12月29日(土)、ロッキング・オン・ジャパンが企画制作する日本最大の年越しフェス「rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 18/19」の2日目が行われ、くるりが「COSMO STAGE」のトリを務めた。
ステージに登場したくるり。この日は、サポートメンバー4人を加えた7人体制で登場。まずは今年の9月に発売されたアルバム『ソングライン』の1曲目である『その線は水平線』からライブをスタートさせた。
岸田繁がかき鳴らす乾いたギターから始まり、他のメンバーの楽器が重なっていく。ゆったりとしていながら、アレンジの其処彼処に、オルタナ臭さが滲み出ている楽曲だ。岸田の朴訥とした歌い方と眼差しに、オーディエンスはすっかり引き込まれていた。間奏では、ファンファンのトランペットが水平線から昇る朝日のように彩りを添えた。
岸田がギターを置きハンドマイクに変えると、2曲目『琥珀色の街、上海蟹の朝』でラップを披露。佐藤征史(Bass)とサポートの朝倉真司(Dr)のリズム隊は、絶妙なタメとグルービーなベースラインでブラックミュージックを意識させる。サビの「上海蟹食べたい〜」の部分では、オーディエンスが手を上げて盛り上がる。
続けて披露されたのはアルバムの中でも異彩を放つインストプログレナンバーの『Tokyo OP』。歪んだギターリフと変拍子のリズム、シンセのポリリズム的なフレーズ、ファンファンのトランペットが絡み合う。佐藤も珍しくスラップ奏法で応戦。長尺ながらライブ映えする楽曲である。
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岸田は「幕張にお集まりのみなさん、こんばんは。くるりでございます。年の瀬ではございますが、たくさんお集まり頂きありがとうございます。くるりはこれが仕事納めでございます。今年もありがとうございました」と挨拶した。
4曲目は『ソングライン』。柔らかい歌声と、優しいサウンドスケープがオーディエンスを包み込んでいく。間奏では、ファンファンのトランペットソロの後、サポートの山本幹宗のボトルネックのソロ、松本大輝(下手Gt)のギターソロと続いて楽曲に華を添えた。
メンバー紹介の後は『Liberty & Gravity』へ。アラビア風なギターフレーズとトランペットフレーズが印象的なイントロで、会場の雰囲気を一変させる。要所要所に入る手拍子や祭囃子の「ヨイショ!」「アソーレ!」という声に合わせてオーディエンスが手を上げた。
「ありがとうっ!じゃあみなさん良いお年を!」と言い、手を振る岸田。
最後は大人気曲『ロックンロール』。岸田は、目をつぶって力強く歌った。サビではオーディエンスが高く手を上げて会場のボルテージは最高潮に。爽快な楽曲が終わると「ありがとう。良いお年を!」と言って岸田はステージを後にした。
くるり
12月29日 COUNTDOWN JAPAN 18/19
セットリスト
M1 その線は水平線
M2 琥珀色の街、上海蟹の朝
M3 Tokyo OP
M4 ソングライン
M5 Liberty & Gravity
M6 ロックンロール