2023年1月16日に、名古屋鉄道をテーマにした鉄道まるわかり第8巻『名古屋鉄道のすべて 改訂版』(天夢人)が発売された。
鉄道に関するワンテーマを深く掘り下げ、鉄道ファンから沿線住民、就職活動生まで、幅広い層から支持を集めている「鉄道まるわかり」シリーズ。2019年10月に発売した『名古屋鉄道のすべて』は初版刊行後、即重版になったシリーズ内でも人気の一冊だ。
刊行から丸3年の間に、知立駅の高架化工事の進行、西枇杷島駅の改良工事の完成、9500系・9100系電車の登場などの変化があり、さらに新型コロナ禍により、鉄道輸送のみならず、多様な事業を手掛ける鉄道事業者を取り巻く環境も変わってきた。
本書は2019年に発売した内容をベースに、この3年間の変化を踏まえて内容をアップデートした改訂版。企業、路線、駅、車両、歴史、魅力の6章で構成し、名古屋鉄道を多角的に取り上げています。最新の名鉄事情から懐かしい駅や車両の写真まで、名古屋鉄道のすべてがわかる一冊となっている。
■主な内容
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 2/7
●第1章 名古屋鉄道の企業がわかる
中部圏に確固たる地位を築き 創業129周年を迎えた名古屋鉄道
持続的な成長を目指す長期ビジョンと中期経営計画を策定
公共交通から不動産・レジャーまで 沿線の生活と観光を支えるグループ会社
鉄軌道・陸上の事業だけではない 名鉄グループの海運と航空事業
名鉄グループの不動産事業・商業施設
さらなる環境負荷軽減に努める 名鉄グループの環境施策ほか
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 3/7
●第2章 名古屋鉄道の路線がわかる
旧東海道に並行する高規格路線 名古屋本線①・豊橋~名鉄名古屋間
3社の路線が合併して1本に 名古屋本線②・名鉄名古屋~名鉄岐阜間
常滑線・神宮前~常滑間 空港線・常滑~中部国際空港間
河和線・太田川~河和間 知多新線・富貴~内海間
通勤輸送と行楽輸送の2つの顔を持つ 犬山線・枇杷島分岐点~新鵜沼間
地下鉄と直通し一気に便利になった 小牧線・上飯田~犬山間
唯一、他の名鉄線と接続しない 瀬戸線・栄町~尾張瀬戸間ほか
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 4/7
●第3章 名古屋鉄道の駅がわかる
中京地区の一大ターミナル 名古屋本線・名鉄名古屋駅
三河線が系統分離する駅 名古屋本線/三河線・知立駅
2路線が接続し、中間改札がある 西尾線/蒲郡線・吉良吉田駅
3線が集結する、城下町の玄関駅 犬山線/広見線/小牧線・犬山駅
本線の要衝、分岐するデルタ線 名古屋本線・西枇杷島駅
ガイドウェイバス接続や地下鉄が乗り入れる 特徴的な駅 ア・ラ・カルトほか
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 5/7
●第4章 名古屋鉄道の車両がわかる
7000系を継ぐ前面展望車 1000系・1200系・1800系「パノラマsuper」
前照灯・標識灯の形状が独特で印象的 9500系・9100系
通勤車で最後のスカーレット単色をまとった 3500系(2代目)、3700系(3代目)、3100系(2代目)
名鉄が誇る前面展望の名車 7000系・7500系・7700系「パノラマカー」
西部線「なまず」と東部線「いもむし」 850系、3400系
前面窓を大きくし、眺望を確保した急行用車両 5700系、5300系
濃緑色からスカーレットに統一されるまで 名鉄電車の車体色の変遷ほか
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 6/7
●第5章 名古屋鉄道の歴史がわかる
中京地区に確固たる地位を築き上げ129年の歴史を刻む名古屋鉄道
1894-1913 中小私鉄が林立した中京地区
1934-1953 名岐と愛電が合併、名古屋鉄道が発足
1954-1973 語り継がれる名車「パノラマカー」誕生
1974-1993 新線開業ラッシュから合理化対策へと歩むほか
『名古屋鉄道のすべて 改訂版』より(※提供画像) 画像 7/7
●第6章 名古屋鉄道の魅力がもっとわかる
鉄道遺産も数多く収蔵する 博物館明治村
名鉄で営業を開始した日本初の跨座式モノレール
パノラマカーも健在 名鉄のNゲージ鉄道模型ほか
【書誌情報】
書名:鉄道まるわかり008 名古屋鉄道のすべて 改訂版
仕様:A5判 176ページ
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
発売日:2023年1月16日