2011年より開催され、今年で8回目を迎える音楽ライブイベント「テレビ朝日ドリームフェスティバル」(主催:テレビ朝日)が幕張メッセ国際展示場にて開催された。
カウントダウンとともにトップバッターとして登場したのは、6月にリリースされた4thアルバム「Kisses and Kills」がオリコン初登場1位を獲得し、今もっとも熱いロックバンドとして注目されているTHE ORAL CIGARETTES(通称:オーラル)。
「楽しんでますか!?」の叫びから山中拓也(Vo./Gt.)のお決まりフレーズ「一本打って!二本打って!」の掛け声で歌い始めたのは「容姿端麗な嘘」。あきらかにあきら(Ba./Cho.)、鈴木重伸(Gt.)、中西雅哉(Dr.)が繰り広げる演奏とオーディエンスの歓声を受け取ると「素晴らしい!」と褒め称えた。
THE ORAL CIGARETTES ©テレビ朝日ドリームフェスティバル2018 / 写真:岸田哲平 画像 2/6
「What you want」「マナーモード」とミドルテンポな曲が続けば場内からは「かっこいい」と声援の数々。そんな場内の反応を見て、「ちょっと俺得すぎ!俺もそっち(会場)混ざりたい!俺の好きな人を選んでくれたんやろな〜!ありがとう(笑)」と笑顔で応えてくれた。
「X先輩、HYDE先輩は音楽を始めるきっかけを作ってくれた人たちであります」山中自身が目指す先輩バンドたちと同じステージに立てることを誇りに思うと伝えると同時に、今回のドリフェスに登場する他アーティストとの関係も明かしてくれた山中。
THE ORAL CIGARETTES ©テレビ朝日ドリームフェスティバル2018 / 写真:岸田哲平 画像 3/6
THE ORAL CIGARETTES ©テレビ朝日ドリームフェスティバル2018 / 写真:岸田哲平 画像 4/6
GLIM SPANKYは「こいつらヤバイな!かっこいいな!」と思わせた存在であり、凛として時雨はツアーにも参加をしていた仲。ゴールデンボンバーについては、「裏では拓也くん、あの歌い方喉潰すから歌い方変えた方がいいよ」と、ステージ上では見せない真面目なアドバイスをしてくれる先輩なのだとか。
「若い世代の音楽のシーンがもっともっと活性化させて先輩バンドを引っ張っていきたい!」と熱く語ってくれた。
明るく爽やかな「Flower」、ライブやフェスでもよく歌われる「カンタンナコト」に続いて場内を盛り上げていくのは映画・亜人の主題歌「BLACK MEMORY」。さらに、ファンにとって絶対的なキラーチェーンともいえる「狂乱Hey Kids!!」を歌い上げると「全員ついてらっしゃい!」「幕張サイコウ!」と煽りを入れながらのオーディエンスのボルテージを引き上げていく。ラストの英語歌詞部分「I swer I respect the hero」の部分を「幕張よくできました!」とアレンジを加えるのも生ライブの特典だろう。
そして一息。山中の口から語られたのは日本に災害が起き続けていることだった。広島の被災地に足を運び、助けが必要なんだということを改めて感じたと同時に、音楽をやっている人間として「音楽で助けたい」という想いが強くなったという。「もっと多くの災害が起こるかもしれない。その時、その辛さを乗り越えていくのか?こんな若僧に言われてなんだよって思う人もいるかもしれないけれど、一生逃げられない闘いだと思う。だからこそ、自分の周りにいる人を守りたい」想いを胸にメンバー一同が深くお辞儀をして最後の曲「ReI」を歌い始めた。
THE ORAL CIGARETTES ©テレビ朝日ドリームフェスティバル2018 / 写真:岸田哲平 画像 5/6
「今しか伝えられないことがある」を体現してくれた彼らの躍動感溢れるライブにオーディエンスも大満足。9月18日(火)よりワンマンツアー「Kisses and Kills Tour 2018」がスタートするTHE ORAL CIGARETTES。BKW(番狂わせ)の精神でロックシーンに旋風を巻き起こしてくれそうだ。
(取材/文:izumi)
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THE ORAL CIGARETTES セットリスト:
M1. 容姿端麗な嘘
M2. What you want
M3. マナーモード
M4. Flower
M5. カンタンナコト
M6. BLACK MEMORY
M7. 狂乱Hey Kids!!
M8. ReI