仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、ウルトラマンシリーズで、主人公のライバル役として描かれているキャラクターが集結した、インタビュー&ビジュアルムック「GRACIAS!暗黒本」(東京ニュース通信社刊)が発売された。
主人公たちの前に立ちはだかり、街の人々を脅威にさらす悪役たち。一方、忠誠を誓っていた相手から拒絶されたり、複雑な家庭環境で生まれ、孤独に生きていたり・・・と、彼らにもドラマが満載で、視聴者の心をつかんでいる。
表紙を飾るのは、放送中の仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)の悪魔崇拝組織・デッドマンズに所属していたアギレラ、オルテカ、フリオ。中央に女王のアギレラを据え、オルテカとフリオをミニチュア化し、3人の関係性が見えるようなデザインに仕上がった。
巻頭のアギレラソログラビアは、30Pを超える大ボリューム。指名手配中のため、その身を隠して薄暗い場所にいることが多いアギレラを、ホテルにお連れしての撮影が実現した。花束を持つ愛らしいアギレラや、ホールケーキを前にうれしそうなアギレラ、さらにベッドに寝そべってムード満載のアギレラ・・・と、多角的かつさまざまな表情のアギレラが楽しめる。劇中ではなかなか見られない彼女の笑顔を、じっくりと堪能できるのも大きなポイントだ。
今はなきデッドマンズ元幹部3人が勢ぞろいした、撮り下ろしと座談会も収録。アギレラ役・浅倉唯、オルテカ役・関隼汰、フリオ役・八条院蔵人が、お互いの第一印象や撮影の中で気付いた役とキャストの共通点などを、時に褒め合いながら語ってくれた。
「GRACIAS!暗黒本」(東京ニュース通信社刊) 画像 2/2
裏表紙を飾るのは、2月末に最終カイ!を迎え、4月29日よりVシネクストが公開となる「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)のステイシー。演じる世古口凌が、ムックのコンセプトに似合う写真だと自らセレクトしてくれた、とっておきの1枚だ。
ステイシーのグラビアページは、通常衣裳とTVシリーズ第26カイ!以降しばらく彼が着用していた夏衣裳の2パターンで撮影。通常衣裳では、かつてのステイシーが持っていたどこか影のあるイメージに。夏衣裳では外に飛び出し、ステイシーが好きな“あの食べ物”とのカットも収録している。世古口のソロインタビューでは、ステイシーの活躍を振り返ってもらったり、一年間ステイシーを演じた中で感じたことを総括したりしてくれた。そしてなんと、ステイシーのとある設定や、ステイシーの衣裳デザイナー・石川彩希による衣裳解説は、このムックで世界初公開となっているので、注目してほしい。
同じく「ゼンカイジャー」からは、主人公・五色田介人と、彼が最後に対峙した神が介人に乗り移った状態がセッション。最終カイ!を彷彿とさせるような構図は、『ゼンカイロス』真っただ中のファン必見だ。放送中のスーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系)にも、五色田介人役で出演中の駒木根葵汰には、マスター衣裳も着用してもらい、撮影が実現した。3タイプの衣裳の介人が見られるのは、このムックのポイントの一つだ。
「ドンブラザーズ」からは、介人の他に、富永勇也、宮崎あみさ、タカハシシンノスケ演じる謎の3人組・脳人や、樋口幸平、別府由来、志田こはく、柊太朗、鈴木浩文演じるドンブラザーズの5人も登場。それぞれの座談会では、役に決まった時の感想や、キーポイントである『欲望』について明かしてくれた。
そして、映画「ウルトラマントリガー エピソードZ」(現在公開/配信中)からは、イグニス役・細貝圭が登場。イグニスという役を演じ切っての感慨や、「海賊戦隊ゴーカイジャー」(テレビ朝日系)でバスコ・タ・ジョロキアを演じた際に立ち込めた『あの噂』にも言及してくれた。
ちなみに、このムックは、表紙側から読んでいくと「リバイス」大特集が、裏表紙側から読んでいくと、「ゼンカイジャー」、「ドンブラザーズ」、映画「ウルトラマントリガー エピソードZ」特集が楽しめる仕様となっている。
さらに、スペシャル企画として、世古口と浅倉の撮り下ろしと対談を敢行。所属事務所が同じで同い年、同時期に特撮作品で主人公のライバル役を演じたという旧知の仲の2人。ステイシーやアギレラが作中でうかがわせてきた不穏な空気とは打って変わって、和やかな雰囲気の中で語らってくれた。
バラエティー豊かなライバル役たちが集結したムック「GRACIAS!暗黒本」。主人公サイドではなく、ライバル役ファンという方は必ずチェックしてほしい一冊だ。
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