2019.04.08 公開
平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!

Photo:達川範一(Being)  画像 1/11

 「平成」から「令和」へ。新たな時代へ移り変わる特別な年となる2019年、BREAKERZは早々に「BREAKERZ LIVE 2019」と冠のついた3つのライブ開催を発表。副題に目をやると、メンバー3人それぞれのバースデーを祝うシリーズライブであることが分かる。5月11日開催の「筋肉崩壊祭りSHINPEI’s BIRTHDAY」は“BREAKERZ暴れ曲限定ライブ”となっており、7月5日開催の「くつろぎのMilky Way AKIHIDE’s BIRTHDAY」はBREAKERZ史上初の“癒し曲限定ライブ”ということで、ギタリスト両名のキャラクターをフィーチャーした内容になっている。


 そして!! シリーズの先陣を切って開催されたのは、ヴォーカルDAIGOの41回目のBIRTHDAY LIVE。誕生日2日前の4月6日にEX THEATER ROPPONGIにて「平成最後のDAIGO’s BIRTHDAY」と題して開催されたこのライブは、ライブ定番曲から、軌跡を振り返る懐かしのナンバー、さらにまさかの当日限定新ユニットも登場した、平成最後に悔いなし!! 出し惜しみなし!!のBREAKERZワールドが炸裂したアットホームかつ祝祭感溢れるスペシャルなライブとなった。

平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 2/11

 定刻17時。SEに乗り、サポートメンバーに続いてSHINPEI(Gt.)、AKIHIDE(Gt.)、そして最後にDAIGO(Vo.)がステージに登場。手にはなんと、かの有名な「平成」の字が書かれたあの額縁が!DAIGOはその当時の総理大臣だった竹下登氏のお孫さんであることは今や誰もが知るところ。11歳で「平成」を迎えてから30年間、まさに激動の日々を駆け抜けてきた彼にとって、ある種「平成」を背負い、新たなる時代に向けてメンバーやファンと共に突き進んでいこうという決意表明的な思いもあったのではないだろうか。この日のライブのために実家に飾られている貴重なレプリカを持参し、終始ステージ中央に掲げながらライブは進められた。

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 大歓声の中、パワフルなドラムのフィルインから狂おしいほどの高揚感に満たされる「激情」で本編の幕を開けると、間髪入れず中毒性バツグンのヘヴィーなギターリフに揺さぶられる「NO SEX NO LIFE」へ。スタンディングのフロアはのっけから大揺れだ! 通常ライブ後半で見られるような狂騒を呈した光景が早くも2曲目にして広がっている。フルセットのバンドライブとしてはおよそ半年ぶりではあるが、いかにこの瞬間を待ちわびていたのか、互いの歓喜と興奮がひしひしと伝わってくる。

 「東京元気ですか!俺たちがBREAKERZです。今日はDAIGO’s BIRTHDAYということで、俺がやりたいことを全部やらせてもらおうかなと思っています。正直この「平成」(の色紙)をバックにライブが出来るのは、俺たちBREAKERZだけだと思います(笑)。ということで今日はみんなで「平成」に感謝の気持ちを込めながら思いきり楽しい時間にして、そして次の時代に一緒に進んでいきましょう!! 最高のPARTYにしようぜ!」(DAIGO)

平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 5/11 平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 6/11 平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 7/11

 MCの後はさらにギアを上げ、ライブアンセム曲を4曲続けて惜しみなく投下。「SUMMER PARTY」では“イギリスの夜”を“東京の夜”、“もういい年なんて言わないでね”を“もう41なんて言わないでね”という風に歌詞をこの日限定ヴァージョンに換えて披露。さらにサビではセンターのお立ち台にメンバー3人一緒に上がり、DAIGOがずっとAKIHIDEを抱きしめながら歌う姿を見てファンは大興奮。「絶対!I LOVE YOU」ではお馴染みの振り付けが満場のフロアに広がり、掛け合いコーラスもバッチリ! そしていつも通り「CLIMBER×CLIMBER」の間奏のAKIHIDEとSHINPEIのギターバトルは実に爽快だ。これぞBREAKERZ のライブの醍醐味を肌で味わわせてくれた。
 ここでメンバー紹介を挟み、お次は「懐かしの曲シリーズコーナー」へ。まずはBREAKERZとして初めて世に送り出した記念すべき1st配信曲「THE TRAIN’S GONE…」。続いて2007年リリースの1stアルバム、2ndアルバムからUK テイストを織り込んだスタイリッシュなロックチューン「Nights a Brighter」と「ナンゼンカイ…ナンマンカイ…」が披露された。
 BREAKERZといえば、「ロック感とポップス感を絶妙に融合させた、メロディアスでキャッチーなサウンド」というイメージが強いが、デビューから今年7月で12周年を迎えるキャリアを振り返ってみると、メンバーそれぞれが持つ多様な音楽性を持ち寄りながら、王道なロックチューンだけでなく、クラブで流れそうな洒脱なロックなど、様々なサウンドにチャレンジしてきたことに気付かされる。今回懐かしのナンバーを聴きながら、これまでの全作品を改めて聴き返してみたいという衝動にかられた。

 「平成のBREAKERZは本当に色々な方にお世話になってきましたが、楽曲的には「名探偵コナン」のテーマ曲をたくさん担当させて頂いたことも印象深いです。そしてなんと今年アニメ「名探偵コナン」は25周年の記念すべき年!そこで今日はお祝いと感謝の気持ちを込めて、初の試みとしてBREAKERZがコナンのテーマ曲を担当してきた歴代全8曲をメドレーで披露したいと思います。」(DAIGO)

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 そう告げると、「Everlasting Luv」や「WE GO」などの王道のロック、「光」や「夢物語」など胸に染み入るバラードと、「名探偵コナン」のテーマ曲であると共に、いずれもBREAKERZの代表曲とも言える名曲たちを一気に歌い上げた。楽曲そのものの良さはもちろん、確かな演奏力が備わっているからこその音圧と表現力で、それぞれの魅力を余す事なく届けてくれた。
 充足感に満たされる中、一切テンションを途切らすことなくお次は軽やかでキュートな「初恋トランポリン」へ。より一層場内は華やぎ、DAIGOの「もっと大きな声出せるか〜! もっとブチ上がっていこうぜ〜!」の激しい煽りでそのまま後半戦へ突入!!と思いきや、ここでメンバーからDAIGOへ思いがけないサプライズが用意されていた。すっかり戦闘モードに入っていたDAIGOを横目に、次に用意されていた「D×D×D」のイントロが始まったと思ったら一瞬で演奏が終わってしまい、「えっ?」と驚くDAIGOの耳に入ってきたのは、SHINPEIがギターで奏で始めた「ハッピーバースデー」の歌。観客の大合唱も重なり、会場が一体となってDAIGOの誕生日を祝った。DAIGOは照れ笑いしながら、
 「BIRTHDAY LIVEだし、もう何回もやってるから、正直今回もケーキ出てくるかなとか期待はしていたんだけど、完全に忘れてたタイミングで来たね!“もっと来い来い!”ってみんなを煽ったら、ケーキが来ました(笑)」と喜びをあらわにした。
 そして、巨大バースデーケーキを囲んで記念撮影をした後、改めて仕切り直しの煽りを合図に怒涛の後半戦がスタート! インパクト絶大な“ダメダメダメ”というサビのフレーズがクセになる疾走感満点の「D×D×D」で口火を切ると、メンバーがMっ気たっぷりに魅了する妖艶なロックチューン「REAL LOVE」で観客は脳内エンドルフィンを噴出。定番のタオル回しで熱風を起こす「灼熱」ではフロアがまるで1つの生命体と化し、そしてラストは圧倒的破壊力で掌握する「DESTROY CRASHER」。ヘッドバンギング、折りたたみと欲求のままに暴れまくる場内はカオスでありカタルシスな世界。演者と観客とが快楽と開放を共有し合う、ある種ライブの理想郷を描き出し、本編は幕を閉じた。

 盛大なアンコールが鳴り響く中、突如スクリーンが現れ、そこに映し出されたのは、「D.A.S」のロゴ。そして「ついに今宵ベールを脱ぐ」と告知され、下手からダンサー4人を引き連れ、B系ファッションに身を包んだメンバーが登場。

平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 9/11
そしてなんと7人でダンス&ボーカルグループさながら、軽やかなダンスとともにEDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)なナンバー「D.A.S」を披露。DAIGOとAKIHIDEがメインヴォーカルを歌い、SHINPEIが華麗なRAPを担当したクールなナンバーだ。ロックバンドと思えない息のあったダンスとステップ。相変わらずのエンターティナーぶりに脱帽させられた。
 曲が終わると再びスクリーンによって、これがこの一夜限りの特別ユニットであること、また「D.A.S」とは「DAIGO、AKIHIDE、SHINPEI」の頭文字を取ったものではなく、「Destiny Against Sorrow」=「悲しみに、あらがう、運命」を意味していることが明かされた。

 「僅か4分の活動でしたけど、「D.A.S」盛り上がって頂けて良かったです。改めて「平成」という時代を振り返ると、個人的には色んな出会いがある中で沢山の夢が叶って、BREAKERZとして活動を続けられていることに心から感謝しています。正直、おじいちゃんが元総理大臣だったことで自分的に悩んだこともありました。自分はロックやってて、おじいちゃんは政治家で、相反するものだったりもするし、ロックバンドとしての自分をどう知ってもらおうかとがむしゃらに突き進んできましたけど、結果的にこうやって平成最後のライブをみんなとできていることを嬉しく思います。そして、次の時代もみんなと共に歩んでいきたい、そんな思いを今回BREAKERZ平成最後の新曲として作ってきました。平成という時代に出会えたみんなにこの曲を届けます!」(DAIGO)

平成最後に悔いなし!出し惜しみなし!BREAKERZワールド炸裂のDAIGOバースデー EVE×2の夜!!Photo:達川範一(Being)  画像 10/11

 そうして、力強く壮麗なピアノをフィーチャーしたバラード曲「新しい世界へ 新しい時代へ」を、情感をたっぷり込めた歌声と演奏で捧げた。

 「平成を振り返って色んなことがありましたが、僕にとっては音楽を始めて、このメンバーと出会って、ここに来てくれている皆さんと今日まで生きてこれた、これに勝る幸せはないと思っています。これからも音楽と共に、そして皆さんと共に生きていきたいと思います。」(SHINPEI)

 「これから「令和」という新しい時代になるわけですけど、どの時代にも、どんな人にも、色んなことがあったと思います。激動の「平成」と言いますけど、きっと激動の「令和」にもなると思うし、でも色んな時代をこうして一緒に過ごせること、メンバーが一緒にいること、サポートメンバー、スタッフ、そして皆さんがいて、こういう空間を一緒に作れる。これが何よりもの宝物で、これがあればどんな時代もきっと生きていけるんじゃないかなと思います。みんなにとってもそういう存在でありたいし、僕らにとってもみんなはそういう存在です。これからも一緒に歩んでいけたら嬉しいです。」(AKIHIDE)

「平成最後のBIRTHDAYをみんなに祝って頂いて、最高の想い出を作ることが出来ました。ありがとう。「平成」という時代は日本としても、辛いことも沢山ありましたが、それによって力を合わせて頑張っていこうという人間の絆を感じられる時代でもあったと思います。何より人生は健康第一! 肉体的な健康だけじゃなくメンタルも含め、とにかく俺たちのライブに来たら元気になる、そんなライブをこれからもやり続けていきたいと思います。俺たちにとって皆さんは大切な人ですから。大切な人を絶対に悲しませない!! そんな活動を続けていくのでこれからもよろしくお願いします。」(DAIGO)

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 アンコールラストは「もっともっとひとつになろうぜ!!」とDAIGOが雄叫びを上げ、ファンとの絆を強く感じられる「WE ARE」を熱唱。およそ2時間半におよぶライブは感動に包まれながらフィナーレを迎えた。

 MCの最後に、「これからもいい歌を、いいライブを命ある限り届けていきます!」と声高に誓ったDAIGO。タレントや俳優としてもマルチに活躍を続けるDAIGOだが、今回のライブは彼がロックバンド「BREAKERZ」のヴォーカリストであることの存在証明を示し、自らも確認する、そんな意義深いBIRTHDAY LIVEだったように思う。
 さあ、「BREAKERZ LIVE 2019」はこの後も続く。残る2回は正真正銘、5月11日はSHINPEI、7月5日はAKIHIDEの誕生日当日であり、盛り上がらないわけがない! そして終演後には、記念すべき20枚目のニューシングルを今夏にリリースすること、7月28日「OTODAMA SEA STUDIO」にてデビュー12周年記念イベントを開催すること、そして9月には全国5ヶ所でライブツアーを開催することが発表された。新しい時代「令和」に向かって、さらに勢いを増すBREAKERZから目が離せそうにない!


Text:松原由香里

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