3月23日、オトナが楽しめる新たなる音楽フェス『トーキョー・ディスコティック』が千葉・幕張メッセ国際展示場で開催された。音楽フェスとディスコの楽しさを紹介するこのイベントに、Kool & the Gang（クール・アンド・ザ・ギャング）が出演した。

舞台上から音が鳴り響いたとたん、一瞬にして会場は総立ちの巨大なディスコホールに変貌。華やかな音色を響かせながら、Kool & the Gangのライブは『Tonught』からライブを幕開けた。心地好く身体をシェイクする演奏と甘い歌声に身を任せ、会場中の人たちが満面の笑顔で身体を揺らしだす。序盤は『Fresh』など甘くソウルフルな楽曲を奏で、まずは優しく観客たちを誘い出す。冴えたそのアプローチ、流石じゃない。

さらに甘くメロウな音色を奏で、観客たちのハートをメロメロにしてゆくメンバーたち。『Too Hot』が優しく音の手を伸ばしながら、握った手に熱いエナジーをゆっくりと注ぎ込む。次第に身体は大きく揺れだす。今は甘美な歌に心とろけていたいが、身体は、間違いなくHotな刺激を求めていた。

ブラス隊の演奏を合図に、彼らは、会場中の人たちを70年代のファンクな世界へ連れ出した。シャカシャカとしたギターの音と華やかなブラス隊の音色が、観客たちをきらびやかなパーティ空間へ連れ出した。さぁ、このまま気持ちが導くままに踊ればいい。最高にHotな演奏はKool & the Gangが作りあげるんだもの。

ターザンの様な野生の雄叫びが轟いた。流れたのが『Jungle Boogie』。心を野生の自分に揺り戻し、ファンキーなジャングルビートに身を任せ、頭を空っぽに踊り、騒げ。ここは、自分を開放することを許されたサンチュアリなのたから。パーティなノリをさらに華やかに盛り立てようと、KOOL & THE GANGは『Hollywood Swinging』を演奏。さぁ、もっともっと身体をシェイクしながら、フィーリングッドな気分になって、現実を後ろへ蹴飛ばしてしまおうよ。

フロア中の人たちがクラップを始めた。ワカチャカとしたリズムへ飛び乗り、メンバーと一緒にダンシング。ここからは終わらない夜の楽しさを見せてやると言わんばかりに、Kool & the Gangは『Ladies Night』を届けてくれた。スタイリッシュなのにホットな楽曲が腰を揺らせば、大きく手を振る光景を彼らは作りあげてゆく。次はスマートにアッパーな気分を楽しもうと誘いをかけるように、KOOL & THE GANGは『Get Down on It』を演奏。途中、観客たちと歌を掛け合う場面も登場。止まらぬパーティナンバーの連続に、気持ちがどんどん高揚していく。このまま、心地好くイカせてくれという気分だ。

最後に披露したのは『Celebration』。誰もが極上のパーティチューンに身を預け、頭を空っぽに大フィーバー。くしゃくしゃの笑顔で踊り騒いでこそディスコパーティ。その神髄を、Kool & the Gangがしっかりと示してくれた。

なお、3月24日には兵庫・神戸ワールド記念ホールにて『コーベ・ディスコティック』も開催される。


(取材/文：長澤智典)