動画 5 億再生、YouTube チャンネル 130 万人、ピアニストまらしぃの中国 5 都市から ファイナル幕張国際展示場へと続く「marasy Piano Live Asia Tour 2019」の中国 公演が行われた。3 月 21 日香港よりスタート、広州(3/22)、上海(3/24)、北京 (3/26)、深圳(3/28)を回るまらしぃ初の海外ツアー。 今回は中国のファンにも日本国内ツアーと同様の演出を見てもらえるよう各会場 にはグランドピアノ、電子ピアノの 2 台のピアノと国内公演ではおなじみピアノプ ロジェクション、ピアノ手元映像を映し出せる大スクリーンを設置した。更に日本 からも舞台監督、音響、照明等日本人スタッフが同行、現地でのスタッフ、まらし ぃを合わせると総勢 10 名。東京からの総移動距離 1 万キロ、移動日含めると 10 日 間の日程で中国 5 都市を巡った。各地反応は違えど各会場熱狂的なファンが日本か らのピアニストまらしぃ“触手猴”(中国語でのまらしぃ表記)を見るために詰め かけコンサートは大いに盛り上がった
ツアーは無事予定通り行われたが初日の香港公演後日本スタッフ一名がパスポー ト紛失よりその後の公演同行不可能となったり機材トラブルで開演ギリギリまでス タンバイに時間がかかったり、更に広州公演では全てのスタンバイを終えたリハー サル後、コンサートとは関係ない団体がホールを見学しステージに上がっていたり …と日本では想定外の数々のアクシデントに見舞われた。だがその困難を乗り越え プレイされるまらしぃのピアノは力強く、ツアースタッフにも勇気を与え、回を重 ねる毎に言語、文化の壁を越え中国の観衆を魅了していった。
中国での SNS 発信ツールも持たないまらしぃ、それでもビリビリ動画に転載され た動画なのかまらしぃの存在を知り多くの人が中国公演情報聞きつけ中国全土から 集まった。アニソン、ボカロ、東方プロジェクト…日本サブカルチャーは中国ファ ンにはかなり浸透しているようで知っている楽曲には大きな歓声と手拍子で演奏を 盛り上げた。コンサート中盤で披露されたピアノ演奏と同期しリアルタイムにビジ
ュアル化していくピアノプロジェクション演出ではその技術に驚き演奏、映像に見 入っていた。本編最後ナイト・オブ・ナイツを演奏しステージを降りると鳴り止ま ない拍手。再びステージに登場し覚えたての中国語で「今日は僕のコンサートに来 てくれてありがとう」と挨拶すると更に大きな拍手歓声。アンコール曲はこのアジ アツアーのために書き下ろされ 4 月 24 日発売自身ベストアルバム「marasy collection」に収録の「風来」。東洋の音階を随所に入れたメロディーが印象的な 楽曲。途中手拍子をまらしぃが促すシーンがあり、まらしぃと観客が最後に再び一 つになった。
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予期せぬアクシデントもものともせず力強くピアノを奏で中国を駆け抜けた日本 人ピアニストは海を越えネットを通じてしか触れ合えなかったファンに実際に生の 演奏で音楽を届け感動させることが出来た。このツアーのファイナルは 6 月 8 日幕 張メッセ国際展示場。中国で一回り成長したまらしぃを体験することが出来る。