2019.03.31 公開
東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県の小学生から大学生が楽団員として活動を行っている「東北ユースオーケストラ」が 3 月 31 日、新宿区の東京オペラシティコンサートホールで演奏会(主催=同オーケストラ 共賛=JA 共済連、富士ゼロックスアドバンストテクノロジー、山田養蜂場 協力=東京フィルハーモニー交響楽団、ヤマハミュージックジャパン、電通パブリックリレーションズ)を開催した。
2013 年に宮城・松島町で開催された音楽祭「Lucerne Festival ARK NOVA 松島 2013」をきっかけに企画された同オーケストラは、被災地の学校で楽器の点検管理や音楽活動の支援を行ってきた「子どもの音楽再生基金」の発起人でもある世界的な音楽家・坂本龍一が代表・監督としてプロデュースし、音楽
を通じて東北の子どもたちの成長を応援しながら被災地の復興を後押しした。
指揮者は旧ユーゴスラビアを中心に活動している柳澤寿男が務め、2016 年に始まった同演奏会は今年で 4 年目を迎えます。東京公演の前日には盛岡でも演奏会が行われ、同オーケストラにとっての地元である三県での公演が一巡したことになる。
ステージに立った坂本は冒頭、「4 回目の公演となるが、これからもずっと続けていきたい。被災県のユースという立場に甘んじることなく、よりレベルの高い音楽を目指していきたいと」と意気込みを語った。
昨年の演奏会終了後も指導を続けてきた柳沢は、「あっという間の 1 年だった。昨日の(盛岡)公演をとり上げた新聞記事に『東北の誇り』とい文字を見つけて嬉しくなった。今日で卒団する楽団員もいるが特別な気持ちにならないよう気をつけ、坂本監督の下、一丸となって頑張りたい」と話した。
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