3月28日、超特急がファンクラブ会員限定イベント『FCツアー FUN!FUN!ふぁんみーてぃんぐ2019 平成最後の大爆発!!!!!!!!』のファイナルをZepp Diver City(東京)にて迎えた。今回のイベントはファンクラブに入会している会員限定ながら、全国4か所・6公演が行われ15,000人を動員した。
このイベントでは、各日程ごとにそれぞれのメンバーがイベントの内容やライブのセットリストはもちろん、衣装をセルフプロデュース。
これらを通して、普段は見えない彼らの飾らない素の姿や、メンバー間のやり取り、想っている事などが多々垣間見え、ファンと超特急のメンバーとの絆が改めて深まるようなイベントとなった。
今回WWSチャンネルではイベントファイナルとなる28日2部のイベントの模様を取材。ファンクラブイベントだからこそ垣間見える、彼らの思わぬ姿なども拾い、‟胸キュン”必至なイベントレポートをお届けしていきたい。
なおこの日はタクヤがプロデュースを担当。
企画の衣装はリョウガ、ライブの衣装はタカシがプロデュースを行った。
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■冒頭から自然体すぎる超特急が、全員ピンクジャージをまとってゆるく登場!
イベント開始直後、「どうもどうも〜」というゆるい挨拶とともに、ゆったりと歩いて超特急メンバーが登場し、各メンバーの口上(挨拶)もライブとはやや違う様子で、自然体による挨拶が繰り広げられた。
プロデュース・MCともにタクヤが担当。
これを受けてリョウガがすかさず、「イジメてあげましょうか?」とタクヤをイジリだし、タクヤから早速ツッコまれる場面も。
■企画は『ファンクラブグッズ考案会』!この日ならではのメンバーのやり取り、初めて明かされる想いなどにファン大興奮。
MCのタクヤが発表したこの日の企画は『グッズ考案会』。
タクヤ曰く「ファンクラブは、距離感も近くて、自由。グッズもメンバープロデュースにより色々なものを考えてきた中、そうした様子も8号車に公開したい。」との事で、この日考案されたグッズは後日、ファンクラブ会員限定で発売もされる事が発表された。
また併せて、8号車から集められた質問に答えるトークも同時に行われていく。
この内容を理解したか、タクヤが「8号車の皆さん、分かりましたか?」と先生のように問いかけるも、「分からなかった人?」という問いかけに手を挙げる多くの8号車たち。
これを見たカイは「この内容で、何が分からないんだ〜!冷やかしだろー!」と、かわいらしく、会場にニコニコしながらツッコミを入れる。
なおこの説明の後、メンバーがコーナーに入るために椅子に掛けるも、観客へのアナウンスを1つ忘れてしまったタクヤ。
メンバーが再び同じ立ち位置へ戻ろうとする際に、タカシがタクヤのいるMC席に立ちボケてみたり、それを受けて次にユーキがMC席に立ち、それを見たタカシがすかさず「仕切りたいねんな〜。そういう時期が、来んねん…」と口にするなど、自然体なやり取りが早速繰り広げられ会場からは歓声が上がる。
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そして考えるグッズのお題1つ目は「2WAYトートバッグ」。
しかしまさかの「2WAY」「トートバッグ」が何だか分からないメンバーが続出。
カイがどういうものかを解説し、会場からは感心したような歓声が上がるが、メンバーたちは「2WAY」の「ウェイ」にちなんで、「高輪ゲートウェイ!」など口々に「ウェイ」繋がりの言葉を言い合い、遊びだす。
そして「トートバッグとは」を聞かれたユーキは「レジで出す…」とエコバッグをイメージした話をしたほか、リョウガが突然会場を真剣な眼差しで見つめ出し「トートバッグ持ってる人いないかな…」と探し出すなど、なかなかトートバッグ考案には進まない。
そしてやっとバッグ考案に入ると、全員真剣にスケッチブックに向かい、思い思いに考えたバッグ像をイラストに描き出していく。
なお途中、メンバーがアイディアの参考に「普段使いできるものがいいですか?」「ライブ限定のものがいいですか?」などの質問をしだすと、それを聞いたユースケは「それ、聞いてないのに先に書いちゃった…!」と慌てだす。
なお、どういったバッグを考えているのか聞かれたユースケは「持った人が、本当に欲しいものかなという事を考える。でも、あくまで自分が欲しいと思うものをベースにしている」と明かした。またユーキが考えるグッズについてタクヤが触れ、「アパレルのグッズのサンプルを‟着てみて!“ってユーキが持ってくるんだけど、機能性が良くて」と褒めるエピソードも披露された。
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一方リョウガは盛り上がるメンバーをよそに1人黙々と考えている様子。
「普段もグッズを考える時、1人でこうなる」と普段の様子を暴露されながらも、タクヤに「話してもらって良い?」「リョウガ!」と声をかけられると「話しかけないでもらっていいですか?」とまさかの真面目トーンでの切り替えし。
これに対しタクヤはいさめるようにリョウガの肩に掴みかかり、この直後、会場へ顔を向けて「おい、おまえら…。今、俺と変わりたいだろ…。」と、イケボを響かせつつドヤ顔を見せ、会場は大爆笑と羨望の歓声が上がる。
こうしてメンバーがトークに花を咲かせだすと、すかさずタクヤが「みんな口は動いているけど、手が動いていない」と指摘。
これに対してカイがなぜか関西弁で「何言うてますねん!」と茶目っ気たっぷりに切り返す姿も見られた。
ここでタクヤが「追い込み!」と言いながら、なかなか作業が進まないメンバーに対して
作業をさせながらも、ファンからの質問に答えるトークコーナーへと突入させる。
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最初の質問は「犬派?猫派?」というものだが、猫派でユーキ、タカシ、ユースケが手を挙げるものカイが突然「俺、ハムスター派。うちのハムスター、かわいいんだ」とニコニコしながら、突然ハムスターの話を始めだす。
‟かわいい仕草”を説明していたが、手の上でお腹を見せながらエサを食べる姿をカイ自らがステージに寝転がり再現しだした。
続けて「無人島に連れていくなら?」という質問には、間髪おかずに再びカイが「リョウガ」と回答。ガリガリ担当のリョウガ、食料が少なくて済みそうという理由とともに、サバイバル知識が豊富であることを理由に挙げた。
続けてユースケは「タクヤかな〜」と答えるも、その言い方に「適当!」と思わずツッコむタクヤ。しかしユースケは「本気になった時のタクヤは、武井壮さんにみたいに俊敏。ピンチの時は100倍マンみたいに、良いところを見せてくれそう」ときちんとした理由を明かすと、これを聞いたタクヤは嬉しそうに「じゃあ、2人で行きますか」「沖縄とか行きたいですね」と2人の仲の良さそうな様子を見せてくれた。
そして、いよいよ各々が考えたグッズを発表する時間に。
カイは2WAYというお題に沿って、様々な持ち方をできる機能性の高いバッグを考案。
さらに小さく各メンバーを表すようなアイコンも付き、バッグの中地はファンである8号車のカラー‟ピンク”を採用。
絵も上手く、「画力がある」「普通に持ちたい」など口々にコメントがメンバーから飛び出し、タクヤも「この短時間で、細かい所までよく考えてますね」と感心した様子。
続けて、自身のバッグを「革命ですよ、(僕は)エジソンです!こんにちは…!」と挨拶をし、発表するのはリョウガ。
何とリョウガが考えたのは、水を入れられるバッグ。ストローがついており、ライブ中に水分補給もできるというもの。説明後、「バッグと水筒が混ざったバッグって、見たことある!?」と会場に呼びかけ「ない!」と観客から歓声が上がると、「(採用)決定!」とドヤ顔で自信満々な様子を見せた。
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次は‟画伯”として独特なイラストに注目が集まるユーキ。
ユーキが考えたのは、筋肉ムキムキな新キャラクターが描かれたバッグ。
しかしバッグの手持ちが「パラシュートみたい」と言われてしまい、慌てて手持ちを書き加えるも、立て続けにメンバーから「手持ちが今度は虹みたいになった」「口がモナカみたい」と口々にツッコみを入れられてしまう始末。
なおキャラクターは‟ぬいぐるみ”が縫い付けてあるとの事だが、それを見ていた何とも言えない観客の反応を見て「みんな、欲しくないんだろう!」と少し慌てた様子を見せる。
そしてユースケが考案したのは『ガラガラリュック』
キュートなイラストを見て、会場からは「かわいい!」の歓声が起こる。
「ガラガラ…じゃなくて、キャリーバッグ」とキャリーバッグが思い出せなかったユースケだが、キャリーバッグとリュックが一体化されたバッグを考案。
「2WAYの意味を分かってる」「頭良いな〜」と感心するメンバーたち。
さらに、バッグにはメンバーの顔や絵柄が書いてあれば、持っているだけで8号車と分かるから良い!との事。
ただ、他のメンバーが‟ピースマーク”をしている中、タカシは「俺の手、カシューナッツみたいになってない?」と自身の手の形についてツッコミを入れる姿も。
最後はタカシ。「結構良いが出てしまって…」と焦る様子を見せるも、出したものは細かいディテールまで具体的に考えられたバッグ。
超特急のメンバーが電車ごっこをしているイラストをあしらい、トートバッグにもなるがリュックにもなる機能性のあるもの。
さらにチャックや内側にもポケットがあり、サインや絵などこのバッグでしか見られないイラストも出したいと、まさにファンクラブグッズらしいアイディアを発表。
これには自然と会場から拍手が沸き起こり、メンバーも「素晴らしい!」と太鼓判を押していた。
■2つ目の考案グッズは『爪切り』!個性がさらに顕著に表れだし…
2つ目のグッズのお題は「爪切り」。
見本としてステージ上に持ってきた爪切りを真剣に見つめ、「俺こういうのうまいんだよ…」と口にするうユーキに対し、バッと振り向き「模写する時間じゃないからね」と突っ込むリョウガ。
各メンバーの書いたアイディアを見て回るタクヤだが、ここでも各メンバーとの自然体なほっこりしたやり取りが散見される。
「自信作なんだけど…」とこっそりカイが自身のスケッチブックを出すと、タクヤが良い反応を見せ、「やったね!」と言わんばかりに笑顔でガッツポーズを見せる。
続けてタカシのスケッチブックを見て、「イラストがうまいこと、ほんとに…」と褒めるタクヤ対して、嬉しそうに「ありがと」とつぶやくタカシ。
なおこの後も何度か、肩をポンポンしてタカシを褒めるなどのタクヤの姿を見ることができ、その度に嬉しそうに笑みをこぼすタカシの姿も見られた。
なお質問コーナーも行われ、カイが時間が空いたら買い物に行くという話から、スニーカーを欲しがっているユースケに、カイが一緒に買い物に行く約束をしていたものの、都合が合わず行けなかったというエピソードも明かされた。
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そしてアイディア発表。
カイは『つめをきりスケ』
「俺が欲しいなって。噛みついてくれて、爪を切ってくれる。ユースケ食いしん坊だから、あなたの爪も食べちゃうよって。(笑)」と説明をすると、会場からは「かわいい!」の好反応。
続けてリョウガは、人の形をした爪切りだが変な体制で折れ曲がっているなど、いびつな形や表情が「怖い」とのことで、会場からも悲鳴が上がる場面も。
これに対してリョウガは「切る度に唸り声が鳴る音もつけましょう!」と提案をすると、会場からはどよめきが起こっていた。
ユーキは「降りてきた!良いのできた!」と自画自賛するも、リョウガそっくりな爪切りで、結局別案として描いた顔のイラストが細かく書かれたかわいらしい爪切りをアイディアとして出した。
ユースケは、メンバーをイメージした文字やイラストが描いてある爪切り。
「いつかこういう曲があったらいいな…」というイメージを文字やイラストに起こしたそうで、実際に即興で歌を歌いだすと会場からは歓声も。
なおリョウガに「ここ最近、注目されるたびに顔が赤くなる」事を暴露されたユースケ。
「実はメンバーに好きな人がいるんじゃ?」と茶化されると、慌てて否定をする姿も見られた。
最後にタカシが考えたのは「テーマが猫ちゃん。」という爪切り。
使いやすさを考慮し、引っ掛け用の輪を用意、8のマークに見えつつ、猫の顔のようになっているモチーフもあり、きちんと描かれたイラストも相まって再び会場からは拍手と歓声が起こる。
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■最後のお題は『ティッシュケース』。優等生タカシが考えたケースに会場はメロメロ。一方リョウガの個性的すぎるケースに会場はざわめく…。
そして最後はティッシュケースだが、ここでも各メンバーの個性が大爆発。
リョウガは改札型ケースを考えるも、ティッシュを取るのに切符が必要とのことで「毎回切符がないとティッシュ取れないのかよ」「ふざけるなよ!」とメンバーから総ツッコミを受けてしまう。
一方「優等生」と言われ、アイディアを出したタカシは、市販ティッシュのデザインをモチーフに、メンバーの顔写真が大きく乗っているティッシュケースのデザインや、自身が好きだという‟カモノハシ”をイメージしたケースのアイディアを発表。
会場が拍手をすると、それを見ていたリョウガは「(自分と)明らかに違う反応や拍手、止めろっ!」と真面目に言う素振りを見せ、会場の大きな笑いをさらっていく。
なおこの日発表されたグッズに加え、タクヤも別途でグッズを考え、後日これのいずれかがグッズ化されるとの事で、どのグッズが採用されるのか、楽しみに待ちたい所だ。
■超特急の‟面白さ”“カッコよさ”‟パフォーマンス力”を余す所なく楽しめる贅沢で濃密なライブ
続けてライブコーナーへ。この日の衣装はアリーナツアー「GOLDEN EPOCH」大阪城ホール公演で着用されたもので、選んだのはタカシ。
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セットリストは引き続きタクヤが考案したとの事で、昨年秋に発売された最新アルバム『GOLDEN EPOCH』より、ゆるいパラパラと、キレの良いダンスが絶妙なバランスで織り交ざったかっこ良さとシュールさが同居する『PUMP ME UP』 、セクシーさと面白さとキレの良さがこちらも絶妙にミックスされた『Booster』、フォーメーションダンス・セクシーさ・クールさが織り交ざったパフォーマンスにタカシのグルーヴィーなヴォーカルなどカッコよさを堪能できる『DJ Dominator』、コンテンポラリーダンスの要素も織り交ぜた『Synchronism』、会場の観客と手を上げながら大きな一体感を作り上げていく明るいポップチューン『fanfare』ではボーカルのタカシが真剣な眼差しで「今、ここにいる皆さんがずっと幸せになりますように!」「ありがとう!」と絶叫する姿も。
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そしてラストはユースケが声を枯らせながら「最後だぞ!みんな楽しんでるか!その声が力になってきた、何だか、ギラギラ燃えてきた!最後に変身だ!」と絶叫すると、ひーろ風に8号車への愛と感謝をメンバーがそれぞれ口にし、全力ダンスのパフォーマンスを見せる『超特急です!!!!!!!!』の全6曲を披露。
ライブ終了後、最後にメンバー全員が6日間を振り返りコメントを口にしたが、8号車への感謝などはもちろん、ユースケは「タカシの有難さが分かった。超特急を支えてくれてありがとう」とメンバーへの感謝を口にする場面も見られた。
またユーキは「8号車の皆さんへ、言葉にしなくても楽曲やパフォーマンスで伝えられたら、1つになれたら…と思い、ライブのセットリスト考えました」と語ったほか、タカシも「自分の考えてる事を8号車に共有できてよかった」と口にし、言葉ではなく彼らなりのパフォーマンスで気持ちを通わせ合うという、ファンとの信頼感や、関係性を伺わせる言葉も聞くことができた。
またリョウガは、ファンクラブ会員だからこそ「好き勝手にやらせてもらった」と語り、「だからこそここでしか見られない、良い意味でゆるゆるな(笑)表情や姿があった。これからも皆さんの意見を反映しながら、ここだからできることを突き詰めていきたい。楽しみにしていてください」と期待感を示した。
最後にこの日のプロデュースを担当したタクヤ。
実は「各メンバーがプロデュースをする」というアイディアはタクヤ発だったとの事を明かし、自分で言い出したものの、大トリの日に自分が当たってしまい、「言うんじゃなかった…」という事も明かした。
ただ結果、「形として、8号車の皆さんと思い出が作れたのですごく良かった。来年、再来年とFC限定ツアーもたくさんできたら良いなと思っている」と今後への意気込みを明かした。
そして深々と長い時間お辞儀をし、ファンへ感謝を伝えて、大盛況の中この日のイベントは幕を閉じた。
ただカッコ良いだけじゃない、ただ面白いだけではない、ただイロモノなだけではない。
確かなパフォーマンス力を基盤に持ちつつ、様々な要素を自由に行き来し、色々な世界観を見せる。
‟超特急”という唯一無二の新たなジャンルのアーティストとして新たな道を切り開き続ける6人。
そんな彼らの魅力が余す所なく、濃密に堪能できる、贅沢な時間となった今回のイベント。
今後、彼らは6月10日にデビュー7周年を迎えるが、その記念となる日にニューシングル『Hey Hey Hey』のリリースをすることも決定したほか、4月からはグループ史上最大規模の全国ツアー『EUPHORIA〜Breakthrough,The Six Brave Stars〜』も始まり、今後新たな高みを目指して突き進む超特急に、ますますの期待が高まっていくだろう。
そんな中、そんな彼らが、8号車との絆を確かめ合う今回のようなイベントは、濃密で信頼関係があるファンが多いからこそ感じられであろう空間。
ぜひ大きな会場とは異なる彼らの表情にも、機会があれば触れてみて欲しい。
(取材・文/佐藤早雪)
超特急オフィシャルホームページ
http://bullettrain.jp/