですけど、松井さんから気さくに話しかけてくれて明るい方でしたね。プロレスも好きでいてくれて、会場にもよく来て下さって、わざわざ廊下で待っていてお話ししたり。気さくで良い子ですよ。仲良しです!
──どんなお話をされるのですか?
永田裕志:試合の事とかプロレスの話とか多いですね。『豆腐プロレス』をやってる時は「怪我だけは絶対にしないでね」と声をかけましたね。たわいもない話が多いですね。
──現在、松井さんは休養されていますが、永田選手からメッセージをお願いします。
永田裕志:体調不良という事で、調子が戻るまでしっかり休養を取られて、本調子なったら明るくて元気で美しい珠理奈さんとして檜舞台に立っていただきたいと思ってます。それまでは辛いでしょうけど、こういう時にこそ本当の強さを持ってやって欲しいです。
プロレスから僕が学んだ事が、どんなに厳しい時でも、何回倒れても立ち上がる強さを持つことなんですよ。珠理奈さんはそれは分かってると思うし、また立ち上がった時にすごい強さを見せてくれると思います。期待してます!
Q:永田さんのプロレスの楽しみ方がありましたら教えてください。
永田裕志:体が大きい選手のぶつかり合いですね。そういう選手が高いところとか跳んだりと信じられない技をやるんですよ。一番見て欲しいのはやられた時の悔しさ溢れる感情ですね。やり返した時の爽快な顔とか、無念の表情の中に「次こそは!」と闘志を秘めた選手の瞳とか、いろんなものを見て感じて欲しいなと思います。
みなさん見られてスッキリすると思います。今日勝ってよかったとか、負けたけどすごい試合を見せてもらって嬉しいとか、いろんな思いを持ってお家に帰っていただければと思います。
Q:9月9日に千葉・東金アリーナで開催される記念興行ですが、どんな試合になりそうですか?
永田裕志:地元の東金でプロモートするのは今回で7回目なのですが、自分の故郷やその界隈にプロレスを通じていろんな元気や勇気をいっぱい持って欲しいなって思います。地元還元という意味や、選手たちも全力で試合してくれるので、プロレスを見て元気をもらってくれれば良いなと思います。
Q:この大会に向けて準備してきたことはありますか?
永田裕志:プロモーターなので地元の体育館の日程交渉や、応援してくださる方々に挨拶に伺ったり、ポスターを作ったりしています。1年近くか前から新日本プロレスのスケジュールを見て候補日を決めて、アリーナ側と日程調整を始めてます。決まるのは1月の後半ぐらいで、それから地域の人たちに挨拶に回ったりします。
今までは2〜3年に1回だったんですけど、2016年から毎年やるようにしていて、大変ですけどやりがいはあります!
Q:対戦相手で楽しみにしている人はいますか?
永田裕志:今回の大会テーマが「青義」「健在」なので、50歳になりましたけどまだまだ健在であると世に広めたいという思いがあります。とにかく若い選手とやりたいですね。
──あえて若手の壁になる?
永田裕志:壁という表現が合ってるか分からないですけど、立場的には僕らが一歩引いてますけど、力が落ちて引いてる訳じゃない。まだまだ僕らはお前らに負けない強さがあるんだと体を通じてリング上で教えて、それを世間に広めたいですね。
──何歳までプロレスを続けていきたいですか?
永田裕志:どうですかね?とりあえず30周年までは続けていきたいですね。大きな怪我をしない限りは続けていきたいです。
Q:プロレス以外で何かはまっていること、気になっていることはありますか?
永田裕志:趣味ってほどでは無いですけど、映画を観るのが好きですね。映画を観れない時は毎週やってるテレビドラマを観ています。
──とんな作品がお好きですか?
永田裕志:邦画が多いですね。まだ観れてないですけど『アウトレイジ』の最終章とか、韓国のホラー映画で『哭声』(コクソン)とか面白そうで観ましたね。あと『仮面ライダー1号』を観に行きましたよ。藤岡弘、さんが何十年ぶりかに出演されて、子供のころ一番好きでしたからね。
──プロレスを始めるきっかけもヒーローへの憧れだったんですか?
永田裕志:『リングにかけろ』とか『筋肉マン』とか読んでいて、キャラクター達が自分のオリジナル技を持ってるのがすごく印象に残ってます。そういう中で、自分だけの技を持つことがカッコよく見えたんです。テレビではプロレスもよくやっていたし、地元に興行が来たのがきっかけで好きになりました。地元の子にも僕と接することでスポーツに夢を持って欲しいと思いますね。地元で大会を開く理由も、地域の子たちに何か還元したいという思いもあるんです。
Q:今後プロレスがどう発展していってほしいですか?
永田裕志:世の中の人に「プロレス」という文化がもっと浸透して欲しいと思いますし、プロレスが一般の家庭の人に身近になってもらえたらと思います。地元の自主興行で少年野球チームやサッカーチームに(自分の)冠で大会を開いて、優勝したチームにはチャンピオンベルトを作って渡してます。子供の頃、実際にプロ選手に身近で触れることで夢を持てたので。
──ゆくゆくは「永田チルドレン」も出てきそうですね。
永田裕志:たまにいるんですよ。後楽園ホールにお客さんで来てくれた高校生が、昔野球大会で準優勝した子で、プロレスを知ってもらおうと思ってやってきて、その子がプロレスに興味を持ってくれてわざわざ会いに来てくれたのは嬉しかったですね。
Q:最後にWWSチャンネルの視聴者にメッセージをお願い致します!
永田裕志:WWSチャンネルをご覧のみなさん。これをきっかけに永田裕志や新日本プロレスに興味を持ってもらえたらと思います。ぜひ、9月9日に千葉県東金市のアリーナまでご来場ください。お待ちしております!