2019.03.11 公開
「絶対に届けてみせるという気持ちでこれからも頑張ります」aiko、3箇所6公演のアリーナツアー「Love Like Pop vol.21」終幕!

撮影:岡田貴之  画像 1/4

aikoが3月10日(日)に福岡・マリンメッセ福岡にて3箇所6公演の「Love Like Pop vol.21」のツアーファイナル公演を行った。

「Love Like Pop vol.21」は1月26日(土)にaikoの地元である大阪城ホールよりスタートし、2月9日(土)10日(日)には埼玉・さいたまスーパーアリーナ、3月9日(土)10日(日)には福岡・マリンメッセ福岡で開催された全3箇所6公演のアリーナツアーだ。20周年というアニバーサリーを迎えて行われたメモリアルなツアーでもある。

ツアーファイナルを迎えたこの日はあいにくの雨の中、満員のファンが会場に駆けつけ今か今かとaikoの登場を待っていた。開演時間が近づくと自然と巻き起こるaikoコールでファンの期待が膨らんでゆく。緞帳の幕が落ちるとレーザーとプロジェクションマッピングが駆使されたオープニングムービーが流れ始めた。会場からは手拍子と歓声で沸き立つなか、紗幕が落ちると「カブトムシ」のイントロが流れ始め会場の空気が転じて、満員の観衆がaikoの歌声に聴き入り、酔いしれていた。

撮影:岡田貴之  画像 2/4
白いワンピースの出で立ちで登場したaikoは「今日は最後までたっぷり楽しんで帰ってください。最終日です!」と短く挨拶。昨年リリースされた最新アルバム『湿った夏の始まり』から「ハナガサイタ」のイントロが流れ始めると一気にアリーナが熱を帯び始める。
続けてホーンセクションが加わって「雲は白リンゴは赤」、「冷凍便」と、広いステージのせり出しまで出て、時にはファンに近づきふれあいながら歌い上げた。
この日はすべての席にaikoが“束縛バンド”と命名したザイロバンドが配布されており会場全体が楽曲に合わせてライティングされる演出も施されており、より一層華やかに会場を彩っていた。
「あっという間の最終日です。みなさん本当に来てくれてありがとうございます。始まったら終わっちゃうので楽屋から出たくなかったです。でもみんなひとりひとりと目を合わせてしっかりと楽しみたいなと思います。今だけはみなさんaikoのことだけを考えていてください!最後まで今日はよろしくおねがいします。」と語りかけると、
「冷たい嘘」、「かばん」を立て続けに披露、「三国駅」ではしっとりとした歌声に会場全体がじっくりと聴き入っていた。aikoのライブでは恒例となっているファンとの和やかなMCのやり取りのあとは、アップテンポのナンバー「染まる夢」で再び会場を盛り上げた。ロックアレンジされた「心日和」ではステージを所狭しと動き回り、続く「恋人」でステージ背後のスクリーンに大雨の降る演出で激情的なパフォーマンスが繰り広げられ会場は切ないムードに包まれる中aikoは一旦ステージから姿を消した。

「絶対に届けてみせるという気持ちでこれからも頑張ります」aiko、3箇所6公演のアリーナツアー「Love Like Pop vol.21」終幕!撮影:岡田貴之  画像 3/4

打って変わって青空が映し出された可動式スクリーンがセンターステージを覆い隠すと、黄色いTシャツにチェックジャケット、赤いスカートの出で立ちのaikoが再登場、アコースティック編成のバンドと「Do you think about me?」と「桜の時」を届けた。センターステージで「あたしの向こう」をワンコーラス弾き語るとメインステージからバンドが加わり、照明で彩られたランウェイを駆け抜けながら歌い上げた。
おなじみの「男子!女子!」のコールアンドレスポンスの後、「みんなに良いことがありますように!」と昨年のヒットナンバー「ストロー」で銀テープのキャノンを合図に一気にラストスパートに流れ込むと、跳ねるリズムが心地よい「ドライブモード」、20周年を振り返るかのような過去の映像がスクリーンに映し出された「ひまわりになったら」、熱狂が爆発したような盛り上がりを魅せた「夢見る隙間」を立て続けに披露。
aikoは「この会場のみんなと一対一で見えないもので繋がっているような関係になれたらなと思います。ちゃんとみんなの心のもとに“糸”が届くように一生懸命歌います!」と語りかけ、「ホーム」を披露して本編を締めくくった。

鳴り止まないアンコールに応えて再びステージに戻ると、女流美術家である愛☆まどんなのイラストがえがかれたツアーTシャツを着て登場したaikoは、様々な表情を持ったシングル曲10曲をメドレー形式で贅沢に凝縮して歌い上げた。「去年のツアーから今回のツアーのファイナルまでずっと繋がっているような気がありました。ライブをして、みんなに会えて私は生きてこられました。届かないかもしれないけど、絶対に届けてみせるという気持ちでこれからも頑張りますのでよろしくおねがいします!」と、昨年27箇所45公演を駆け抜けた自身最長のホールツアー「Love Like Pop vol.20」の話しを交えて、ライブそしてファンへの想いを語った。3月8日(金)に配信リリースされたばかりの新曲「愛した日」を歌い、伸びやかなボーカルに会場が酔いしれた。「キスする前に」から「be master of life」でボルテージは一気に急上昇しこの日一番の張り裂けんばかりの大歓声が会場を揺らした。

「絶対に届けてみせるという気持ちでこれからも頑張ります」aiko、3箇所6公演のアリーナツアー「Love Like Pop vol.21」終幕!撮影:岡田貴之  画像 4/4

興奮が冷めやらぬ会場にaikoが再登場すると、ダブルアンコールとして「予告」、「愛の病」「ボーイフレンド」と立て続けに披露。感極まりながらも「20周年でいろんなセットリストを昔の曲や今の曲を織り交ぜて歌いました。みんなにとって、この曲はああいう時に聴いたなとか思い出してくれると嬉しいです。本当に皆さんありがとうございました。大好きです。」と、ファンへの想いと感謝を伝えてアリーナツアーを締めくくった。

3月13日(水)には2017年に行ったライブハウスツアー「Love Like Rock vol.8」 よりZepp Tokyo公演の模様と、昨年2018年8月30日に神奈川・サザンビーチ ちがさきにて行われたaiko3年ぶりとなるフリーライブ「Love Like Aloha vol.6」の模様が収録されたLive Blu-ray/DVD『My 2 Decades』が発売される。また、3月21、22日に東京・Zepp Tokyoにて同ライブハウスの20周年記念公演「Zepp Tokyo 20th Anniversary aikoの時。おめでとゼッペちゃん!!」を行う。

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