橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)が、経済産業省が取り組んでいるオンライン図書館「STEAMライブラリー」の動画教材に出演する事が発表された。
「STEAM」とはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(人文社会・芸術・デザイン)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉で、一人ひとりのワクワクを探究するためのオンライン図書館をめざし、子ども達の興味・関心に応じてコンテンツ(教材)を検索する事ができる。
3月からのリニューアルにともない、今回作成された橘ケンチが出演する教材は「Show yourself!〜わたしを表現するということ〜」をテーマに「EXILE」で培った自身の表現者としての経験をもとに全8回を収録。「表現」を様々な角度から探求しており、非常に説得力がある内容となっている。
またドラマ・映画で話題の『HiGH&LOW』シリーズの脚本を務める平沼紀久が監督/脚本を担当。エンタテインメントの要素も加え、教材としても非常に面白みもあり興味深い内容に仕上がっている。
経済産業省では「STEAMライブラリー」を「未来の教室」と位置づけ、子ども達のワクワクを起点に「知る」と「創る」の循環的な学びを実現する「学びのSTEAM化」を目指して、2020年10月より、授業・個人探究に利用できるデジタル教材集を国内外の教育産業と学校・研究機関・産業界との協力によって開発を進めている。それらを掲載した「STEAMライブラリー」の試験構築を行い、昨年3月から誰でも同ライブラリーにアクセスが可能となった。様々な分野から50超のテーマを収録した授業は、家庭学習場面のみならず、教育現場でも反響を呼び、その利用価値を高めている。
また、ライブラリーに掲載するコンテンツは、「未来社会の創り手」になる子ども達が挑戦すべきSDGsの17テーマを意識して整理されている。従来の科目の枠組みに捕らわれない統合的・学際的な社会課題や、生徒達にも身近な生活課題など豊富なテーマが揃えられている。
生徒の興味・関心に合わせて情報を選択し、学校の枠を超えて協働的に学習・実践・発信ができる本取り組みのように、生徒が一方的に学習をするだけでなく、教師や研究者、企業人も交わる双方向的な学習の場においてのエンタテインメントの役割に期待が高まる。
【橘ケンチ・コメント】
以前から『教育』に関してはとても興味がありました。
僕自身、小さい頃から学校で学んできたことを経て今の自分が形成されていると思っているので、その大事さを年を重ねるごとに実感しています。EXILEというグループに所属し、エンタテインメントと日々向き合っている中で、エンタテインメントの持つ力を目の当たりにすることがとても多く、学ぶことにおいてもっとエンタメ感を取り入れた企画を作りたいですねと平沼紀久さんと話をしている中で、幸運にもNPO法人SOMAさんとの出会いがあり、今回の取り組みに至りました。
SOMAさんはいわば教育のプロであり、これまでの日本の教育を見直し、ひとりひとりの『わたし』に寄り添う新たな学び方を提案されています。未来を見据えた教育、しかもそれを楽しみながら学ぶことができたら・・・、そんな話を繰り返すうちに、今回の動画教材の内容が決まりました。
『表現』するということはどういうことなのか?アーティスト、スポーツ選手、ミュージシャンなど人前に立って表現する人だけに関わることではなく、人はみな『表現者』なのだという考えのもと、具体的な方法を全8回に渡って提案することにより、『表現』をより身近に感じてもらいたいと思っています。